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 日中関係がアレなことになっていますが、個人的な印象としては、『わざわざ挑発しておいて、乗ってあげたのに、何でそっちがキレてるん?』的な。ケンカって、一方が無闇に白熱すると、もう一方はどんどん冷めていくと言いますが、そんな感じです。

( ・ω・) 中国政府も、煽りすぎて落とし所が見えて無いってのが真相に近いと思うんだ

「洞窟や、採光の悪い塔なんかに良く入るから思うんだけど、何で周囲を照らす呪文が無いのかしら?
 メラなんかだと扱いが難しいし、熱いし、気を食い潰すし、余り効率的とは言えないわ」
「純粋に、光だけを生み出すってことですか?」
「戦闘では目眩ましくらいにしか使えないけど、私達冒険者にとっては、多様性があるものよ」
「は~」
 いや、割と本気で感心した。成程、たしかに現代の魔法系統は戦闘の役に立つものが主流で、そういった細かい補助呪文はないがしろにされている。洞窟とかに入るのが少なかったせいか、その発想は無かったよ。
「面白そうなんで、将来の研究課題にさせて貰います。まあ、あくまでこの旅を終えられればですが」
 今の僕にとって重要なのが、その戦闘に特化された呪文だっていうのが、ちょっと皮肉というか、残念な話だと思う。
「魔法学者志望なのかしら」
「漠然とした夢の一つってところですが」
「夢があるのは良いことよ」
 その言い様に、復讐に身を染めた自嘲を垣間見た気がして、次の言葉を継げなくなってしまう。
「お嬢ちゃんは、何か夢って持ってるのかしら」
「……ん」
 そんな僕に気を遣ってくれたのか、クリスさんは話をジュリに振った。
「家族が……欲しい」
「あら、お嫁さんってことかしら。随分とおませさんね」
「……」
 その言葉に、ジュリはプルプルと首を振った。
「家族は……家族」
「だから、旦那さんを見付けて一緒に暮らしたいってことでしょ?」
「……」
 もう一度、ジュリは首を横に振った。
「家族」
「そ、そう。分かったわ、家族ね」
 結局は、クリスさんが折れて、この話題は打ち切りとなった。

 

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