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 何となく、私の作品毎に国を成す、戦国時代的な戦乱の世になったら、どうなるかを妄想してみた。まあ、ドラクエは、トヨ様君主で、参謀アレク、シスが諜報部隊、アクアが後方支援ってだけで充分に戦えますよね。むしろバランスが良い。セネレは、知略担当がちょっと多めでしょうか。誰を君主にするかで内紛を起こしそうなところですけど。黄龍ちゃんは……脳筋が多すぎる。真っ先に潰れるタイプの国じゃないでしょうか。青龍が一人でどれだけ内政を賄えるかが勝負ポイントだ。

( ・ω・) 自称軍師のヘルは、戦力に数えてはあげないよ

「それで、その重要素材の産地ってのは、近くにあるんですか?」
 何しろ、こっちの大陸と一言に言っても、広く言えばネクロゴンドやダーマ辺りまで含む訳で。尤も、バハラタ以東には、現状、陸路で向かうことは出来ないんだけど。
「そこのところは問題ない。どうやらこの街から日帰りで行ける場所にあるらしいから、明日の朝にでも向かおうと思う」
 へー、そりゃツイてる話と言いますか。
「ん。何でしたら、ジュリ預かりましょうか」
 ふと、思いついたことを、そのまま提案してみた。
「日帰り出来る距離ってことは、遅くても数日中には帰って来る訳ですよね。どうせ僕達、しばらくは休みでこの街に居ますし、ゆっくり寝かせてあげても良いんじゃないですかなって」
 打算というか、心の中の本音として、シスと一緒に遊んでくれれば、僕は本を読めるというのが、無い訳じゃない。
 ってかそもそも、こんな小さい子が旅をしなければいけない理由が、未だに分からない。他人の家庭じゃなかったら、クワットさん辺りに養女として引き取って貰うことを画策するレベルだよ。
「うーむ、申し出はありがたいがね。それはやっぱり、ジュリの意志に任せたいところだな」
 たしかに、それも道理かな。ジュリが旅をしていることへの懸念が、僕のお節介に過ぎないと言うのなら、それはそれで仕方の無いことな訳で。
「う~~!」
 そして、久々にシスに唸られたけど、僕、何か悪いこと言ったかなぁ。
「ジュリは、僕達と一緒に、この町に居たい?」
 まだ目が覚めきってないのか、半目のまま良く分からない方向を見てる気がしてならない。聞くタイミング、間違えたかなぁ。

 

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 残念ながら気付いてしまったこと。菅総理、ひょっとしなくても参議院選より積極的にメディア露出してません?
 これって、彼なりのジョークなんでしょうか。物凄く、嘲笑したい気分になってしょうがないのですけど。

( ・ω・) 何処を向いて政治をしているのか、これだけで良く分かるから恐ろしいです

「うーん」
 唸りながら、トーマスさんを軽く小突いて、ちょっかいを出してみる。
「ふんふんふーん。この程度のコウゲキでは、セカイは制せませーん」
 しかし、自我を持ってないって言っても、何でこういう性格になってるんだろう。ってか、盾なんだったら、別に喋らなくても良いような気がしないでもない。
「人形は、術士が寝てても動くのは聞きましたけど、重傷を負ったり、極端な話、死んだらどうなるんです?」
 ちょっと失礼な物言いだけど、学術的な話だから許して貰おうと思うんだ。
「魔力の供給が止まったり、ある程度の距離を取ってしまえば、動かなくなるだろうな」
 推定口調ってことは、試したことはないんですね。
「俺は死んだことないし、死んだ後のこたぁ確かめようが無いからこっちも想像だが、その時は本当の人形になるんだろう」
 ひょっとして今のって、笑うところだったんだろうか。
「あれ、魔王側の無生物モンスターも、似た様な原理で動いてるんですよね? 供給元の魔王が死ねば、只の岩とかになったりするんですか?」
 何しろ、物心がついた頃には、そこらにモンスターが徘徊してたもんで、昔は無生物モンスターが居なかったとか言われても、ピンと来ない。
「魔王や幹部クラスとなるとどうかなぁ。何しろ、トーマスとは違って、下手すりゃ俺らと同じ自我を持ってるレベルな訳だ。或いは、放っておいたら、残留魔力が消えてなくなるまで、何十年、何百年と動き続けるやも知れん」
 成程ね。推察の域は出ないけど、たしかに上級魔族っていうのは、僕達の常識の外にあるし、そのくらいのことはあるかも知れない。

 何かもう、随分長いこと書いてる気がするこのドラクエ物語。だけどまあ、そろそろ伏線的なものはバラ撒ききったでしょうか。あとは回収作業をガガガっと。
 ん? でも、伏線出して四割、回収に六割掛かるっていう持論があるから――。

( ・ω・) おいおいおい、後二年も書けと言うのかよ

「あぁ、成程」
「困ったモノですねー」
 いや、トーマスさん、間違いなくあなたの為に苦労してる訳ですから、もう少し悲壮感を持ってみてもいいんじゃないですかね。人間じゃないから無理やも知れませんけど。
「その為には、やはり情報の収集が欠かせない。数日、ここに泊まりこんだのは、概ねはそういった理由だ」
「こくこく」
 しかし、これだけ良く寝る子が、よく旅なんて出来るものだと思う。いや、逆に旅の疲れを癒す為に、街にいる間は全力で回復に充ててるのかも知れないけど。
「この人形って、量産とか出来るんですかね。あと、ちょっとした訓練で使いこなせるものなんですか?」
 わざわざここに足を運んだ本題を、問うてみる。
「何だい。君は人形に興味があるのかい?」
「使いように依っては、町を魔物から守ったり、泥棒避けになりますよね」
「うげ」
 何か反応した盗賊さんについては、とりあえず考えないことにして。
「基本的に俺は無学でね。そんな俺が古代遺物を参考にしたりして、試行錯誤の末に出来た訳だから、その気になれば誰でも出来るんじゃないだろうか」
 ふむ。魔法の才能と学の深浅さは、必ずしも関係は無いんだけど、そこまで深い技術は必要ない可能性が高いかな。
「普通の攻撃呪文とかって使えます?」
「いや、それはさっぱりだねぇ。メラの様な火炎呪文で薪に火をつけるくらいならいざ知らず、魔物達への威嚇となると、とてもとても」
 それは、ちゃんとした教育を受けてないからだけの可能性もあるかなって思う。まあ、魔法の才能と一言に言っても、僕やクレインみたいに攻撃呪文が得意な人も居れば、トヨ様みたいに予見や感応にその才能を発揮する人も居る訳で、一括りには出来ないんだけど。

 

 ふと思ったどうでもいいこと。例えば、海上自衛隊の船舶の名前って「かしま」とか、「ゆうぎり」とか、ひらがなが主体ですよね。全部は知りませんし、戦前、戦中は漢字でしたけど。この前、壮大な宇宙旅行をしてきた宇宙船も「はやぶさ」ですし。はて、かなは、日本が産んだオリジナル言語だからかしらん。世の中、謎が多いですよねぇ。

( ・ω・) 「かいこうりんね」、だと、流石にちょっと締まらないと思うんだ

「くーくー……」
「えーと、一つ、根本的な質問をしていいですかね」
「どうした?」
「ジュリって、夜にちゃんと寝てますよね?」
「子供だからな」
「今も、グースカ寝てるんですけど」
 今の時刻は、一般の人が昼御飯を食べるかどうかといったところだろうと思う。働き詰めでいつ寝てるんだろうって人はたまに見掛けるけど、いつ起きてるんだろうって人は子供とはいえ珍しいと思う。
「飼い猫は、餌を狩る必要が無い為、一日の七割程度を寝て過ごすという」
「猫と同じっていうのもどうなんですか」
 モロゾフさんの扱いの全てが、この言葉に凝縮されてる気がしてならない。
「そーいやアリアハンじゃ、『寝ない子はメタルスライムに、寝過ぎる子はバブルスライムになる』って脅し文句があったけど、あれって結局、どういう意味だったのかな?」
「さー、僕にはちょっと」
 そもそも、子供の頃から標準的な睡眠時間しか取ってこなかった僕は、余り言われなかったし。単純に、身体が硬くなったり柔らかくなったりするってことなのかな。根拠は分からないけど。
「ん……」
 あ、おはよう、ジュリ。
「くかー」
 また寝ちゃう訳!?
「朝は、眠い」
 ごめんなさい。もう既に、殆ど昼なんです。
「昼と、夕方と、夜も眠い」
 むしろ、いつなら眠くないのか言って貰った方が、簡潔で早い気がしてきた。
「そういえば、何か目的があってこっちの大陸に渡ってきたって話でしたよね」
 人形云々の話だけをするってのもどうかと思うんで、少し別の話題も挟んでみた。
「うむ、例の特殊素材を通常販路に手に入れることが難しそうなのでな。原産地で直接交渉をしようと思うのだ」

 残念ながら、現代選挙の手法は、有権者を相当のバカとみなして行動するのが基本です。まあ、先の参議院選で民主党が負けたのは、それを下回るバカだったからですけど、それはさておいて。
 とはいえ、古い政治家先生曰く、最近の有権者か結構、賢くなったそうです。まあ、昔は実弾とか言って普通に袖の下がまかり通ってた訳ですし、そういった意味ではマシになったんですかねぇ。
 何が言いたいかといえば、小沢先生は、やっぱり昭和世代、最後の政治家だなぁと、去年の衆議院マニフェストを、ちゃんと実行するとか、もう、大多数が信じてないのに、それをプッシュしてます。只でさえイメージが悪いのに、そりゃ、『菅の方がマシ』とか言われちゃいますよ。

( ・ω・) むしろこれが死滅しない内は、有権者がバカと言われても仕方無いのではないだろうか

「ふーん」
 軽く流し読みしてみると、これで中々、興味深い。何しろ、対象があのダメなおじさんなだけに、食わず嫌いで流してきたけど、これも魔法は魔法だ。一つ切っ掛けがあれば、血が騒がない訳が無い。
「人間の魔力じゃ、意志を持たせるまでは難しいけど、自立行動くらいなら――」
 試しに、本に書いてある通りにやって、近くにあるペンを動かそうとしてみる。
「あんま反応ないねー。メラでぶっ飛ばした方が速いんじゃないの?」
 シスに学術的意義を解させるのも、本当に難しいことなんじゃないだろうか。
「単に慣れてないからなのか、特殊なコツが要るのか、本だけじゃ良く分からないや」
 たしか、モロゾフさん達は、まだこの町に滞在していたはずだ。だけど気になるって言っても、あの人に教えを請うのはなぁ。何か、話が明後日にいって、纏まらないような。あれ、でもそれは、シスやアクアさん、トヨ様辺りを相手にしてても、大差無い様な?
「じゃ、今日のところはこれで終わりにしようか」
「ういうい」
 シスの相手をしてあげるのって、僕の義務だっけ。本来、盗賊を改心させるのは、神職であるアクアさんの方が適当の様な。でもまあ、アクアさんのお爺さんやトヨ様も神職だってことを考えると、必ずしもそこに拘る必要はない気もして――うん、別に勇者の仕事でも不思議ではないよね。
 一見するとどうでも良いようなことでもそれっぽい理屈をつけて自己完結しないと落ち着かない性格を難儀に思いつつ、僕は小高く積まれた魔法書の山を本棚に戻した。



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