「それで、てめぇは一体、どれをやるんだ?」 「僕の参加って、決定事項なの?」 「賭場に冷やかしで入るたぁ、良い度胸じゃねぇか」 いやいやいや。僕は何も知らされずに連れてこられたんだよ? その理屈は無いよね? 「んー、じゃあ、ルールをすぐ理解出来る奴で」 ここから見る分には、何となく知ってる気がする遊戯も幾つかあるけど、細かい部分が認識と一致するとは限らない。だったらいっそ、本当の初心者でも出来るものにしようと思ったんだけど――。 「博打舐めてんのか、オルァ」 物凄く、理不尽に睨まれた気がする。 「な、何さ、その反応は」 僕が僕の小遣いの範囲で何をやろうと、僕の勝手じゃない。 「良いか、仕組みが単純な博打ってのはな、その分、心理的な要因がでけぇんだ。詰まるところ、胴に良い様に踊らされて終わるだけだ」 「それは小難しいゲームでも同じじゃないの?」 「てめぇみたいな小賢しいのは、その思考力を競技の方に消化させた方が、迷いが無くなるんだよ」 うーん、その理屈って正しいのかなぁ。ってか、博打をする人って、大体、他人には絶対に理解出来ない独自理論を何かしら持ってるよね。 PR |
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