何でも、渡辺喜美衆議院議員が自民党に対して離党届を提出したようですが、私の予想は余り変わってません。一人、空回りで終わって、加藤氏の様にひっそり余生を暮らすかなぁと。一部で東国原宮崎県知事と連携して新党立ち上げるとも言われていますが、将来、国政を睨んでいると言われている東国原氏にとっては、リスクばかり大きくて良い話には見えません。そもそも、政界では、宮崎県知事の実績が二年程あるだけですしね。
( ・ω・) フライデー襲撃とか、芸能人としての実績なら、幾つかある訳ですけど
「おっそ~い! 日の出までに門集合って言ってたのに」
いや、まだ太陽の頭がちょこっと見えたくらいだから、ピッタリなんじゃないの。これって、見解の相違?
「それより、本当にアリアハンを出て大丈夫なの」
この数刻で身辺整理が終わるなんていうのは、普通に考えたら中々ある話じゃないと思うんだよね。
「大丈夫、大丈夫。私、ギルドの寮みたいなとこで寝泊りしてるから。王宮警備隊に踏み込まれても逃げ出せる様に、物は極力持たないようにしてきたしね」
良い話の様で、全くそうじゃないところがこの子らしいなぁ。
「それじゃ、行こうか」
「ほいさっと」
この門から出れば、そこは魔物達の領域だ。アリアハン近郊はさほど侵攻されていないといっても、油断したら即座に命を落としかねない。ここは気を引き締めて――。
「御二方、ごきげんよう、ですわ」
第一歩を踏み出した瞬間に、僕の気持ちはポッキリと折られてしまった訳で。
「アクアさん!?」
門の外で立ち尽くしていたのは、僕の家に泊まっているはずの僧侶、アクアさんだった。な、何でこんなところに居るの。
「あなた方の仲間にして頂こうと思いまして、待ち伏せさせて貰いましたわ」
「……」
さて、と。状況整理が出来るまでちょっと待ってね。
「え~……アクアさん、たしかアリアハンには長期滞在するって言ってた様な?」
「わたくしの目的は、オルテガ様とアレル様が生まれたこの地で、バラモスを倒す為の仲間を探すことでしたの。アレク様でしたら、願ったり叶ったりですわ」
分かった。その部分については納得しようじゃないか。
「それにわたくし、一宿一飯の恩義を忘れる程、薄情では御座いませんことよ」
「……」
あー、また頭がグニュグニュとして、訳分からなくなってきた!
「む~」
そしてシスさん、何でそんなにふくれっ面なんですか。
「何だか良く分からないけど、美人は敵!」
うわっ、男女問わず、同性に対して一度は思ったことがある台詞を、面と向かって吐いた!?
「シスさんも、可愛らしいと思いますわよ」
そして穏やかな笑顔のまま、火に油を注いでる!
「う~!」
「ですの?」
な、何だかこの空間、怖い。魔物達と戦う前に、全力で逃げ出したい。
「アレクは、どう思ってるのさ」
「え? え?」
「この人が仲間になるって言ってること」
あ、あー、そこね。
「い、いきなり言われてもなぁ」
そりゃ、アクアさんは美人だし、旅慣れてる上、夜盗退治をしてるんだから腕も立つんだろう。客観的に考えればこれ以上無い人材なんだろうけど、僕と合うかどうかはまだ分からない――。
「ダメですの?」
「いいえ、そんなことはないです」
結論。男の子は、美人の笑顔には逆らえない。これは世の真理だよ。
「う~~~!!」
な、何か横でシスが唸ってるけど、勘弁してよ。
どうやら、僕の進む道は一筋縄では行きそうもない。そんなことを感じさせてくれる旅立ちの朝だった。
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