2010
何でも、今年のノーベル賞候補に、中国で服役中の運動家がノミネートされたそうです。その活動内容は、中国共産党の解体だとか何とか。え、何。去年のオバマ大統領もそうでしたけど、ノーベル平和賞って強烈な嫌味を発してることが前提になったんですか。まあ、13億人民にとっては、中国共産党なんて無くなった方が平和……ソ連の解体で、ロシアの方々は平和になったのかなぁ。ちょっと良く分からないや。
( ・ω・) ぶっちゃけ、ノーベル平和賞の無責任さが際立ってくるだけの気もしてきたよ
僕達が感じたそれは、この場所から見て右手奥にあるらしい。唯、僕の視力じゃ、それが何なのかについて判断することは出来ない。
「あー、一言で纏めると、モグラ?」
「……」
ん?
「モグラって、あの地面の中に居て、土を掘るのが仕事みたいなあれ?」
「そうそう」
あるぇ。現物を見たことって数回しか無いけど、あれってたしか手に乗るくらいの大きさじゃなかったかなぁ。距離がはっきりしないから大雑把な推察だけど、どう見ても大型のモンスターくらいはあるんだけど。
「たしかモグラって、目が見えないんだっけ」
何しろ、御役目上、年がら年中、日が当たらない場所で活動してる訳で。必要が無いものは切り捨てられるのが生物の摂理って聞いたことあるし、道理だなとは思うけど。
「でも、その分、耳とか鼻が鋭いんじゃないの?」
「まー、シスには勝てないと思うけどね」
これって、そういう勝負だったっけ。
「とりあえず、近付いてみようか」
もしかしたら、あれが件の坑道に巣食うモンスターやも知れない。モグラなんて幾ら大きくても、大した戦闘能力なんて持ちゃしないだろう。けど、あんなのが横から飛び出してきたら驚いて逃げるのが普通だとは思うんだ。
「でかっ!?」
そこに横たわったモグラらしき生物は、僕の想像を遥かに上回る巨体だった。正直、今までグリズリーとか、マーマンとか、巨大生物型モンスターは幾つも見てきたけど、正直、これは規格外だ。大王イカくらいの全長はあるんじゃないかな。だけどあれはあくまで水中生物だから成り立つ生態で、陸上でこれは、常識外れとしか言い様がない。