2010
何だか、ノーベル平和賞を劉氏が取ったことで、中国国内がドタバタしている様ですが、これは素なのか、演技なのか実に分かりづらいですね。まあ、中国の歴史的パターンとしては、王朝単位で破壊と再生を繰り返してますからね。中国共産党が解体した場合、戦国時代に突入するのは避けられないでしょうから、本気で焦ってる可能性も否定出来ないんですが。しかし、そうなった場合、世界がどうなるかも分からない辺りが、国際社会ですなぁ。
( ・ω・) 他人事の様に書いてみたけど、隣国だから、そんな他人事じゃないのが空恐ろしい
「あ、あの~、皆さん」
不意に声を掛けられた。
振り返ってみると、そこには鉱山の責任者の姿がある。正直、言いたいことは幾らでもあるんだけど、頭の方が整理しきれてないし、ここは簡潔に、と。
「どうも、この度はお世話になりました」
「ひ、ひぃぃ! ご、御勘弁を!! わ、私も好きでこんなことをやったのではない! その岩みたいに粉々に砕くのはやめて下さい!」
いきなり、土下座までされてこんなこと言われると、何だかこっちの方が極悪人みたいになってない?
いや、今回の一件に関しては、僕達、別に何も世間様に顔向けできないことはしてないよね。
「わ、私にも、妻子が計十三人に、両親が合わせて九人も居るんだ! ここで命を失ったり、身体を壊す訳にはいかんのだと分かってくれ!」
さりげなく、大変な問題を耳にした様な。だけどその独特な家族構成を聞いたせいで、怒りの矛先を何処に向けていいか分からなくなったから、それなりに意味はあったのかも知れない。
「とりあえず、何でこんなことをしたのか説明して貰えますかね」
「え、えぇ。実はですね――」
「但し、その体勢のままで」
うん、こっちにも立場ってものがあるし、上下関係だけははっきりさせておこうと思うんだよ。
「アレクって、やっぱいい性格になってきたよ」
そうかなぁ。この位で許してあげるなんて、凄く優しい部類だと思うんだけど。
「で、何で僕達を閉じ込めたのか、伺いましょうか。但し簡潔に」
うーん、段々と、楽しくなってきた気がしないでもない。