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 人間が海水を大量に飲むと、塩分に依る浸透圧がどうたらで、血管や赤血球がえらいことになって死にます。ここで思うこと。何で、神様は、海水くらい飲める状態にしてくれへんかったん? 真水探すのって、人類の歴史の中で、随分と苦労してきた部分ですよね。そうすれば、次世代水戦争も、起こらないと断言が出来るのに……!!

( ・ω・) こんな理不尽を抱えながらも、人類は迷走を続けます

「それで、心は決まりましたの?」
 夜も老けた頃、僕達は寝る前に三人、顔を合わせていた。シスなんて、一回潰れてかなり寝てたせいか、時間に見合わない元気さを見せている。何かこれって、夜にやたらと活動的になる猫っぽいよね。
「うん、まあ、ね」
 結局、グダグダ悩んでみたけど、最初から答は決まっていたようなものだ。
 僕は、勇者として、アリアハンを旅立った。彼らが、僕に父さんや兄さんの代わりを期待していたのは事実だろう。それでも、それを含めて、僕は勇者というものを受け入れたはずだ。だったら、僕は勇者の任を果たすことにしよう。期待が重いだとか感じる心は、この際だから封じ込めておくことにした。
「明日、朝一番でクワットさんに話をしにいこう。そして数日後には出航だ。準備や何かかで忙しくなるだろうね」
「でさ、すごーく基本的なこと聞いていい?」
「どしたの?」
「あたし達、次、何処行くの?」
「……」
 ん?
「あ、あれ?」
 そ、そういえば、その部分については、全然、考えて無かった様な。何ていうか、船っていう手段が目的に摩り替わって――いやいや、そういう心理的な理屈の部分はどうでも良くってさ。
「大丈夫ですの」
 ふと、アクアさんが口を開いた。
「こんなこともあろうかと、準備はしてありますの」
 おぉ。流石はパーティの年長者。微笑みの最終兵器! フリーダム村の村長さん!
 どれ一つとして褒めて無い気もするけど、余り深く考えないでおこう。
「『こんなこともあろうかと』って、長い人生の中で、一度は言ってみたい台詞の一つですわよね?」
 そういう、お爺さん譲りの発言はどうでもいいですから。

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