2010
昨日、鳩山前総理が、自身の引退を正式に撤回しました。このオッサン、マジでふざけてるのか。政治的判断どころか、自身の進退すら言ったことを守れないって、幼稚園児レベルですよ。今時、小中生ですら、適当なことばっかり言ってたら信用されないというのに。どうやって、あの年まで生きてこれたのかが、むしろ気になるところです。
( ・ω・) もう有名所落下傘して、本気で潰しに掛かろうぜー
うーん、一応、軽く埋めておいたから、その気になれば逃げられるはずなんだけど、あののんびりした性格だとどうなんだろうなぁ。というか、あれってそもそもどういった塩梅で大きくなったんだろうね。生態学に属するのか、モンスター学に属するのか、ちょっとばかし興味が湧かない訳じゃないけど、とりあえずは後回しだなぁ。
「そういえば、ケインズ翁を手に掛けたモンスターって、何者なんですか?」
「言わなかったかしら」
何だか、色々とドタバタしたせいで、聞く機会を完全に逸してまして、はい。
「一応、これでも世界中を回ってますんで、提供できる情報があるやも知れませんし」
「それもそうね」
言ってクリスさんは、物憂げに空を見上げた。やっぱり、色々と思うことがあるんだろう。次の動きを見せるまでに、数十拍もの間を要してしまう。
「八つの頭を持つ巨龍、ヤマタノオロチ――」
その言葉が口にされた瞬間、僕の中の時間が止まった。自分の耳と思考を疑ってしまい、混乱して何も返せなくなってしまう。それを、僕達が情報を持っていないと判断したのか、クリスさんは手を振って歩き去ってしまった。
一体、今、何が起こったんだろうか。僕はそのことすら把握出来ず、シスに背中を蹴飛ばされるまで、只、その場で呆然と立ち尽くしていた。
◇
「僕は、卑怯者なのかな」
帰り道の最中、天を仰ぎながらそんなことを口にした。
「まー、卑怯ってか、ことの是非とか、正否を考えすぎて機を逸することは良くあるよね」
「うぐっ」
否定はしないけど、そうはっきり言われると心に来るものがあるよ。