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 こう微妙に長いこと政治っぽい話に触れて創作をやってると、無駄に堅苦しいというか、中途半端に頭良いんだか悪いんだか分からない言い回しが身に付きますよね。例としては、
『その件に関して考慮することもやぶさかではない』
とか、
『ややもすると、そういった結末もあるやも知れない』
 とか。平均くらいの大学生が、レポートに重厚さを与えてみる為に悪戦苦闘してるみたいな感じです。
 一方で、私個人のモットーとして、より奥深い内容をより平易な文章でというものがあるので、まぜこぜになって、自分でも良く分からない文章になっています。オリジナリティは高いと思うんですよ。質はともかくとして。

( ・ω・) 後に、美綾調と呼ばれることになればいいなぁ

「言われてみれば、たしかに」
 こんな複雑に枝分かれしてるなら、もっと綿密な説明が必要だっただろう。あんな簡素な言い回しはしないはずだ。
「単純に考えれば、僕達が入った穴とここは通じてないってことになりますけど」
 独立した坑道なら、話の辻褄は合う。
「だけどそうすると、そんな一部が占拠されただけで、鉱山全体の動きを止めるっていうのも解せないんですが」
 ここなんか、普通に皆が働いててもおかしくないよね。まあ、大量の同型モンスターが居る可能性を考慮して、避難したって言われれば納得も出来るんだけど。
「単に情報の行き違い程度なら良いんだけど、何か裏があるとすれば厄介かも知れないわね」
「……」
 いや、だからジュリどうしたのさ。いつもは半分くらいしか見えない目も見開いてるし、雰囲気が完全に別人なんだけど。
「あれ?」
 不意に、聞き慣れた声を耳にした。
「こんなとこで、何してんのさ」
 背後から姿を現したのは、シスだった。いつも通り、あっけらかんとした雰囲気で、こっちが疑問を呈したのがバカみたいな気分になってくる。
「外に出たんじゃ無いの?」
「そのつもりだったんだけど、入り口が塞がれててさ。しょーがないから、あの穴から降りて、後追ってみた訳」
「入り口が、塞がれてた?」
 何それ。話の筋が、全然見えてこないんだけど。
「そういや、モロゾフさんと、トーマスさんは?」
 まあ、あの穴を自在に昇り降りするなんて、シス以外に出来る人は、そうそう居ない気もするんだけど。
「それがさー。あのトーマスって人形、いきなり動かなくなっちゃって」
「へ?」

 

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