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 カエルの歌ってあるじゃないですか、カエルの歌。あれって、カエルを朱雀に代えて、ゲロゲロのところをふにふにに代えても通用すると思うんですよ。輪唱は凄いインパクトですが。百人くらい朱雀を用意してふにふに言ってるところを想像しましょう。

( ・ω・) 電波がー、電波が脳に侵入してくるー

「モロゾフのおっさんも焦点合わない顔でボケーっとしちゃったもんだから、しょうがなしに上の方に置いてきたよ」
「どゆこと?」
「あたしに聞いて、正確な答が返ってくると思う?」
 たしかに、そりゃ道理だ。シスには、医学の心得も無ければ、ましてや、魔力で動く人形の原理云々の知識も無い。やっぱり、こういう時、アクアさんが居ないと不便というか、応用が利かないなぁ。
「ジュリは、どう思う?」
 ここは家族たる方に、お伺いを立ててみるべきかな。
「少し、疲れたんじゃないかな、と」
「……」
 ん?
 仮にも、旅慣れたモロゾフさんが、何が起こるか分からない穴の中で疲れて倒れた? いやいや、普通、這ってでも外に出るまでは堪えるでしょ。なーんか、軽くすっとぼけられた気がしてならない。
「んで、何で奥の方に来た訳?」
「ああ、こっちの穴も、入り口に向かう方が崩れて埋まってて――」
 シスの質問に、若干の違和を感じた。
「あれ、シスは直接こっちに来たの?」
 僕達が奥へと進んできたのは、やむを得ずであって、そのことをシスは知らないはずなんだけど。
「だって、足跡が新しかったし」
 ことそういう能力に関して言えば、シスって時たま、空恐ろしいくらいだよね。
「それはそれとして、これからどうしようか」
 何しろ、こんな入り組んだ空間があったり、入り口が塞がれてたりと、不可解な点が多過ぎる。或いは、何かが僕達の知らないところで動いてる可能性もあるんだけど――。
「謀られたかも知れないわね」
「と、言いますと?」
「細かいことは分からないけど、村人が私達をここに封じ込めるのが目的だったのかも知れないわ」

 

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