ここ最近、安倍、福田、麻生と、それぞれ一年しかやっていない日本国総理大臣。まあ、麻生は選挙負けたからで、自分の意思では無いのですが。恐らく、鳩山も何だかんだでそんなに長くは出来ないでしょう。その前に景気がクラッシュしそうですし。
ここで、日本の総理は何故短命なのかと真面目に考えてみた。
ピコーン!
そうだ、奴らは、何のリスクも背負って無いからだ。たしかに悪政をすれば悪名は残しますが、『元総理』という肩書きは、選挙では絶対的。実際、子供に引き継がせたのを含めれば、あれだけ自民劣勢の中、小渕、森、小泉、安倍、福田、麻生と、六代続けて当選していますのよ。
( ・ω・) まあ、海部俊樹元総理は、落ちたんだけどね!
「どうしましたの?」
「あ、いや、うん……」
曖昧な相槌だけを返しながら、自身の記憶を辿ってみる。何で、こんなにもこの島が気に掛かるんだろうか。僕は生まれてから十五年、アリアハンの城下町から出たことは殆ど無い。せいぜいが、領地であるレーベに何回か行ったことがある程度だ。だから、訪ねた過去があるという線は、まず考えられない。
だとすると、何処かで話を聞いたんだろうか。だけど、こんな辺境の島に、これほどの印象が残る話題を耳にした憶えはない。
考えられる線として、兄さんからの手紙がかなり有力ではあるとは思う。でも、擦り切れるくらいに読んだけど、レイアムランドなんて単語は出てこなかったはず――。
「あ!」
雷撃に打たれたかの様な衝撃が走った。そうだ、たしか明確な記述はなかったけど、素っ気無い一文で――。
「あった」
道具袋の奥底から、手紙の束を引きずり出した。何だか、三人が奇異の目で見てる気もするけど、この際、気にしない。
『雪と氷に覆われた島で、聖鳥の話を聞いた。良いよなぁ、聖鳥。何だか、これだけで浪漫を感じるってもんだよ』
聖鳥の部分に意識を奪われて、余り深く考えなかったけど、この雪と氷に覆われた島って、レイアムランドのことじゃ? 霊地ってことだし、辻褄は合うように思えた。
「レイアムランドに……行こう」
思えば、これ程までに明確な意思を持って次の目的地を決めたのは、初めてのことの様に思えた。今まではかすかにしか感じられなかった兄さんの、明確な足跡がここにはある。追わなきゃいけないと、身体の奥底から命令されてる気分だった。
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