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 九月も今日で終わり、ということは、今年も残り僅か三ヶ月です。そして、2009年も終わります。え、マジ。本当に、2010年とか来ちゃう訳? 何か、2001年より、2010年の方がSFっぽい気がするのは、私だけじゃないと思うんだ。

( ・ω・) ミニドラSOSは、たしか2011年が舞台だよ!

「分かりました、マスター――いえ、アントニオ船長。色々とあるとは思いますが、宜しくお願いします」
 言って、そっと手を差し出した。がっしりと握り返されたその右手は僕より遥かに大きく、そして力強かった。仮にも勇者として、一介の船乗りに負ける腕力ってどうなんだろうだなんて、思ったりしちゃダメなんだからね。
「いやいや。本当、話が早くて助かります。いえ、意外とあるのですよ。どうにも気性が合わず、揉め事の種となることがね。あなたがたに、その心配は無さそうだ」
「ええ、まあ」
 ある意味、変人との付き合いには慣れてるもので。
 ちらりとアクアさんとシスを見ちゃったけど、うん、やっぱり許容範囲広いよね、僕。
「では、参りますか」
「何処へです?」
「決まっているでしょう。あなた方が乗る船にですよ」
「あ、え、はい」
 本当に、商人という人種は行動が早い。時間こそ何ものにも変えがたい商売道具だと知っているが故なのか。
 何はともあれ、僕達はクワットさんの後を追って、表に用意された馬車へと乗り込んだ。

「これが……」
 馬車に揺られ辿り着いた先は、ポルトガ城に間近い港だった。そこには大型船が幾つも停泊しており、遠目でもその勇壮さが確認できた。こうして真下から見上げると、船という感覚は殆どなくなり、御屋敷か、或いはちょっとした要塞としか思えない程の大きさだ。これが水の上に浮いて、自在に動けるだなんて俄かには信じられない自分が居た。

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