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 日本郵政西川社長が辞任し、元大蔵官僚の斎藤次郎氏が、新社長に内定。え? 元大蔵官僚が民間とはいえ、政府と縁の深い企業の社長に? 脱官僚とか、天下り根絶を訴えてる民主党が決定したんですかー?

( ・ω・) 本当、毎日、毎日、ツッコミどころの尽きない政権だなぁ

「それにしても、なーんか、話が巧すぎない?」
「どゆこと、シス」
「いやさ、あたし達、盗賊の世界じゃ、あんま条件が良すぎる家ってのは、むしろ警戒の対象なんだよね。ほいほいと入り込んだら、一網打尽になっちゃう話なんて良く聞くし」
 ゴメン。そんなこと言われても、どう返答して良いかさっぱり分からないや。
「バラモスの城には結界が張ってある。世界に散らばる六つのオーブを集めればそれを打ち破れる聖鳥が目覚める。しかも鳥だから高い山も越えていけるなんて、あたしじゃなくても都合が良すぎて構えちゃうよね」
 わ、わ。シ、シスが何だか、らしくないくらい論理的に喋ってる。ここだけの話、ラーミアの話と同じくらいの衝撃を受けてたりするよ。
『そこにも、認識の違いがあるようです』
『そもそも、ラーミアとは、この世界を生み出した神に仕えし七の聖獣の一つ』
『秩序を乱す存在であるバラモスを打ち破る資質をオーブで見極め――』
『その一助となる聖獣として、ラーミアが最も相応しいというのが正しい順序となります』
『この卵も、バラモスが結界を張りし後に姿を現しました』
『勇者オルテガがここに来ても意味が無かったというのは、そういったことでもあります』
「はぁ」
 つまり、オーブを集めて出てくるラーミアが、たまたま都合の良い能力を持っていた訳じゃなくて、現状打破に一番適切な能力を持ってるものを選んで神様が貸してくれた、と。何だか、そこまでしてくれるなら、神様がバラモス倒してくれないかなぁ。

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 一昔前、カルト系宗教団体に高学歴の人が多数集まっていて、『どうしてこんな頭の良い人たちが宗教に走ったのか』という議論がされました。まー、個人的には、思考と決定を他人に委ねた時点で頭良いとも思いませんが。頭が良いって、高度な数式を解くことでも、年表を丸暗記することでもなくて、自分の頭で結論を導くことなんじゃないでしょうか。程度の差はどうあれ。

( ・ω・) そういう意味で、朱雀は間違いなく賢者。認めたくないけど

『そもそも』
『勇者オルテガが、どの様にその姿を消したか御存知ですか』
「一応は」
 父さんは、バラモスの城へと向かう途中、ネクロゴンドの山中で行方知らずとなったと聞いている。魔物と戦っていて火山に落ちたとか、魔物達の集中砲火で消し炭となったとか色々言われているけど、見た訳じゃないし、信じていない。いや、信じようとしていない。
『おかしいと思いませんか?』
「何がです」
『彼の居城は、悪しき結界に守られし要害』
『勇者と呼ばれ、知恵も力も兼ね備えていたはずのオルテガが、何ゆえ、人の足でそこへ向かおうとしたのか』
 んー。何しろ僕は、父さんの記憶が殆ど無いしなぁ。大穴回答として、父さんは突撃しか能が無い猪武者だった……ってのはダメだよね、やっぱり。
『答は意外と平凡』
『順序が逆だというだけの話です』
「ん?」
 一瞬で、飲み込むことが出来なかった。
『かつてオルテガがバラモス討伐に向かった頃、結界はありませんでした』
『その様な物に頼らずとも、元が人里離れ、山々と大河に囲まれた堅牢の地』
『軍を率いたところで、返り討ちに出来るという目算があったのでしょう』
『ですがそこに、数えるほどの勇士だけで乗り込もうとする猛者が現れました』
『それが、勇者オルテガ』
『結果こそ残りませんでしたが、慎重な性格のバラモスは居城の防備を強化』
『その集大成と言えるのが、今、結界と呼んでいる防護壁なのです』
「はぁ……」
 えーと、それってつまり、父さんが余計なちょっかい掛けたから、より堅固になったってこと?
 あれ、ひょっとして、ちょっと怒られてる?

 結局、来年度概算要求は3兆程を削って、92兆380億くらいを目指す方向で動くという話を聞きました。これは麻生前政権が出した92兆1300億を下回って、何とか取り繕おうというもの。って、1000億かよ。国民一人当たり1000円未満とかギャグでやってるのか。10数兆円の削減何処いった。

( ・ω・) ん? でも3兆って、子供手当てばっさり削ればそんなもんじゃね?

『その勇者アレルも、三つ目のオーブを探索中、消息を絶ちました』
『彼が今、何処で何をしているのか、私達にも把握出来ません』
「そう、ですか」
 幾らか期待していた部分もあって、少しだけ落胆する。生死について触れなかったのはせめてもの配慮だったんだろうけど、もどかしさとやるせなさが残ることに変わりは無い。
『ですが、パープルオーブを求め、何処へ向かったかはお教えできます』
「本当ですか!?」
『はい』
『彼らが向かったのは、バハラタより更に東の島』
『ジパングと呼ばれる、小国でした』
『そこで彼らが何を見て、何が起こり』
『どの様な経緯で貴方へパープルオーブが渡ったのかは分かりません』
「何か、この人達、結局、肝心なことあんま知らないよね」
 シス、そんなこと言っちゃいけません。僕もほんのちょっとだけ、思ったりなんかしたけどさ。
「もう一つ、良いですか?」
『はい』
『私達にお答えできることでしたら何なりと』
 何となく、言葉に力が入っていた気がした。あれ、ひょっとして、ちょっと怒ったりしてる?
「父さんは、ここに来たんですか?」
 当然のことだけど、父さんの目的も魔王バラモスの撃破だ。だとすれば、ここに立ち寄っててもおかしくはないんだけど――。
『いえ』
『勇者オルテガは、ここには来られておりません』
『そもそも』
『彼はここに来る必要など無かったのです』
「は?」
 いきなり大前提を覆される発言をされて、間の抜けた声が漏れてしまう。
『少々、認識に行き違いがある模様ですね』
『順を追って説明しましょう』
 そう言って二人は、再び僕に相対する格好となる。

 原因不明の肩凝りってか、全身の筋肉の強張りと耳鳴りに悩まされて居たのですが、身体を温めたり、風呂に入浴剤を入れたりして、何とか緩和してきました。耳鳴りは若干残ってますが、頭は普通に動いてるから良いや。

( ・ω・) そろそろ、常時、サロ○パスを貼るくらい中年化してきたのかしらん

『ラーミアを目覚めさせるには、鍵が必要なのです』
「鍵?」
『天地開闢、この世を作り給う神々が生み出したとされる六つの宝玉』
『それを集める力と知恵』
『そして勇気を兼ね備えた者に、ラーミアは力を貸し与えます』
 ドクンと、心臓が大きく高鳴った。
「それって、もしかして――」
『はい』
『貴方の持つ紫紺の宝珠――』
『パープルオーブはその内の一つです』
 又、一つ話が繋がった。
 兄さんは、このオーブを集めて、ラーミアを甦らせようとしてたんだ。
 だけどそうすると、これを僕に託した理由って――?
『六つのオーブについて、話させて頂きます』
『これは人を導く者としての、器を測ります』
『ブルーオーブは、勇気の宝珠』
『レッドオーブは、探求の宝珠』
『イエローオーブは、才気の宝珠』
『グリーンオーブは、情念の宝珠』
『シルバーオーブは、希望の宝珠、とも呼ばれています』
『そしてパープルオーブは――』
 そう口にすると、二人の少女は僕を見詰め、両目を閉じた。
『宿縁の宝珠』
『それが何を意味するかは、貴方自身の目でお確かめ下さい』
 言って二人は、身を翻し、燭台を見上げた。
『勇者アレルは、ブルーオーブ、イエローオーブを手にし、ここへ納めました』
『その才覚は、まさしく勇者として相応しいもの』
『彼ならば六つの宝珠を集めることも、夢では無いと思えました』
 真面目な話をしてる時になんだけど、身内が褒められるとやっぱり嬉しいものがあるよね。顔、ニヤついてないかな。

 野球から離れて久しいのですが、久々に経過を観察してみると、楽天の快進撃が止まりません。二位になったのは知ってましたが、気付いたら、CS第一ステージ勝利。おいおい、優勝した日本ハムが可哀相な位に目立ってるじゃないか。梨田監督って、ちゃんと知名度あるんだろうか。野村監督の半分くらいしか無さそうだ。

( ・ω・) まあ、四、五年前の惨状を知っていれば、ここまで来れたこと自体、奇跡に近いという説も

『はい。これは、魔を祓う力を持つ聖鳥ラーミアの卵』
『彼の力を以ってすれば、魔王バラモスの居城へと乗り込むことも可能でしょう』
「……」
 え?
「ちょ、ちょっと待って。つまり、その卵が孵れば、バラモスにケンカ売れるってこと?」
『その通りです』
『あの悪しき者は自らの居城より動かぬ代わりに、強大な結界を張って、全ての者の侵入を拒んでいます』
『入り込むことが出来るのは、魔王軍に所属するもの、ないしは、バラモスが認めた者に限られています』
『ですがラーミアならば、その結界を浄化することが出来るでしょう』
 わ、わ、わー。な、何、この急展開な話。
 あ、そうか。兄さんが言ってた聖鳥って、ラーミアのことだったんだ。そして、バラモス城へ乗り込む為にレイアムランドに来た、と。少しずつ話が繋がってきて、難解なパズルを解いた時の様な快感が心を満たしてきた。
「一つ、質問がありますの」
『神に仕える身でありながら、天衣無縫なる者、アクアよ』
『何なりとどうぞ』
 うわー、どうやって調べたかは知らないけど、初対面にして何ていう的確な称号。一番凄いのは、表情一つ変えず、面と向かって言えるところだとは思うんだけどね。
「こちらの情報と話から推察するに、アレル様が来られたと思われますの」
『はい』
『彼は黒髪の女性剣士と共に、参られました』
 トウカ姉さんのことだよね、多分。
「それが恐らく四年程前のこと――何故、未だにラーミアは目覚めておりませんの?」
 貴重な情報に舞い上がってしまったけど、言われてみればたしかにそうだ。兄さん達がここに来たなら、絶対に孵化させる方向で動くはずだ。それが四年経っても卵のままって、どういうことなんだろう。



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