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 昨日の衆議院北海道五区補選で、町村氏が過半数以上の票を獲得して返り咲きました。まー、三万票差ですか。思ったよりは広がらなかったですねと思ったら、世間的には惨敗なのだそうです。たしかに、幾ら不祥事に起因する補選と言っても、三万票で勝ってた選挙区が、一年そこそこで三万票での敗北というのは、相当痛いのやも知れません。つーか、支持率40%あるのにこれだけ負けるって、やっぱり私の言う、内閣支持層は選挙行かない理論はかなり当たってるんじゃないでしょうか。

( ・ω・) 一応、支持率自体が捏造という説もあるけど、裏も取ってないし封印しておこう

「でも、あの局面でどうしたら良かったかなんて、考えても分からないんだよね」
 時系列を考えると、ヤマタノオロチはヒミコを殺して入れ替わる前に、ケインズ翁を亡き者にしたんだろう。その後、ジパングへと渡り、兄さんとトウカ姉さんと相対した。或いは、既に無かった三本の首の内、幾つかはケインズ翁が打ち落としたのかも知れない。
「そもそも、クリスさんの剣の腕でヤマタノオロチを倒せるんだろうか」
 何しろ、どんな状況でかは分からないけど、剣聖とまで言われたケインズ翁を討ち果たし、兄さんと姉さんをも敗惨さしめた上級モンスターだ。並大抵の実力では、鱗一つ剥ぎ落とせないだろう。イヅナを手にした今の僕でも、十中八九、無理だと思う。
「それに、下手な手出しをすれば姉さんがどうなるか分からない」
 言葉を発せないまま立ち尽くした理由は、何よりもそれが大きい。再会してからおよそ一年、姉さんは今も黄泉と浮世の狭間の様なあの場所で、今も唯、その時を止めているはずだ。かつて同じ時を過ごした者として、軽々な判断が出来ようはずもない。
「性格的には、どうなんだろうね」
「性格?」
「そ。もしクリスのねーちゃんが洞窟に入ったとしてさ。多少はあの巨大ヘビを動かせるトウカは、どういった応対すんだろうね」
「う……」
 基本的に姉さんは、任務の為には自分の命さえ道具にしてしまいかねない不器用な人間だ。バラモス退治という大望があるからこそ、ああなってまで生きることを選んだんだと思う。兄さんの底抜けに前向きと言うか、能天気さに感化された部分も、あるんだろうけどさ。

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 昨日、鳩山前総理が、自身の引退を正式に撤回しました。このオッサン、マジでふざけてるのか。政治的判断どころか、自身の進退すら言ったことを守れないって、幼稚園児レベルですよ。今時、小中生ですら、適当なことばっかり言ってたら信用されないというのに。どうやって、あの年まで生きてこれたのかが、むしろ気になるところです。

( ・ω・) もう有名所落下傘して、本気で潰しに掛かろうぜー

 うーん、一応、軽く埋めておいたから、その気になれば逃げられるはずなんだけど、あののんびりした性格だとどうなんだろうなぁ。というか、あれってそもそもどういった塩梅で大きくなったんだろうね。生態学に属するのか、モンスター学に属するのか、ちょっとばかし興味が湧かない訳じゃないけど、とりあえずは後回しだなぁ。
「そういえば、ケインズ翁を手に掛けたモンスターって、何者なんですか?」
「言わなかったかしら」
 何だか、色々とドタバタしたせいで、聞く機会を完全に逸してまして、はい。
「一応、これでも世界中を回ってますんで、提供できる情報があるやも知れませんし」
「それもそうね」
 言ってクリスさんは、物憂げに空を見上げた。やっぱり、色々と思うことがあるんだろう。次の動きを見せるまでに、数十拍もの間を要してしまう。
「八つの頭を持つ巨龍、ヤマタノオロチ――」
 その言葉が口にされた瞬間、僕の中の時間が止まった。自分の耳と思考を疑ってしまい、混乱して何も返せなくなってしまう。それを、僕達が情報を持っていないと判断したのか、クリスさんは手を振って歩き去ってしまった。
 一体、今、何が起こったんだろうか。僕はそのことすら把握出来ず、シスに背中を蹴飛ばされるまで、只、その場で呆然と立ち尽くしていた。

「僕は、卑怯者なのかな」
 帰り道の最中、天を仰ぎながらそんなことを口にした。
「まー、卑怯ってか、ことの是非とか、正否を考えすぎて機を逸することは良くあるよね」
「うぐっ」
 否定はしないけど、そうはっきり言われると心に来るものがあるよ。

 基本、暴動や騒乱が国内で起こった場合、それを鎮圧するのは国軍や地方軍の役目だというのが、歴史的な流れです。むしろこれを出来るのが政権が安定している証で、出来ない場合は治安が最悪、暴徒と化した住民が略奪を行って、更にそこの住人が略奪を行わざるを得ないという悪循環が繰り返される訳です。その為、上に立つ者は出来うる限り善政を行ない、民が不満を覚えない様にし、何か起こった場合は速やかに鎮圧するのが正しい流れです。まあ、現実は前者がほったらかされて、国軍が鎮圧ばっかりしてることが多いんですが。

( ・ω・) 21世紀にもなって、まんまこのパターンの中国は、ぶっちゃけどうかとは思う

「でもこれって、どうやって服に加工するんですか?」
 剣が刺さらないってことは、並大抵の力じゃ、切ったり縫ったり出来ないってことじゃ――。
「それはこちら、専用のハサミや針、糸も作っております」
 もしかしなくても、その技術で剣を作ったら、相当のものが出来上がるんじゃなかろうか。
「この布を作った防具が流通すれば、同時にこのハサミなんかも売れていく訳で、二重三重の経済効果を見込めるのでして」
 商売人としても、案外、抜け目が無かったよ。
「これは使えそうですね。折角ですから、頂いていきます」
 唯まあ、無条件で全て信じる程にお人好しでも無いんで、徹底的な品質検査をしてから正式採用すると思うけどね。
「で――」
 村長に対する賠償請求は、これくらいで良いとして、残る難問は、隣に座ってる良く分からない生き物達だ。
「ドウシマしたい。そんなに見詰めてクレやがって」
 ここで、あけっぴろげに聞いて良いものなんだろうか。一応、隠したい様な節も見え隠れしてたし、後でこっそり聞くのが正しい対処やも知れな――。
「しっかし、モロゾフのオッサンが人形だってのは流石のあたしも驚いたよねー。こうして動いてる分には、気配が人間と変わんないし」
 シスのこの自由気まま加減が、羨ましいだなんて思わないことも無いよ。
「ん……ん……」
 一方のジュリは、戸惑っているのか、返答に詰まっていた。えーと、ひょっとして、ここで間に入って取り持つのって、立場上、僕の役目だったりする?
「それじゃ、まだ陽も高いし、早いところポルトガ城下に帰ろうか」

 野球をそれなりに長いこと見てる方なら思ったことがあると思うのですが、打順のセオリーってここ二十年、特に進歩してませんよね。古いデータ漁ると、下手すれば50年変わってないかも知れません。一番は出塁率の高い俊足、二番は小細工の出来る小兵、三番は出来れば足も使える中距離砲、四番は生粋の長距離砲、五番はチャンスに強いクラッチヒッター、と。何かこう、新しい戦術ってないんですかね。こんな○番、見たことねぇぜ、HAHAHA、的な。
 四番サブロー? 他に居ないだけじゃないですか。

( ・ω・) この件に関しては、マリーンズスキーの-keighさんも、特に否定はしていない

「へー、こりゃたしかに、ちょっと面白いかも」
 最初に反応したのは、お宝検知器と一部で名高いシスだった。 
「何が入ってるの?」
「違う、違う。この布自体が面白そうだって言ってるの」
 シスの言語の翻訳をしてくれる装置を開発してくれる人が居たら、男女間の行き違いは激減すると思うんだよね。
「おぉ、気付かれましたか。実はこの布、鉱物を掘るだけでは産業が行き詰ると思い、開発中のものなのです。金属繊維を特殊な技術で織り込み、耐衝撃、耐刃、そして耐攻撃呪文仕様と、冒険者の皆様方には重用頂ける逸品かと」
 この立板に水の喋りっぷりを見てて、このまま行商に行っても良いんじゃないかって思えてきたよ。村長なんて、名産を宣伝する営業屋的な側面があるって言われればそれまでだけどさ。
「――!」
 風を切る音がした。
 それが、クリスさんの放った小型の剣であると気付くのに数拍の間を要してしまう。
「へえ。本当に頑丈ね」
 小剣は、村長が差し出した布の束に弾かれて、床に刺さっていた。たしかに、今の触れ込み通りだったら突き刺さる心配は無いんだけどさ。変な方向に跳ねてたらちょっとした惨劇になってたよね。
「ど、ど、どうですか、この耐久性。ま、まさに匠の技の粋を尽くしたと言っても過言では、な、ないかと」
 そのどもりが、単にいきなり攻撃されてビックリしただけなのか、或いは自信が無かったせいなのかが分からない辺りが遣る瀬無い。
「メラとか試してみてもいいですか?」
「生憎、家の方には耐久加工を施しておりませんもので」
 冗談を、真正面から捌かれると、ちょっと寂しいものがある。

 こう、ハイファンタジーって良いですよね。剣と魔法と、策謀と陰謀みたいな感じで。前世紀はそこそこ流行っていたんですが、ここんところは、学園ファンタジーが強すぎる感じです。一因としては、FFの科学分が増えたのもあったりするんですかね。そういう意味では、ドラクエは頑固に西洋ファンタジーの世界観を崩しませんよね。7以降はやったことありませんけど。

( ・ω・) お前が書いてるのは、ふにたじーとか言うな

「そう言えば、防具は無いんですか?」
 元を辿ると、人形の核と剣の材料だっただけに、発想が偏ってた。良質の金属があるなら、当然、良質の防具があってもおかしくはないよね。
「生憎と、そちらもめぼしいものは特には」
「あらら」
 もういっそ、金属のまま貰って、ポルトガ城下町で加工出来る人を探して――いやいや、それじゃ何日掛かるか分かったもんじゃないし、そもそも普通の防具屋で買うのと大差無いし。
「唯――」
「ん?」
 何だか、思わせ振りな物言いで、思わず意識を集中してしまった。
「あくまでも試作品ですが、興味を持って頂けるやも知れない素材なら御座います。取って来ても宜しいでしょうか」
「全速力でなら、許します」
「は、はい!」
 しがない中年とは思えない俊敏な動きで土下座姿勢から立ち上がると、ガルシア村長は凄まじい速度で部屋を飛び出していった。呆気に取られたのか、取り残されたヤーゴさんが、随分と滑稽に見えてしまう訳で。
 いや、嫌がらせじゃないよ。特に交渉戦術を展開してる訳じゃないから、一貫性を欠くのもどうかと思っただけなんだからね。
「お待たせ致しました」
「早っ!?」
 こっちが、気持ち逡巡してる間に、息せき切りながら舞い戻ってきた。多分、隣の部屋に置いてあったからとかなんだろうけど、もうちょっと掛かると思ってたもので、反射的に声が漏れちゃったよ。
「こちらが、その品になります」
 言って差し出してきたのは、布の束だった。え、何これ。この布の中に、何かが入ってるの?



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