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 こう、ハイファンタジーって良いですよね。剣と魔法と、策謀と陰謀みたいな感じで。前世紀はそこそこ流行っていたんですが、ここんところは、学園ファンタジーが強すぎる感じです。一因としては、FFの科学分が増えたのもあったりするんですかね。そういう意味では、ドラクエは頑固に西洋ファンタジーの世界観を崩しませんよね。7以降はやったことありませんけど。

( ・ω・) お前が書いてるのは、ふにたじーとか言うな

「そう言えば、防具は無いんですか?」
 元を辿ると、人形の核と剣の材料だっただけに、発想が偏ってた。良質の金属があるなら、当然、良質の防具があってもおかしくはないよね。
「生憎と、そちらもめぼしいものは特には」
「あらら」
 もういっそ、金属のまま貰って、ポルトガ城下町で加工出来る人を探して――いやいや、それじゃ何日掛かるか分かったもんじゃないし、そもそも普通の防具屋で買うのと大差無いし。
「唯――」
「ん?」
 何だか、思わせ振りな物言いで、思わず意識を集中してしまった。
「あくまでも試作品ですが、興味を持って頂けるやも知れない素材なら御座います。取って来ても宜しいでしょうか」
「全速力でなら、許します」
「は、はい!」
 しがない中年とは思えない俊敏な動きで土下座姿勢から立ち上がると、ガルシア村長は凄まじい速度で部屋を飛び出していった。呆気に取られたのか、取り残されたヤーゴさんが、随分と滑稽に見えてしまう訳で。
 いや、嫌がらせじゃないよ。特に交渉戦術を展開してる訳じゃないから、一貫性を欠くのもどうかと思っただけなんだからね。
「お待たせ致しました」
「早っ!?」
 こっちが、気持ち逡巡してる間に、息せき切りながら舞い戻ってきた。多分、隣の部屋に置いてあったからとかなんだろうけど、もうちょっと掛かると思ってたもので、反射的に声が漏れちゃったよ。
「こちらが、その品になります」
 言って差し出してきたのは、布の束だった。え、何これ。この布の中に、何かが入ってるの?

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