「だぁからさぁ~。今、世界は王制を基本として成り立ってるけど、それは絶対唯一の国政方法じゃないと思うんだよ。国民の気質なんて、国それぞれであって、王自ら手腕を振るうのが合ってたり、王が飾りなのが良かったり、いっそのこと共和制なんてのもありだなんて思わない?」 「う、うん、そうだね」 酒宴が幕を開けて一刻程が過ぎた頃、完全に目が据わったシスが何故だか滔々と国家論について語り出していた。ま、まさかこんな酒癖があるだなんて、予想外にも程ってものがあるよ。 「てめぇ……!」 「は、はい、何でしょうか」 ク、クレインはいつにも増して絡み酒だし、もうやだ、この環境。 「何であれだけの量を飲み干して、殆ど変化がねぇんだよぉ!」 「え、えーと……」 そう言われても、これだけのお酒を飲むのは今日が初めてな訳でして……どのくらい酔うのが標準かなんて知らないよ。 「勇者の血筋は、酒の面でも豪傑ということですの?」 まあ、普段からお酒抜きで酔ってる人の意見はさて置くとして。 「あったま来た! オヤジ! この店で一番強い酒を二瓶持って来い!」 「へい、毎度!」 ここまでを纏めると、確実に当初の目的から、ズレが生じてきてるよね。 PR |
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