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2026

1004

 コラーゲンと呼ばれる化合物があります。人体に含まれる蛋白質の3割程を占める物質です。1000以上のアミノ酸が繋がっている高分子で、3本が螺旋状に絡み合う構造をしています。最小のアミノ酸であるグリシンが、最低でも2つ置きに配置されているのが特徴です。頑丈な繊維として、主に皮膚、骨、靭帯、血管などの形成を担っています。自ら生成するものですから、栄養が必要です。建材となるアミノ酸はもちろん、ビタミンCと鉄分も合成の過程で使われます。ビタミンC欠乏で起こる壊血病の諸症状は、コラーゲン不足が原因です。当然ながら人間以外の動物にも多く含まれていて、食材になります。分子量が大きいので、そのままでは水に溶けにくい性質です。煮込む、或いは酸を加える処理で鎖がほぐれ、ゼラチンに変わります。ゼリー、煮凝り、マシュマロと、固まる特性を活かした調理品は多様です。またこの単語は、美容用語として良く耳にします。肌の弾力がコラーゲン由来だからでしょう。充分な量を合成できないと、張りが失われてしまいかねません。しかしコラーゲンそのものを摂取してもアミノ酸まで分解されます。分子が小さめのコラーゲンペプチドは幾らか届くものの、どれほどの影響を与えているかは研究中です。ちなみにコラーゲンは動物独自で、植物には存在しません。雑食性の人類にとって不可欠なものなのか、明らかになっていくかも知れませんね。

(・ω・) どうでも良いけどクラーケンに語感が似てる

【しょうもない争いが飯の種である】
玄:仕事は営業職が居てこそ発生しますけど、
 技術職なくして成立しません。
マ:何でいがみ合うんやろな。
玄:人は分かり合えない生き物なのでしょうか。
マ:そないに大袈裟な話か知らんけど、
 探偵の食い扶持が無くなるんは困るで。


【なんもかんも奴らの仕業にすれば良い】
マ:己にでけへんなら助け合う。
  これだけのことでええのんに。
玄:何故かどちらが上かで勝負を始めます。
マ:誰か煽っとるんがおるんちゃう。
玄:そういった存在を、世間は悪魔と名付けました。


【埃が無かったら振り掛けていくスタイル】
マ:探偵は自分で両方やるもんやけど。
玄:助手として探してきても構いませんが。
マ:ウチ好みが分かるんかいな。
玄:敢えて新入社員の素行調査といった、
 ガチガチの依頼を押し付けてみます。
マ:家賃の為に渋々引き受けたら、
 予想外の大事件に発展するやつや。


【普通にやっても守秘義務とかあるし】
マ:やっぱ相続絡みがいっちゃんやろなぁ。
  詳しいんはどないな奴やろ。
玄:単純に考えれば専門の弁護士では。
マ:情報ぶっこ抜きとかでけへんかいな。
玄:法律のエキスパートに敵対する精神を、
 勇気と無謀、どちらに分類したものですかね。

 人間社会の形成は、役割分担の歴史とも言えます。各人が専門性を高めることで、全体の底上げを図ったのです。なので本来は上下関係なんて無いんですが、一定の無駄飯食いは出てくる訳でして。こういったところで生まれた軋轢が、仲良く出来ない理由の一つでしょうなぁ。
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2026

1002

 大塩平八郎という人物が居ます。江戸時代後期の役人です。朱子学や陽明学を修めた儒学者でもあります。天保8年(1837年)に起こった大塩平八郎の乱を主導したことで有名です。話は彼が若かりし頃まで遡ります。出身は大坂で、与力の家系であったとするのが通説です。江戸時代の与力は、司法系を担当する中級幕吏を指します。現代でいうと警察署の幹部くらいです。20代半ばで役に就き、持ち前の正義感で次々と汚職を摘発します。また切支丹や破戒僧など宗教関係にも切り込み、『大坂に大塩あり』と名を轟かせました。三十代半ばで跡目を養子に譲ると、自ら興した私塾『洗心洞』に専念します。転機は天保4年(1833年)に始まった天保の大飢饉です。寒冷や天候不順が重なり、数年で何十万人もの餓死者が出たと推定されています。こんな状況でもやる気を出さず、私腹を肥やすことに全力なのが官憲と商人です。生活苦の原因として、各地で一揆や打ち壊しが多発します。大坂も例外ではなく、大塩は私財を投げ売って救済に充てました。しかし抜本からの改善を要すると決起します。300人ほどの同士が豪商の倉を焼き払いつつ、貧民に分け与えての行軍です。折り悪く強風が吹き荒れ、大坂市中の2割が焼けました。そして大坂城からの幕府軍2000に半日で鎮圧されてしまいます。こうして軍事行動としての反乱は、あっさりと終息したのです。大塩自身は数十日に渡って逃亡し、養子と共に爆死の道を選びます。大塩平八郎という幕府側の著名人が動いたのは、センセーショナルな事件です。またたく間に諸国へと波及し、反抗の後押しになってしまいます。事態を重く見た幕府が天保の改革に着手することで、彼らは犬死にになりませんでした。農業技術が未熟であった以上、飢饉までは天災に過ぎません。けれど流通に意思が介入し、供給に偏りが発生するのは人災です。人の世とは、何処までもこういうものなのは遣る瀬無くなりますね。

(・ω・) 清々しいまでに何も成長していない案件

【だからインパクトがあったとも言える】
マ:創作での知名度が先行して、
 実態をよう知らんもんてあるよな。
玄:殺人事件で有名な急行とかですか。
マ:豪華列車やのに、物騒なイメージやで。
玄:現代なら訴えられかねないでしょうに、
 やったもの勝ちの時代性を感じます。


【居ないと解決しないのが輪を掛けて酷い】
玄:推理作品でやたら見掛けるのに、
 現実だと関わらない存在は多いです。
マ:まさに探偵の話や。
玄:一般人からすれば妖精とさして変わりませんし。
マ:死神と呼ばれて初めて一人前の、
 難儀な稼業やからな。


【舞踏会的な華やかさが思い浮かぶはずもなく】
玄:洋館という単語を耳にした際、
 ミステリとホラーのいずれを連想しますか。
マ:何で二択やねん。
玄:庶民には縁遠いかと。
マ:しれっと上流階級の匂いを漂わせて、
 嫌味な雰囲気を出してきとる。


【えらく不吉な俗名が付いてたりする】
マ:似たのやと絶海の孤島もあるか。
玄:世俗から離れてのんびり出来そうですけど。
マ:ウチは大事件が起きる気しかせーへん。
玄:イースター島の様な観光地を指すのでは。
マ:雷鳴と荒波が出迎えてくれる印象なんは、
 完全に毒されてるわな。

 アガサ・クリスティーの『オリエント急行殺人事件』は序盤に豪雪で列車が止まり、クローズドサークルになります。これは作者が実際に体験して閃いたのだそうです。一種の恨み節なんじゃないかと勘繰ってしまいますが、真相は本人にしか分かりません。

2026

0930

 蜻蛉と呼ばれる昆虫が居ます。読みは幾つかありますが、一般的にはトンボです。蜻蛉目に所属する生物を指します。日本人が持つイメージは秋頃に二対の羽根で飛ぶ、胴長で目が大きい虫といった感じでしょう。学術的にも概ね合っています。まず基本的に一世代が一年です。秋に卵として生を受け越冬し、春がやってくると幼虫になり、夏に羽化して山へ向かい、秋は人里近くに戻ってきて産卵します。早めに見掛ける場合は、水辺で暑夏をやり過ごす種です。4枚の羽根を自在に操れるタイプが多く、驚異的な飛行能力を持っています。急停止、急加速、ホバリング、後退と、熟練のヘリコプターパイロット顔負けです。細長い身体も、空中でバランスを崩さない為と言われています。巨大な眼球は複眼で、死角はほぼありません。強キャラの風格を漂わせるスペックですが、実際に強い部類です。特にオニヤンマは図体の大きさもあって、国内最強議論で良く名が挙げられます。面白いことに日本では勝ち虫の別名を持つ縁起物ですが、欧州だと不吉の象徴です。前へ前へと飛翔する為、侍が不退転のシンボルマークとして扱ったことに由来します。また肉食で田畑の害虫を減らしてくれる点も重要です。一方、あちらでは英名のドラゴンフライから推測できる通り悪魔との関わりが考えられてきました。魔女の針なんて異名があり、どうもあの鋭角さがお気に召さなかったようです。近年は迷信深い人が減ったのでさほど嫌悪しないとも聞きますけど、価値観の違いは何処までも奥深いですね。

(・ω・) 龍翔とか日本人ならテンション上がる名前なのに

【真犯人だと判明したら逆張り扱いする】
マ:実はウチ、某国の潜入工作員やねん。
玄:市井への溶け込み方が下手では。
マ:悪目立ちしとけば、逆に無い思うやろ。
玄:意外と盲点の気がします。
マ:めちゃ怪しい容疑者は真っ先に外すんが、
 悲しきミステリマニアの習性ゆうもんや。


【アナログは侮れないケースもあるぞ】
玄:得た情報を本国に送っているんですね。
マ:独自の暗号システムがあるねんな。
玄:押し入れから謎の装置が出てきそうです。
マ:何なら伝書鳩でもええで。
玄:やり口があまりに前世紀すぎて、
 捜査員も困惑しかねません。


【淡々と仕事するタイプなら効果は無い】
マ:公安に疑われへんギリギリのラインや。
玄:こんなスパイが居るとは信じたくないでしょう。
マ:己を崇高な使命の持ち主や考えてる以上、
 敵も同等やとしたなるやろ。
玄:怪盗がポンコツだと探偵の品位を疑いますし、
 そこまで間違っていない感じはあります。


【全ての家臣を引き抜くとか勘案する】
玄:そういえば私も密偵の気がしてきました。
マ:国民総隠密時代や。
玄:過半数を入れ替えれば、乗っ取ったも同然では。
マ:なんぼ手間と金が掛かるんやろ。
玄:一般的な攻略に飽きて、
 やたら遠回りを始める戦略ゲームの様です。

 現代の暗号は、総当たり解析だと最新鋭のスパコンですら何億年も掛かるなんて言われています。かのエニグマでさえ数時間から数日と推測されていることを考えたら、とんでもない堅牢さです。でも結局はヒューマンエラーで漏れてしまうのが、人の世なんですよねぇ。

2026

0927

 気絶という症状があります。睡眠以外で意識を失った状態の総称です。卒倒、昏睡、失神、前後不覚と、多くの類語が存在します。医学的には一過性、後遺症を残さないなどの条件があり、やや限定的です。また気絶は俗語で、医学用語としては失神が使われます。原因は幾つかありますが、一般的には脳の血流不足です。神経系の異常で血圧が降下する、物理的衝撃で遮断される、不整脈で血が行き渡らない辺りが考えられます。なので世間的なイメージほど安穏としていられる状況ではありません。数分経っても目が覚めない、頭や胸に激しい痛みがある、痙攣が続くといった異変を察知したならば、医療機関に掛かることが推奨されています。眠りとの違いは、活動の方向性です。寝ている時も自覚が無いだけで、身体は働き続けています。もちろん覚醒時と比べたら少ないですが、正常なシステムの一環です。一方の気絶はアクシデントなので、修復が必要になります。症例ごとに差はありますが、負担が掛かるのは当然です。他にも気絶するように眠るという言い回しがあります。目安として五分以内の入眠は、実は危険な兆候です。疲労が限界に近く、強制的にシャットダウンをしている可能性があります。個人的にはスッと落ちてパッと起きたいのですが、運転と同じく急発進急停車は宜しくないようです。

(・ω・) 健康体への道は、いつだって険しい

【宇宙と生命の秘密が解き明かされる日までな】
月:私が姉に対して、
 異様な拒否感を持っているのは御存知だろうが。
黄:前世か異世界で何かあったと思ってるんだよぉ。
月:説明不能な事象はオカルトのせいにしていけ。
黄:だからどれだけ科学が進もうとも
 宗教が消えて無くならないんだよぉ。


【程々で満足できないのは罪なのか】
月:最強の姉なら迎えてやらんこともない。
黄:謎の概念なんだよぉ。
月:要は無制限に甘やかして欲しい。
黄:愛が足りずに育ったのかと勘繰るんだよぉ。
月:人は無限の享受を望むからこそ、
 諍いが絶えないんだぞ。


【分割されても愛ゆえにで済ませよう】
黄:神にしろ悪魔にしろ性格が悪いから、
 その手の願いは曲解して叶えるんだよぉ。
月:五人の姉が生えて奪い合いになるとか。
黄:ちょうど頭、両手、両足で掴みやすいし、
 大岡裁きの子争いが出来るんだよぉ。


【肩書だけは見栄えするのがタチ悪い】
月:一人っ子が気楽で良いな。
  遺産問題も起きにくいし。
黄:親に対する責任も独り占めなんだよぉ。
月:期待を一身に受けて育ったのならば、
 恩は返さなければなるまい。
黄:一見するとすげー立派な発言だけど、
 末路がこれだと何とも言えないんだよぉ。

 三人の姉が妹(弟)の所有権を巡って争う姉三国志というのを思い付きました。武力や智謀を駆使して完全勝利を目指すのです。まあ三国志って魏呉蜀のいずれも統一できない上に、すぐさま戦乱の世に逆戻りするんですけどね。

2026

0925

 三銃士と呼ばれる作品があります。フランスの作家アレクサンドル・デュマ・ペールに依る小説です。ダルタニアンの半生を描いた三部作、『ダルタニアン物語』の第一部に相当します。銃士とはマスケット銃を装備した歩兵の一種です。またフランス国王直属の近衛騎兵も指します。ダルタニアンは田舎の貴族でしたが、後者に憧れてパリ行きを決意するのが話の始まりです。時は17世紀、ルイ13世の治世でした。絶対王政が確立する途上で、政治的に不安定な時代背景です。その中でダルタニアンは銃士隊に所属するアトス、ポルトス、アラミスと対立しつつも、次第に友情を深めていきます。悪役であるリシュリュー枢機卿の野望を打ち砕く為に結束し、数々の苦難を乗り越えていく筋書きです。冒険と浪漫に溢れた活劇として、現代まで伝えられています。三銃士なのにメインが4人なのは、(ダルタニアンと)三銃士(編)だからです。第二部は『二十年後』のタイトルで出版されています。表題通り40代になったダルタニアン達の物語です。国際情勢の荒波で敵味方に別れたりもしますが、最終的に関係は修復されます。第三部は『ブラジュロンヌ子爵』で、更に十年後です。ダルタニアンは銃士隊長として若きルイ14世を支えるべく、奸謀の渦に身を投じます。この部だけで全体の半分以上もある巨編です。しかし御存知の通り、知名度は第一部が図抜けています。中年になった彼らなんて見たくないのか、単に完成度の問題なのか。章ごとの人気格差はありがちですけど、ここまでハッキリしているのは珍しい気がしてなりません。

(・ω・) 後年に書かれたならともかく割とすぐ発刊されてる

【横暴に振る舞えないんじゃメリットが無い】
月:近頃はアルハラにうるさいじゃんか。
黄:毒物だから自己責任の時代なんだよぉ。
月:偉くなったら『私の酒が飲めないのか』と、
 圧を掛けるのが夢だったのに。
黄:放り捨ててしまえなんだよぉ。
月:若者が出世したくない風潮は、
 こういった小さな積み重ねなんだろう。


【弱腰の自動車教習所に通じるものが】
月:もしやレポートの問題点を指摘したら、
 パワハラになる恐れがあるのか。
黄:お客様扱いが続けば有り得るんだよぉ。
月:受験者数減少の余波がこんなところに。
黄:人気の大学ならいざ知らず、
 お通い頂いてる身分では仕方ないんだよぉ。


【親世代を尊敬する年齢じゃないし】
月:学生からのいわれなき誹謗中傷に耐える、
 カスハラ地獄の日々だというのになぁ。
黄:かなり盛ってるんだよぉ。
月:昔から教授は裏でボロカスに言われるものか。
黄:それも大袈裟のようでいて、
 割と合ってる気がするんだよぉ。


【行儀が悪くてナンボの業界】
黄:世にはロジハラなんてのもあるんだよぉ。
月:正論と理詰めで相手の逃げ道を奪うやつか。
  学会に行ったら泡吹きそうだな。
黄:除いたら何が残るんだよぉ。
月:言いたいことだけ口にして去る、
 ネットの書き込みみたいな感じかな。

 ちょっと精神的被害を与えたらハラスメント扱いされる世の中ですが、この流れは続くのでしょうか。百年廃れなければ文化、それ以内なら単なるブームの観点からすると現状は経過観察中です。改めて考えると3~4世代に渡って残る概念なんて、そうそうありませんよね。
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