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 国会論戦……と表現してしまっては、論戦という言葉に失礼な程、しょーもない議員同士の遣り取りが続いています。まあ、内閣側が日本語を使えてないんだから当然なんですけど。今からでも遅くないから、コミュニケーション系のカルチャースクールに通った方がいいんじゃないですかね。

( ・ω・) 正直、これを全国ネットで流すのは、放送事故になるだろってレベルにまで来てますね

「この国で有名な剣士でここ数年の内にモンスターに殺された人っていうと……まさか大剣豪ケインズ、とかじゃないですよね?」
 ポルトガにこの人ありとまで言われた稀代の英雄で、この業界に必ずしも明るくない僕でさえその名を知っている。老齢の為、バラモスを倒す為の旅には出なかったけれど、その分、後進を育てる為、出自を問わずに奮闘してるとは聞いている。
「驚いたわね。これだけの情報からそこまで推察するなんて。そっちの方で食べていけるんじゃない?」
 いえいえ。当てずっぽうがたまに的中することがあるだけですので、とてもとても。
「そうですか。あのケインズ翁の――」
「ジャジャ馬お嬢で、随分と手を焼かせた不肖の弟子だけどね」
 サバサバしてる様で、意外と根に持つ性格なのかも知れない。
「師匠の弟子は数多く居たけど、その大多数はかの大剣豪さえ屠った怪物に恐れをなして剣を捨てたわ。何人か居た蛮勇を誇るものも、今となってはその全てが消息不明――貴族の娘とはいえ、ここで怯えて引き下がるようじゃ、人間としての尊厳さえ踏み躙られると思わない?」
 正直、その類の話については、分からない部分が多い。だけどクリスさんの瞳は真剣そのもので、その強い決意だけは、容易に汲み取ることが出来た。
「幸いにしてその娘は第三公女。兄と姉が片手に余る程居て、多少の無理は通る立場だったというだけの話よ」
 冗談めかして言ってるけど、一族が余程の器量人じゃない限り、そんなことが許されるはずもない。クリスさんは貴族であることを捨ててでも師弟の仁義を重んじた。つまりは、そういうことだろう。

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