2026
ナポリタンと呼ばれる洋食があります。スパゲティで作るパスタの一種です。一般的に味付けはトマトケチャップがベースで、玉ねぎ、ピーマン、ソーセージ、ベーコンなどと共に炒めた麺料理を指します。ナポリはイタリアの都市に由来しますが、さほど関係はありません。発祥については、終戦直後のホテルニューグランドが有力視されています。駐留していた米兵がスパゲティにケチャップを掛けていて閃きました。しかし開発されたのは生トマトやペーストが主体の正統派です。『スパゲッティナポリタン』と名付けられますが、我々のイメージとは少し離れています。全国に広まる際、手軽さ重視でケチャップを使うようになったというのが通説です。日本人の好みに合わせてあるので、長らくスパゲティの中で上位の人気メニューでした。近年はソースやパスタの種類が増えたこともあってか後退しているものの、一定の需要がまだまだ続いています。一方で、イタリア人が激怒するシリーズの定番でもあります。彼らはトマトを神聖視していて、加工品であるケチャップ自体が許せないのだとか。更に茹でた上で炒めるふにゃふにゃの麺は、冒涜であるとすら考えているのだそうです。それがナポリの名を冠しているのですから、原理主義者なら憤死してもおかしくないでしょう。おそらくイタリアリスペクトで付けたと思われますが、伝わるはずもありません。今更変えたところで定着しない気がしますし、諦めて貰うほか無いのが私の見解です。
(・ω・) カルフォルニアロールがナゴヤズシとされるみたいなもんか?
【並行世界に逃げ込んでも追い詰める】
マ:時間犯罪専門の探偵を目指すわ。
玄:セールスポイントは大事です。
マ:ウチも時空跳躍できるようにならへんと。
玄:書き換えられたら対抗手段がありません。
マ:そこら辺は上書き派と分岐派で、
終わらへん争いが繰り広げられてるとこやな。
【人はそれを責任放棄と呼ぶ】
玄:タイムパラドックスの応酬となると、
状況整理だけで一苦労になりそうですが。
マ:頭脳が活かされるとこやないかい。
玄:もしも矛盾だらけになろうとも、
そういう世界だからで押し切れますね。
【前職が経理の方に言われましても】
玄:改変の影響で認識が歪みそうですけど、
依頼人は納得してくれるでしょうか。
マ:舌先三寸で丸め込むわ。
玄:探偵とは。
マ:営業なんて騙くらかしてナンボと、
古今東西決まってるねんで。
【需要が無くても名乗るのは自由だ】
マ:問題は、どんくらい客がおるかやな。
玄:その手の事件を聞いたことがありません。
マ:ただでさえ胡散臭い仕事やのに、
ますます裏家業に足を突っ込んでまう。
玄:実在は疑わないんですね。
マ:世界で唯一ゆう肩書の為には、
ちょっとくらいニッチでもしゃーないねや。
過去を改変できるなら、そもそも事件を起こさないのがベストに思えます。しかしそれは常識人の理屈で、探偵としては被害を抑えた方が食い扶持になるのでしょう。つくづく、業の深い商売です。
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2026
秘密結社と呼ばれる概念があります。結社とは特定多数の人物が、共通の目的を果たす為に所属する組織です。存在を公にしないので秘密の冠が付きます。言い換えると、その気になれば誰でも結成することが可能です。日本国憲法21条には、言論、表現などと並んで結社の自由が保証されています。一方、一部界隈では特別な意味を持つ単語です。政治経済を含む社会の根幹に、多大な影響力を有する繋がりとして扱います。古くはフリーメイソンやイルミナティ、近年だとディープステートが有名です。裏に潜む誰かが世界を支配しているという思想は大昔から存在しました。事実上のトップは別に居る傀儡政権と違い、謎の団体であることが重要です。こうすると妄想が広がりますし、辻褄が合わなくても押し切れます。いわゆる陰謀論に属しますが、時として扇動に有用なのが厄介です。巨悪のイメージは自身を正当化し、正義に属していると錯覚させます。人が最も残虐になれるのは正しさを信じている時と良く言いますけど、ダメな方向に突き進んでしまいかねません。なおフリーメイソンは現存しますが、実情は平和的な友愛集団というのが通説です。イルミナティに至っては18世紀に隆盛しかけましたが、10年ほどで解散させられています。未知は想像力を刺激しますが、変な余白の埋め方をすることもあるようです。
(・ω・) こそこそしてたら悪巧みって考える性分なのか
【怪盗とコソ泥に通じるものがある】
マ:拷問に掛けて情報を吐かせるんは、
探偵としてどうなんやろ。
玄:誘導尋問くらいに負かりませんか。
マ:スマートやない点では大差あらへん。
玄:美学を失った探偵はゴロツキ紛いと、
誰かが言っていましたっけ。
【撹乱戦術は上級者向けだからな】
玄:逆に真偽が曖昧な話を、
ペラペラと喋り続ける方はどうです。
マ:取っ掛かりがある分、無言よりマシや。
玄:癖や矛盾があれば選別できます。
マ:せやから虚言に自信が無いんやったら、
大人しく黙っとくのを勧めとくで。
【裁判で使えないのが最大の難点】
玄:嘘発見器の精度もまだまだですし、
口を割らせても裏取りが必要です。
マ:見極めがプロとアマの差やな。
玄:何かコツでも。
マ:嘘つき同士のシンパシーゆうんか、
ウチの勘は侮れへんもんがあるんや。
【権力者が自制できなくなる問題もあるので】
玄:脳に電極を刺して吸い出すのは、
技術的にまだ不可能ですよね。
マ:悪魔みたいな発想するやんか。
玄:効率主義の行き着く先かと。
マ:悪党に人権なんか認めるから、
しょーもないのがのさばる思うねんけどな。
嘘発見器は百年以上の歴史を持っていますが、未だに確たる証拠として扱われません。内心を生理的に解析しても、出せるのは傾向までということでしょう。100%が達成されたらそれはそれで問題ですし、主力になる日は来ない気がしてきました。
2026
コラーゲンと呼ばれる化合物があります。人体に含まれる蛋白質の3割程を占める物質です。1000以上のアミノ酸が繋がっている高分子で、3本が螺旋状に絡み合う構造をしています。最小のアミノ酸であるグリシンが、最低でも2つ置きに配置されているのが特徴です。頑丈な繊維として、主に皮膚、骨、靭帯、血管などの形成を担っています。自ら生成するものですから、栄養が必要です。建材となるアミノ酸はもちろん、ビタミンCと鉄分も合成の過程で使われます。ビタミンC欠乏で起こる壊血病の諸症状は、コラーゲン不足が原因です。当然ながら人間以外の動物にも多く含まれていて、食材になります。分子量が大きいので、そのままでは水に溶けにくい性質です。煮込む、或いは酸を加える処理で鎖がほぐれ、ゼラチンに変わります。ゼリー、煮凝り、マシュマロと、固まる特性を活かした調理品は多様です。またこの単語は、美容用語として良く耳にします。肌の弾力がコラーゲン由来だからでしょう。充分な量を合成できないと、張りが失われてしまいかねません。しかしコラーゲンそのものを摂取してもアミノ酸まで分解されます。分子が小さめのコラーゲンペプチドは幾らか届くものの、どれほどの影響を与えているかは研究中です。ちなみにコラーゲンは動物独自で、植物には存在しません。雑食性の人類にとって不可欠なものなのか、明らかになっていくかも知れませんね。
(・ω・) どうでも良いけどクラーケンに語感が似てる
【しょうもない争いが飯の種である】
玄:仕事は営業職が居てこそ発生しますけど、
技術職なくして成立しません。
マ:何でいがみ合うんやろな。
玄:人は分かり合えない生き物なのでしょうか。
マ:そないに大袈裟な話か知らんけど、
探偵の食い扶持が無くなるんは困るで。
【なんもかんも奴らの仕業にすれば良い】
マ:己にでけへんなら助け合う。
これだけのことでええのんに。
玄:何故かどちらが上かで勝負を始めます。
マ:誰か煽っとるんがおるんちゃう。
玄:そういった存在を、世間は悪魔と名付けました。
【埃が無かったら振り掛けていくスタイル】
マ:探偵は自分で両方やるもんやけど。
玄:助手として探してきても構いませんが。
マ:ウチ好みが分かるんかいな。
玄:敢えて新入社員の素行調査といった、
ガチガチの依頼を押し付けてみます。
マ:家賃の為に渋々引き受けたら、
予想外の大事件に発展するやつや。
【普通にやっても守秘義務とかあるし】
マ:やっぱ相続絡みがいっちゃんやろなぁ。
詳しいんはどないな奴やろ。
玄:単純に考えれば専門の弁護士では。
マ:情報ぶっこ抜きとかでけへんかいな。
玄:法律のエキスパートに敵対する精神を、
勇気と無謀、どちらに分類したものですかね。
人間社会の形成は、役割分担の歴史とも言えます。各人が専門性を高めることで、全体の底上げを図ったのです。なので本来は上下関係なんて無いんですが、一定の無駄飯食いは出てくる訳でして。こういったところで生まれた軋轢が、仲良く出来ない理由の一つでしょうなぁ。
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大塩平八郎という人物が居ます。江戸時代後期の役人です。朱子学や陽明学を修めた儒学者でもあります。天保8年(1837年)に起こった大塩平八郎の乱を主導したことで有名です。話は彼が若かりし頃まで遡ります。出身は大坂で、与力の家系であったとするのが通説です。江戸時代の与力は、司法系を担当する中級幕吏を指します。現代でいうと警察署の幹部くらいです。20代半ばで役に就き、持ち前の正義感で次々と汚職を摘発します。また切支丹や破戒僧など宗教関係にも切り込み、『大坂に大塩あり』と名を轟かせました。三十代半ばで跡目を養子に譲ると、自ら興した私塾『洗心洞』に専念します。転機は天保4年(1833年)に始まった天保の大飢饉です。寒冷や天候不順が重なり、数年で何十万人もの餓死者が出たと推定されています。こんな状況でもやる気を出さず、私腹を肥やすことに全力なのが官憲と商人です。生活苦の原因として、各地で一揆や打ち壊しが多発します。大坂も例外ではなく、大塩は私財を投げ売って救済に充てました。しかし抜本からの改善を要すると決起します。300人ほどの同士が豪商の倉を焼き払いつつ、貧民に分け与えての行軍です。折り悪く強風が吹き荒れ、大坂市中の2割が焼けました。そして大坂城からの幕府軍2000に半日で鎮圧されてしまいます。こうして軍事行動としての反乱は、あっさりと終息したのです。大塩自身は数十日に渡って逃亡し、養子と共に爆死の道を選びます。大塩平八郎という幕府側の著名人が動いたのは、センセーショナルな事件です。またたく間に諸国へと波及し、反抗の後押しになってしまいます。事態を重く見た幕府が天保の改革に着手することで、彼らは犬死にになりませんでした。農業技術が未熟であった以上、飢饉までは天災に過ぎません。けれど流通に意思が介入し、供給に偏りが発生するのは人災です。人の世とは、何処までもこういうものなのは遣る瀬無くなりますね。
(・ω・) 清々しいまでに何も成長していない案件
【だからインパクトがあったとも言える】
マ:創作での知名度が先行して、
実態をよう知らんもんてあるよな。
玄:殺人事件で有名な急行とかですか。
マ:豪華列車やのに、物騒なイメージやで。
玄:現代なら訴えられかねないでしょうに、
やったもの勝ちの時代性を感じます。
【居ないと解決しないのが輪を掛けて酷い】
玄:推理作品でやたら見掛けるのに、
現実だと関わらない存在は多いです。
マ:まさに探偵の話や。
玄:一般人からすれば妖精とさして変わりませんし。
マ:死神と呼ばれて初めて一人前の、
難儀な稼業やからな。
【舞踏会的な華やかさが思い浮かぶはずもなく】
玄:洋館という単語を耳にした際、
ミステリとホラーのいずれを連想しますか。
マ:何で二択やねん。
玄:庶民には縁遠いかと。
マ:しれっと上流階級の匂いを漂わせて、
嫌味な雰囲気を出してきとる。
【えらく不吉な俗名が付いてたりする】
マ:似たのやと絶海の孤島もあるか。
玄:世俗から離れてのんびり出来そうですけど。
マ:ウチは大事件が起きる気しかせーへん。
玄:イースター島の様な観光地を指すのでは。
マ:雷鳴と荒波が出迎えてくれる印象なんは、
完全に毒されてるわな。
アガサ・クリスティーの『オリエント急行殺人事件』は序盤に豪雪で列車が止まり、クローズドサークルになります。これは作者が実際に体験して閃いたのだそうです。一種の恨み節なんじゃないかと勘繰ってしまいますが、真相は本人にしか分かりません。
2026
蜻蛉と呼ばれる昆虫が居ます。読みは幾つかありますが、一般的にはトンボです。蜻蛉目に所属する生物を指します。日本人が持つイメージは秋頃に二対の羽根で飛ぶ、胴長で目が大きい虫といった感じでしょう。学術的にも概ね合っています。まず基本的に一世代が一年です。秋に卵として生を受け越冬し、春がやってくると幼虫になり、夏に羽化して山へ向かい、秋は人里近くに戻ってきて産卵します。早めに見掛ける場合は、水辺で暑夏をやり過ごす種です。4枚の羽根を自在に操れるタイプが多く、驚異的な飛行能力を持っています。急停止、急加速、ホバリング、後退と、熟練のヘリコプターパイロット顔負けです。細長い身体も、空中でバランスを崩さない為と言われています。巨大な眼球は複眼で、死角はほぼありません。強キャラの風格を漂わせるスペックですが、実際に強い部類です。特にオニヤンマは図体の大きさもあって、国内最強議論で良く名が挙げられます。面白いことに日本では勝ち虫の別名を持つ縁起物ですが、欧州だと不吉の象徴です。前へ前へと飛翔する為、侍が不退転のシンボルマークとして扱ったことに由来します。また肉食で田畑の害虫を減らしてくれる点も重要です。一方、あちらでは英名のドラゴンフライから推測できる通り悪魔との関わりが考えられてきました。魔女の針なんて異名があり、どうもあの鋭角さがお気に召さなかったようです。近年は迷信深い人が減ったのでさほど嫌悪しないとも聞きますけど、価値観の違いは何処までも奥深いですね。
(・ω・) 龍翔とか日本人ならテンション上がる名前なのに
【真犯人だと判明したら逆張り扱いする】
マ:実はウチ、某国の潜入工作員やねん。
玄:市井への溶け込み方が下手では。
マ:悪目立ちしとけば、逆に無い思うやろ。
玄:意外と盲点の気がします。
マ:めちゃ怪しい容疑者は真っ先に外すんが、
悲しきミステリマニアの習性ゆうもんや。
【アナログは侮れないケースもあるぞ】
玄:得た情報を本国に送っているんですね。
マ:独自の暗号システムがあるねんな。
玄:押し入れから謎の装置が出てきそうです。
マ:何なら伝書鳩でもええで。
玄:やり口があまりに前世紀すぎて、
捜査員も困惑しかねません。
【淡々と仕事するタイプなら効果は無い】
マ:公安に疑われへんギリギリのラインや。
玄:こんなスパイが居るとは信じたくないでしょう。
マ:己を崇高な使命の持ち主や考えてる以上、
敵も同等やとしたなるやろ。
玄:怪盗がポンコツだと探偵の品位を疑いますし、
そこまで間違っていない感じはあります。
【全ての家臣を引き抜くとか勘案する】
玄:そういえば私も密偵の気がしてきました。
マ:国民総隠密時代や。
玄:過半数を入れ替えれば、乗っ取ったも同然では。
マ:なんぼ手間と金が掛かるんやろ。
玄:一般的な攻略に飽きて、
やたら遠回りを始める戦略ゲームの様です。
現代の暗号は、総当たり解析だと最新鋭のスパコンですら何億年も掛かるなんて言われています。かのエニグマでさえ数時間から数日と推測されていることを考えたら、とんでもない堅牢さです。でも結局はヒューマンエラーで漏れてしまうのが、人の世なんですよねぇ。
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