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 国会中継をちょろっと見ていたのですが、何だか『民主党は若者に人気がある』とか、『投票率を上げてインターネット選挙を解禁する』と言ってました。あれ、私が見た資料だと、民主党ってか鳩山政権は若年層ほど、人気が無かったんですか。結構、適当な調査だったんですかね。
 そして、与党になったというのに、投票率が上がると無条件で有利になると、未だに思ってるんですかねぇ。これこそ野党精神だと思うのですが。今のところは浮動票は民主党寄りですが、来年の参議院選の頃にはどうなってることやら。

( ・ω・) まあ、二十代の三人に一人しか投票行ってないのは、流石にどうか思うけどね

 片田舎の呪術なんてちょっとバカにしてたけど、本質的な原理は僕達の『魔法』となんら変わらないのかも知れない。
「それにしても一目で理解するとは中々の素養よの。面白い逸材と言っても過言では無い」
「はぁ、どうも」
 褒められたのは良いんだけど、相手がこう小さな女の子だと、どうにもピンと来なかった。
「気に入ったぞ、余の婿とならぬか」
「……は?」
 唐突に、年端に似合わぬ――いや、ある意味に於いてはらしいとも言える言葉を発せられ、頭の中が真っ白になった。
「何を驚いておる。そなた、ゆーしゃなどと担ぎ上げて国から送り出された以上、元服は済ませておるのであろう? 嫁の一人や二人娶ってもどうということはあるまい」
「いやいや、王家の人間じゃあるまいし、いきなり二人はまずいですって」
 混乱して、完全に論点がズレ捲くった返答をしてしまう。
「剣は帯びていても、その華奢な身体では大したことはなかろう。才とは、残酷なまでに偏って植えつけられるもの。ならば余と共に道を極めてみるのも一興とは思わぬか」
 うーん、僕って剣については何処までも扱き下ろされる立場なんだね。そろそろ、心の傷も慢性化して、痛みを痛みと感じなくなりそうだよ。
「とりあえず、考えておきますので、今は占いをどうぞ」
 ここは古来より幾多の賢人が使ってきた必殺技、問題先送りでお茶を濁しておこう。
「それもそうじゃの。このままではそこの娘御に呪い殺されるやも知れぬ」
 言われて気付いたけど、シスが飢えた肉食獣みたいな目でトヨ様を睨んでいた。あー、もう、何でいつもこうなるのかなぁ。
「では、後々、二人きりで話し合うとするかの」
 そしてトヨ様も、意味ありげな言葉で、無闇やたらと煽らないで下さい。

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 Yahooニュースを流し読みしていたら、『政府、成長戦略を年内に策定』的な記事を発見。はい? 去年の秋から深刻な経済危機なのに、政権獲って二ヶ月、今から考えるんですか? これって、政権獲って真っ先にやるべきことですよね。むしろ政権交代関係なく、与野党チェンジしても、引き継ぐべきものですよね。多少の方向修正はあるにしても。

( ・ω・) お願いだから、毎日毎日突っ込みを入れさせないで欲しい訳なんだよぉ

「兄、か……」
 想像以上に巨大な亀甲が持ち運ばれ設置される中、トヨ様はぽつりとそんな言葉を漏らした。
「どうしました」
「いや、余にはその様な者がおらんでの。どういったものか、今一つ分かりゃせん」
「んー」
 改まって聞かれると、端的に表す言葉が見付からない。だけど、強いて言うのであれば――。
「僕にとっては、誇り、かな」
「ほぉ?」
「小さな頃から何をさせても凄くて、そんな兄さんの弟であることが何よりも嬉しかったって言うか」
「なるほどのぉ」
 言って、トヨ様は扇子をパチリと閉じた。
「余に弟か妹が居れば、その様に思われていたじゃろうて」
「ハハ……」
 いや、兄さんはここまで自信家じゃなかったよ。何ていうか、もうちょっと自然体って感じでさ。
「トヨ様、子細滞りなく、終了致しました」
「うむ、御苦労」
 どうやら、占いの準備は整ったらしい。囲炉裏って言うのかな。部屋の中心、暖を取る為に薪が並べられている四角い窪みに、一人では抱えられない位の亀甲が鎮座していた。
 んっと、これを火にかけるってこと? あれ、ってことはつまり――。
「これって、火と水のエレメントを競合させて、そこから何かを見出すってことですか?」
 亀甲の本来の持ち主は、もちろん亀な訳で、水の中で生きる象徴的な生き物の一つだ。それを炎の中に突っ込むっていうのは、火と水という相反するものが共存する状態になる訳で、多少なりとも世の中の摂理を歪めるということになる。魔法のセンスに長けた人なら色々な情報を読み取ることも可能、かも知れない。
「えれめんと、というのは分からぬが、場が乱れるというのであればその通りじゃ。余はそこより、世界の狭間を覗いておる」
「成程」

 件の関門海峡の事故の続報が全く聞かれませんが、これってやっぱり、某国籍のコンテナ船が悪いのが発覚したせいでしょうか。あるぇ、最初、原因を徹底的に追究するとか言ってましたよねぇ。何か、本気でマスコミを信じられなくなるわいな。元々嫌いですが。

( ・ω・) 地デジ完全移行が地上波死亡元年だというのは、事実やも知れませんなぁ

「じゃが、余は余の意志で以ってここにおる。そなたの人生観で全てを決められてしまうのは、甚だ遺憾というものじゃ」
 ゾクリと、背筋が寒くなるのを感じた。うわ、この子、もしかすると、国を根底から変えられる位の大物かも知れない。ジパングは、女王トヨを先導として、大幅に違う道を歩む可能性があるんじゃなかろうかね。
「それで、叔母上の話じゃったかのぉ」
「あ、はい」
「民には済まないことをしたと思っておる。せめて余が五年早く生まれておれば、叔母上の暴走は食い止めたのじゃが」
 さらりと、とんでもないことを言ってくれる。
「もう一つの、そなたの兄上についてじゃが――どうにも良く分からん。知っての通り三年前は国が最も混乱していた時期でのぉ。叔母上の件に一枚噛んでおると見るのが妥当なのじゃが、裏付けが何もありゃせん」
「そう、ですか」
「役に立てんで済まんの」
「いえ」
 空振り、不発は、昨日今日に始まった話じゃない。それに女王と言っても、全てを知っている訳じゃないだろう。地道な聞き込みから、何か見えてくるかも知れないしね。
「じゃが、余を訪ねてくれた者を無体にするというのも、沽券に関わるでな。折角じゃ、兄上殿がどうなったか、占ってしんぜよう」
「占い、ですか」
 魔法大好きっ子の僕が言うのも何なんだけど、系統が違う東国の呪術は、どうも今一つピンと来ない。一言で纏めちゃうと胡散臭いって言うか……多分、あっちも似た様なこと考えてるだろうから、お互い様と言えばお互い様なんだけどね。
「じぃ、亀甲を持て」
「仰せのままに」
 言って、お爺さんは奥へと消えていった。
 んっと、何だか、ちょっとおかしな流れになってきた気がしてならないなぁ。

 まあ、いつものことですが、民主党の山岡氏がこの臨時国会で永住外国人への地方参政権を付与する法案を提出する方向だそうです。NHKニュースでやってました。最近、民放は殆ど見てないのですが、少なくても選挙期間以前は一切、触れてなかった様な……。これって、衆議院を解散して信を問うくらいのものですよね。暫定税率とか普天間の問題は先延ばしにして、マニフェストに書きもしなかった法案を最優先ですか。これは嫌われますよね。

( ・ω・) そもそも、憲法抵触の恐れがあるものをスピーディに出すのかよ

「そなたらがゆーしゃと申す者達か、よぉ来たのぉ。余が大巫女トヨじゃ。よろしゅー頼むぞ」
 あれぇ。閉鎖的で警戒心が強い民族っていう話だったような……何でこんなにあっさり、一番偉い人に会えてるんだろう。
「トヨ様はことの他、好奇心の強い御方。そなたらの様なガイジンでも、一切、差別することなくお会いになられるのだ」
 御付きのお爺さんが、解説を入れてくれる。うん、それを口にしてる時点で、充分に差別的な話ではあるよね。
「それはともかくとして、一つ良いですか?」
「何じゃ?」
「一体、トヨ様は何歳なんですか?」
 パカポコーンと、後頭部に鈍い衝撃を二つ感じた。
「女性に、年齢を聞くなんて失礼ですの」
「そだよ。幾らなんでも、今のは無いと思う」
 いやいやいや。これはちゃんとしておかないと次に進めないと思うんだよ。
「うむ、聞いて驚けよ。余は、数えで十一歳になる」
 つまり、満年齢だと九歳か十歳ですよね。いや、外見的に、どう考えてもそんなものだと思ってましたけど、やっぱりですか。
「トヨ様って、二年か三年くらい前から大巫女になったって聞きましたけど」
「その通り。トヨ様は先代であるヒミコ様の姪御でな。その高い神性は先代に勝るとも劣らず、後継者となられた」
 再び、お爺さんが解説してくれた。えーっと、六、七歳の女の子を、政の頂点にしたって? うーん、どう考えても、傀儡の匂いしかしないよね。他国の政治情勢に首を突っ込む余裕なんて無いし、そんなに深く掘り下げる気は無いんだけどさ。
「そなたの考えていること、手に取るように分かるぞ」
 不意に、トヨ様の顔が魔性を帯びた様に思えた。

 

 鳩山総理が一年以内に退陣し、後釜というか、お茶濁し役は岡田氏しか居ないと思っていたのですが、この度、『選挙期間中に発言したことは必ずしも選挙公約では無い』と発言。素晴らしいバカっぷりを披露しました。普天間の問題が重過ぎて、発狂したのかしら。

( ・ω・) 幾ら何でも、それを通したら民主主義全否定だろうと

「これが、対外的に知られてるジパングという国家ですか」
「ええ、言い方は悪いですが、実に閉鎖的で独自性を重んじると言いますか。クワットさんもその昔は貿易を試みたのですが、失敗に終わっています」
「内部情報が、外に出てこない、と」
「何しろ女王の消息が不明になったと言うのに、諸国に真っ当な説明さえしなかった国ですからね」
「それが、三年前……」
 僕にパープルオーブが送られ、兄さん達がこの国に足を踏み入れたのは、ちょうどその時期という計算になる。偶然で済ませるには、余りにも事象が重なりすぎている。
「ま、考えてもしょうがないし、予定通り行ってきます」
 いずれにしても、集落を渡り歩いての情報収集から入ることに変わりはない。出来れば偉い人にも会ってみたいところだけど、そんな巧いこといくかなぁ。
「気を付けて下さいね。この国は異邦人に対して、ことの他、警戒心が強いですから」
「はい、分かりました」
 余所者に対して厳しいのは田舎者の特徴――なんて言ったら偏見かな。アリアハンはかつての世界に覇を唱えていた流れで、世界中の民族が相当数、住んでいる。今でも居住区をそれなりに分けてるんだけど、やっぱり、世間的に田舎者って呼ばれてる国の出身者の方が、ムラ社会っていうか内向きな印象があった。
 個人的に一番、アレだったのはエジンベアの人達かな。閉鎖的も閉鎖的。他国出身者は界隈に一歩も入れてくれないんだもの。そのくせ、こっちを田舎者呼ばわりするしさ。結局、他人を一方的に蔑む人は、心に何らかのわだかまりがあるって話なのかも知れないね。



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