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 野田財務副大臣がNHKの番組で、『補正予算の執行停止に伴い、手続き上、地方が自主返納をして貰うかも知れない』という主旨の発言をしました。え、何、この手前勝手な論理。国の方針に従って金返せって、何処が自主返納なのさ。『会社の都合で自主退職してくれ』っていうのにも似た、凄い理屈を聞いた気分です。

( ・ω・) これは知事会や市長会の反発も必至のはず。さぁて、最初に誰が噛み付くかな

「しびれくらげがパイレーツ~♪ 陸に上がって干からびる~♪」
 ところで、船首で奇妙な歌を口ずさんでる僧侶さんはどう処理すれば良いんだろう。
「アクアさん、何ですか、それ」
「ロマリアでは、出航前にこれを歌っておくと、無事に帰ってこれると言い伝えられてますの」
「へー……」
 思いっきり、生返事をしてしまった。いや、他国の風習に口を出すのはアレなんだけど、かと言って特に感性に訴えかけるものがあった訳でもなく――この反応、間違ってないよね?
「そういえば、船乗りと言えば、儀式があるらしいんですの」
「儀式?」
「あー、あれでしょ。新入りは、舳先から海へ飛び込むって奴。気絶するまで繰り返すんだっけ」
 シスが補足する形で、儀式とやらの実態が明らかになる。
 ってちょっと待ったぁ!
 一体、誰がそんなことやるのさ? 
 そもそもそれ、海賊の流儀じゃないの?
 はっきり言って、僕は無理だからね。高いとこが大丈夫なシスがやってよね。
「ハハハ、坊や、心配することはないさ」
 と、ここでアントニオさんが割って入ってきた。
「向こうの大陸で活躍してるとも言われてる海賊団じゃあるまいし、今時、そんなこたぁ、こっちの船乗りはやらないさ。そもそも、君達一行は、この船のオーナー扱いで乗る訳だからね。堅苦しく考える必要はない」
「そ、そうですよね」
 ほっとした。今、僕は心の底から安堵感を得たよー。
「と同時に、君達の立ち位置も、認識してもらう必要がある」
「はぁ?」
 笑みを浮かべていたアントニオさんの顔が、いきなり真面目なものに変わったので、こちらも少し強張ってしまう。

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 2016年のオリンピック開催地が、リオデジャネイロに決まりました。まあ、東京は残念と言えば残念でしたが、元々、国民の支持は余りありませんでしたよね。二十世紀スタイルの万博的なイベントやハコモノ行政に、飽き飽きしてるのが実態ですし。五輪自体、腐敗のイメージが強くて、少しでもフレッシュな場所でやるべきであるという流れもありますし、ロンドンに続いて、先進国の、それも二度目の開催となる東京は、絶対的に不利と言えました。まあ、シカゴに勝ったのは少し予想外ですが。ロビー活動で開催地が決まるとさえ言われる五輪で、日本が勝てるとも思えませんし、始めからかなり厳しい戦いではあったのでしょう。

( ・ω・) ところで、二年前の都知事選で、鳩ちゃんがオリンピック誘致に反対してたんだけど、この事実はどうしよう?

「あれ?」
 今、沖の方に大きな船が見えたような……何だ、遠洋航海は殆ど行われて無いって言われたけど、大袈裟だったみたいだね。ちゃんと船、走ってるじゃない。
「ねぇ、シス、もう一つ良い?」
「どしたの」
「完全に下を見る勇気が無い状態なんだけど、どうしたら良いかな」
 勇者って、勇気があるから勇者なんじゃないの、って言われそうだけど、少なくても僕に関しては当て嵌まらないよ。考えように依っては、勇気の無い勇者って斬新だよね。只の現実逃避なんだけどさ。
「ん~。高いとこが怖いって心理が、どうしても分からないから、何とも言えないかなぁ」
 そりゃ、シスみたいに柵にお尻乗せて座れるくらいのバランス感覚があれば、何の問題も無いだろうけどね。
「落ちたら死ぬな~とか思ったりしないの?」
「ん? 何やってたって、人間、死ぬ時は死ぬんだよ?」
 え、高所に対する苦手意識って、人生観から矯正しないと改善しない訳? とてもじゃないけど、この数分でそこまで達観するのは無理なんだけど。
「よっ……と」
 結局、根性無しの僕は、ロープを腰に巻き付け、もう一方を柵に結び付けることで命綱としましたとさ。
 うう……もう、勢いでここに登るのはやめようっと。
「どうですかな、船の感想は」
「あ、はい。実に良いです」
 実際、こんな大型船に乗ったのは初めてだし、甲板と見張り台しか見てないんだから、正確に評することなんて出来ないんだけどね。

 ドラクエに於いて、直接攻撃魔法と回復魔法しか使わないプレイヤーは少なからず居ると思いますが、侮るなかれ。直接攻撃力の低いパーティを組むと、補助魔法の威力が神がかってくるのです。『マヌーサとマホトーンって、燃費最高じゃね?』とか思い出したら中級者です。

( ・ω・) 上級者になると、火力だけで捻じ切るとか何とか

「シスー。何が見える?」
「んー、空と海と雲」
 物凄く端的な説明ありがとう。
「よっ、と」
 シスの後を追う格好で、僕もマストの上の見張り台へと登ってきた。
 うわ、これ、危ないって。縄梯子に掴まってた時は目の前しか見てなかったから大丈夫だったけど、良くこんなところまで来れたなぁ。降りられるか、ちょっと心配なんだけど。
「ところで、シス」
「ん?」
「こんな高いところで、どうしてそう、柵から身を乗り出すことが出来る訳?」
 僕なんて、ほんの少し重心が上がるのも御免で、膝をついてるんだけど。女の子座りとか言い出さないでね、うん。
「だって、こんな高いところ来たら、何か気分良くならない?」
 シスにとって盗賊は天職かもと思わされる意見ではあった。だけど世の中にはトビとか、高いところ専業の御仕事が意外とたくさんあるんだよ。旅が終わったら、少し考えてみようね。
「それにしても――」
 世界は、何て広いんだろうか。甲板からは良く分からなかったけど、海の向こう側に陸地をうっすらと視認できた。あれは、イシスがある大陸だろうか。いや、もしかすると、地図を見ただけでは意にも介さない、只の島かも知れない。
 こんな大きすぎるもの、僕みたいな人間は始めから手に収めようとも思わない。バラモスは何を考えて、世界を征服しようとしているんだろうか。答えようの無い問いに、僕の頭は少し混乱して、いつの間にか拡散して消えた。

 ドラクエといえば海上移動手段として船が定番ですが、あれって結局、誰が操縦してるのかが一部謎です。纏めると(一応、ネタバレ反転)、1→船無し、2→持ち主の孫を助けた見返りに、3→黒胡椒と引き換えに、4→トルネコの私物、5→ルドマンがくれた、6→チャモロの一族の私物、ひょっこりひょうたん島、7以降はやったこと無いので知りません。
 4と5は、船員も雇ったと考えるのが妥当ですが、他のシリーズは、セットでくれたんですかね。或いは、少人数でも動かせる船なのか……謎は尽きません。

( ・ω・) こういう妄想こそ、ビデオゲームRPGの醍醐味だよね!

 ここには、薄汚れたと言っては失礼かも知れないけど、年季の入った船が多い。かつて海洋大国だった時代からの艦だからなのか、或いは、クワットさんが言うところの政治腐敗に依る整備費用不足が原因なのか。とにもかくにも、傷だらけの船体と補修痕が、生々しく、そして痛々しく思えた。
 そんな中、一つだけ違和を覚える程、目に付く船があった。生木に近い薄い乳白色の船体に、傷の少ない滑らかな外観。底にこびりついている苔やフジツボの類も少なく、明らかに新造艦だ。
「もしかして、これが――」
「うむ。既に着水式を済ませ、ロマリアまでの試験運行はしたものの、紛れも無く君の為の新船だ」
 『君の』という言葉を強調された気がして、少し、気後れしてしまう。
「乗ってみて、良いですよね?」
「聞くまでもないよ」
 確認の意思を合図として、僕は船へ向けて駆け出した。何だか、期待と希望で胸がバクバクと鳴ってる。小さな頃、誕生日の前日に緊張して眠れなかったあの感じにも似た心持ちが、今の僕を支配していた。
「うわ……」
 甲板から見渡す光景を一言で表現するなら、蒼だった。大海原の、ともすると吸い込まれてしまいそうなまでに深い蒼と、天空の、何処までも奥行きを感じる無限大の蒼。この高さでさえ息を飲んでしまうくらいの絶景なのに、見張り台に上がったら何が見えるんだろう。
 だけど、いきなりあそこまで行くのは、結構、勇気が――。
「あたし、ちょっと上まで行って来るね」
「……」
 そういえば、何とかと煙は高いところが好きって言うよね。いや、シスがそうだって言ってる訳じゃないよ?

 九月も今日で終わり、ということは、今年も残り僅か三ヶ月です。そして、2009年も終わります。え、マジ。本当に、2010年とか来ちゃう訳? 何か、2001年より、2010年の方がSFっぽい気がするのは、私だけじゃないと思うんだ。

( ・ω・) ミニドラSOSは、たしか2011年が舞台だよ!

「分かりました、マスター――いえ、アントニオ船長。色々とあるとは思いますが、宜しくお願いします」
 言って、そっと手を差し出した。がっしりと握り返されたその右手は僕より遥かに大きく、そして力強かった。仮にも勇者として、一介の船乗りに負ける腕力ってどうなんだろうだなんて、思ったりしちゃダメなんだからね。
「いやいや。本当、話が早くて助かります。いえ、意外とあるのですよ。どうにも気性が合わず、揉め事の種となることがね。あなたがたに、その心配は無さそうだ」
「ええ、まあ」
 ある意味、変人との付き合いには慣れてるもので。
 ちらりとアクアさんとシスを見ちゃったけど、うん、やっぱり許容範囲広いよね、僕。
「では、参りますか」
「何処へです?」
「決まっているでしょう。あなた方が乗る船にですよ」
「あ、え、はい」
 本当に、商人という人種は行動が早い。時間こそ何ものにも変えがたい商売道具だと知っているが故なのか。
 何はともあれ、僕達はクワットさんの後を追って、表に用意された馬車へと乗り込んだ。

「これが……」
 馬車に揺られ辿り着いた先は、ポルトガ城に間近い港だった。そこには大型船が幾つも停泊しており、遠目でもその勇壮さが確認できた。こうして真下から見上げると、船という感覚は殆どなくなり、御屋敷か、或いはちょっとした要塞としか思えない程の大きさだ。これが水の上に浮いて、自在に動けるだなんて俄かには信じられない自分が居た。



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