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 世論調査もそこそこ出てきて、着々と小沢包囲網が狭まってきている模様です。そろそろ七手詰めくらい? 俺でも時間掛ければ押し切れるレベル?

( ・ω・) 正直、どれだけの勢いで瓦解するのか楽しみでしょうがないのさ

「『夢見るルビー』は、御主だけではなく、娘さん、ひいてはエルフ族そのものの宝と言っていいじゃろう。それを持ち去るということは、尊厳を奪う行為と言っても良い」
「それは、わたくし達の僧衣に似たものですの?」
 え、僧侶のアイデンティティって、その服だったの? 信仰心とかじゃないの?
「……」
 お爺さんは、一瞬、アクアさんを見詰めた。
「何はともあれ――」
 あ、面倒だから、聞かなかったことにしたみたい。
「癇癪持ちのお姉ちゃんは、はらわたが煮えくりかえってしょうがなかったじゃろ」
「わ、若い頃は、誰もがそういうものです」
 うーん。偉くなった後、過去の、特に子供時代のことを知ってる人に会うのって、結構、大変なことの気がするなぁ。
「怒りの力が暴走し、ノアニールの人々が眠りに就いたのも、想像に難くない」
「――!」
 ようやく、話が繋がって見えた。
「エルフ族の不思議な力は、皆も知っての通りじゃ。特に女王の血族はその傾向が強い。感情で発動した力を制御できんかったとしても、それは仕方の無いことと言えるじゃろう」
「あなたに、何が――分かると言うの!」
 鉄仮面にも似た冷たい表情が、音も無く崩れた。

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 今回の小沢氏騒動、ゲンダイさんフィルターを通すと、『米国の圧力』が原因なんだそうです。お前は一体、何と戦っているんだ。

( ・ω・) ある意味、俺の妄想と大差無いけど、新聞一面で書くのはどうなんだろう

 で、でも僕と違って兄さんは、何があってもやり遂げる男だよ、本当。
「平たく言おうかの、お姉ちゃん」
 ふと、お爺さんは目を細めた。
「儂は四年前、アレル殿がこの地に訪れた時、その宝石を見付けたと考えておる」
「!?」
 言葉の意味を理解するのに、時間を要した。
「察するに、それはエルフに伝わる秘宝の類なんじゃろう。息子と娘さんは、そいつを奪って駆け落ちし、南の洞窟で発見された、と」
「ちょ、ちょっと待って下さい」
 情報量はともかくとして、気持ちの方がついていかなかったので、間を取る為に声を掛けた。
「何で、そんなことが分かるんです?」
「そりゃ、分かるわい」
 いえ、僕の方がさっぱり分からないからこうして問い掛けてる訳ですけど。
「私も昔、似た様なことを言ったからでしょう」
 サラリと、衝撃的な発言を聞いた気がした。
「子供の頃の、他愛無い約束です。『私が将来、女王になったら一緒になろう。その証である宝石に約束だよ』、とね。幼い時分には、誰もが通る道でしょう?」
 う、小さい頃、トウカ姉さんと結婚すると、ちょっとだけ思ってた僕には否定しきれない話だ。
「たしかに、娘が『夢見るルビー』を持っていったことは事実です」
 あ、この宝石、そんな名前だったんだ。
「そして、勇者アレルさんが見付けたことも、推察の通りと言って差し支えないでしょう」
 兄さんのテキパキとした仕事っぷりは、教科書に載せるべきだと思うんだ。
「ですが、それが一体、どうしたというのですか。事情が込みあっているというだけで、良くある駆け落ち話でしょう」
 そう言われてしまうと、返す言葉が無かった。
「いや、『夢見るルビー』が手元に帰ってきた時点で、話は少し変わってきおる」
 お爺さんが、口を挟んできた。

 去年から俺が言ってたことシリーズ。『民主党なんて、いずれは沈む泥舟なのは分かってるんだから、前原あたりはとっとと離党して新党立ち上げろよ』

( ・ω・) 先んじて離党していれば、今頃は大旋風が起こったであろうに

「それは儂が頼んだことじゃ。彼らを責めるのは筋違いじゃて」
「え……」
 お爺さんは、嘘で以って、女王様の意識を僕達から逸らした。
「何ゆえ、その様な真似を?」
 物言いこそ静かだったが、言外に、恐ろしいまでの怒気を感じた。
「儂も、全てを知る時期だと諦めただけじゃ。教えて貰おうか。十年前、オルテガ殿が訪れた時、そして四年前、アレル殿がやってきた時、何があったのかのを、の」
「……」
 ん?
「少し、待って欲しいんですが」
「何じゃ」
「兄さん――勇者アレルも、この里に?」
「言わんかったかの」
 うん、これ程の重要情報なのに、僕は全く聞いていませんよ。
「それがどうかしたのですか」
 冷ややかな声に、変化は無かった。
「あの方は、世界を歴訪されていると聞き及んでいます。ここも、その一つであっただけのことでしょう」
 しれっとした口調が、逆に違和を感じさせてくれる。
「その論理展開は無理があるの。アレル殿は、誰かが困ってる地に率先して足を運んだと聞いておる。ここでも、誰かが助けを求めていたのであると考えるのが妥当であろう」
「それはノアニールの方々、でしょう。当人達は気付いてすらいませんが、傍から見ればあれ以上に哀れみを誘う姿も無いでしょうから」
「じゃったら、その時に彼らは目覚めておるじゃろう。何しろ、天下に名立たる勇者様じゃからの」
「勇者は、神の使いとさえ称される程ですが、神そのものではありません。全ての問題を余すことなく解決出来るとは限らないでしょう」
 み、耳が痛い。僕も一応、勇者としてしばらく旅をしてるけど、解決率という観点だと、微妙な感じだ。

 そういえば去年、マルチ献金という民主党の打撃があった時、私は『このタイミングでジャブ出すなんて、麻生の奴、必殺の右ストレートでも隠してるんじゃね?』と予見的なことをしました。もしやこの公設秘書逮捕がそれだったのでしょうか。

( ・ω・) 流石俺! 当たるも八卦、当たらぬも八卦!

 な、何ていう因縁。えーと、ざっと四、五十年位前の話? 僕の人生が十五年だってことを考えると、本当にクラクラしてくる。
「スライムの子はスライムと申しますけれど、これはもう宿縁と言って良いのやも知れませんわね」
 アクアさんが、コソコソと耳打ちしてくる。うん、さしものこの人でも、面と向かって口にする度胸は無かったみたい。
「そんなことは、どうでもいいのです」
 凛とした、声が響いた。
「あなた達には、ここに来ないようにと告げたはずですが?」
 有無を言わせない強い言葉に、気後れしてしまう僕が居た。
「変わったのぉ、お姉ちゃん。あの頃は、もう少し柔らかかったと記憶しておるがの」
「……」
 再び、間を取るように両目を閉ざした。
「立場が変わったというだけの話です。無邪気に生きていた子供の頃と、里を統べる今では態度が変わる。只、それだけです」
「人とは、いや、お姉ちゃんはエルフじゃが、長く生きようと、そうは変わらんものじゃ」
「あなたに、何が分かると言うのです」
「儂に分からんと言うのであれば、それはお姉ちゃんの心に問題があるのじゃろうて」
 うわーい、僕達、ちょっと置いてきぼりになってきたよ。
「アレク殿」
「は、はい」
 いきなり言葉を振られて、ちょっと驚いてしまう。
「件の宝石を頼む」
「こ、これですね」
 主導権が無い状態だけど、アクアさんとシスのことを考えてみれば、普段の僕と大差無いかもね。
「それは……!」
 明らかに、女王様の目の色が変わった。
「破廉恥な! 墓を、暴いたというのですか!」
「そ、それは――」
 反論のしようが無かった。シスが暴走したとも言えるけど、結果として黙認した以上、責を問われても仕方がない。

 な、何だか、小沢民主党代表の秘書が裏金問題で逮捕されたそうですね。まあ、こと金の流れに関しては、黒と見分けが付かないくらいグレーなお人なのでしょうがないですか。それにしても民主党、政権とる前に瓦解するのかと、やっべ、オラ、ワクワクしてきたぞ。

( ・ω・) 民主党幹部は、『陰謀論』を唱えているそうですけどね

「済まんがの、嬢ちゃん」
「は、はい?」
 とここで、お爺さんが女の子に、声を掛けた。
「女王に取り次いで貰えんかの」
「え、でも……」
 彼女の躊躇いは尤もだ。ここでコソコソと会っているだけでも咎めかねられないのに、面と向かって報告なんてしたら、どうなるか分からない。
「ノアニールの小僧が来たと言ってくれれば問題ないわい」
「え、え~、じゃあ、それで何とか」
 強引に押し切る格好で、少女を送り出してしまった。
「お爺さん、今のって、どういう意味――」
「過去とは、何処まで行っても切り離せん自分の一部なのかも知れんのぉ」
 し、質問に全く答えて貰えてない。何だか、置いてきぼりの空気を感じつつも、お爺さんの大真面目な顔に、僕は待たしても黙り込んでしまったんだ。

「又、あなた達ですか」
 エルフの少女達を引き連れてやってきた女王様は、相も変らぬ冷え切った瞳で僕達を見詰めてくる。
 う、ちょっと癖になりそうで怖いよ。
「御馳走になりそこねたお茶を頂きにあがりましたの」
 うん、アクアさん。ここまで来ると、もう、芸風って言って良いよね。
「久し振りじゃのぉ、『お姉ちゃん』」
 不意に、お爺さんが女王様に声を掛けた。
「……」
 それを受けて、女王様は両目を瞑り、数拍の間、黙りこくった。
「懐かしい響きですね。よもやその言葉を又、聞くことになるとは思いませんでした」
 えーと……これでもかってくらい、状況が見えてこないんだけど、どうすればいいかな。
「話をした時、少し触れたじゃろう。儂が幼い頃、一緒に遊んだエルフの少女がおったと」
 そこまで言われて、ハッと気付いた。
「そうじゃ。少女は大人となり、今は女王となってこの隠れ里を治めておるんじゃよ。尤も、エルフは人より長命ゆえに、見た目は儂の方が老け込んでしまったがの」



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