ブラックジョークを思い付いたので、書き記してみます。
『耳障りの良いことしか言わない職業だって? そりゃ、金貸し、生保、政治家だろう』
『おいおい、どれも碌な商売じゃないな』
『HAHAHA』
( ・ω・) あくまでブラックジョークなので、マジレスとかイヤン
「とりあえずは、これで」
「あ、うん。ありがと」
血がポタポタ流れてたせいで、傍目にはそれなりの怪我に見えただろうけど、実際には単純な切り傷だから、意外と簡単にくっついたりする。
まあ、バギ系統の魔法でついた傷って、刀傷に比べると余り血が出てこないんだよね。どういう理屈かは知らないけど、それも割とあっさり済んだ要因かな。
「じゃ、姉さん、行こう」
「……」
女の子が、フルフルと首を振って、男の子の先導を遮った。はて、何かやり残したことあった?
「少し、お話したい」
「……僕と?」
呆けた表情のまま自分を指差し、間の抜けた声を漏らした。
な、何だか、見知らぬ人に話を持ち掛けられる日だなぁ。
「えーと――」
実はというか何というか、こういう、初対面の人と世間話をするのが苦手だったりする。
だって、何の話題振って良いか分からないじゃない。しかも、アクアさん並に何考えてるか分からない女の子相手にさ。
「今日は、良い天気」
「そう、ですね。ふと思ったんですけど、ルーラってあるじゃないですか。まあ、キメラの翼でも良いんですが。あれって、晴れの地方から晴れの地方へと飛ぶ場合は良いとして、雨の地方に行く場合、やっぱりずぶ濡れになるんですかね。いえ、やったことがないもので」
「……」
うわーい。自分でも分かるくらい、完全にやっちゃった感がありますよー。
「中々に、興味深い着眼点。経験したことはないけど、機会があったら試してみたいと思う」
え、えーと。こういうのって何て言うんだろう。一回りして噛み合ってるで良いのかな。何はともあれ、次は――。
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