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 日本に於ける、死刑執行の刑場が、初めて公開されました。意外とこざっぱりしてシンプルな作りだなという印象。まあ、情報公開の時代ですし、これを隠すことに依る国益も特に思い付かないので、このこと自体は、良いこととも悪いこととも言えません。唯、今回は、千葉法相が、『死刑問題を考える契機にしたい』と公言した上での公開ですから、若干、どうかという思いもありますが。
 尚、各世論調査に依る死刑肯定派は、調査方法の違いからか数字こそバラツキがありますが、否定派に比べて肯定派が圧倒的多数なのに変わりは無いのが現状です。腹切り、打ち首というものが日本にはあって、『本当に悪いことをしたら、命を断っての償いが妥当である』という文化というか、思想が根底にはあると思います。だから、仕事の責任を取っての自殺も多い、と。
 まあ、この手の問題を語る時、『オウベイガー』『おうべいがー』という人も居ますが、よくよく考えてみたら、あっちは凶悪犯を、現場の判断で射殺するケースが遥かに多い訳で。同列に語る人は、文明開化コンプレックスから、何も進歩してないんじゃないですかね。

( ・ω・) レンガ造りの街並み! 爵位! 鹿鳴館! 明治初頭は黒歴史だぜ!

 この世界に広がる大地が、有限のものであると人々が知ったのは、アリアハン統治時代よりも遡るらしい。まあ、世界を統一したなんて半ば御題目でも言う以上、その最大値は認識して無いと話にならないよね。尤も、更に時代を遡ると、アリアハン大陸を掌握しただけで世界を制したなんて記述もあるらしいんだけど。
 史上、初めて世界を一周した航海者の名前は、歴史を少しでも嗜めば一度は耳にする。唯、その航海者は夢半ばで客死していて、帰港したのは生き残りの仲間達なんだけど。
 以来、世界は未曾有の大航海時代を迎えた。当初は設備等の不備から数多の難破船を出し、他にも謎の奇病が蔓延したりして、順風満帆とは言えなかった。だけど、造船や航行技術が向上したことや、謎の奇病の原因が新鮮な野菜や果物の不足からくるものだという事実が判明したことなんかで、少しずつ安全な航行距離を伸ばしていく。それは同時に民族間紛争の激化の幕開けでもあったんだけど、やがて世界はアリアハンを中心とした一つの国家へと纏まっていった。
 後に再び世界は複数の国家へと分かたれるけど、バラモスがこの世界に現れる前までは交易量もそんなには減少してなくて、充分な準備と資金さえあれば、世界一周も、それ程に危険なものじゃなくなっていた。だけど、ここ五年という縛りをつけるならば、これを達成した船は数えるくらいしか無かっただろう。それ程に、世界の海運量は激減していて、危機的な状況にあるってことなんだろうね。幸いにして、船の上でそこまで危険な目に遭ったことは無いからピンと来ないけど、それなりに凄いことなのかなとは思う。

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 何でも、小沢氏が代表選への立候補を決めたんだそうです。まあ、昨日の出馬要請を見て、流石の小沢一郎も、これだけ外堀が埋まったら辞退は無理だろうなと思っていたのですが、大体、合ってました。
 これで、今年中に解散総選挙が濃厚になりましたね。どっちが勝っても絶望的な禍根が残り、議会では法案は何一つ通らない。うぉ、立候補に備えてアップをしないと。

( ・ω・) 毎回、でっかい選挙がある度に書いていますが、オファーがあれば考えます

「何であなた達が船に乗ってるんですか」
「おぅ?」
「ん?」
 僕の言葉に反応して、こちらに向き直ったモロゾフさんとジュリ。もう何て言うか、状況を把握するのも面倒になってきた。
「いやいや、さっき、船長と話していたのを君も聞いていただろう。俺達はあちらの大陸に渡りたかったのが、何しろこの御時勢だ。船も殆ど出ていないこの状況では、まさに渡りに船といったところでな」
 うまいこと言っている様で、余りにそのまんますぎて、返答に困るなぁ。
「たしかに、航海上の全権限は船長にありますし、それに見合う謝礼は支払ってたみたいですから、僕がどうこう言える立場じゃないですけど」
 何だか、凄く釈然としない。彼らにしてみれば極めて合理的な行動を取ってるはずなのに、わざわざ僕達を狙い撃ちにしてついてきているような、そんな不合理さを感じてしょうがない。
「まあ、短い間とはいえ、旅を共にするんだ。そんなカリカリするのはやめようじゃないか」
「うん……楽しいのが、一番」
「……」
 はぁ。女の子に弱いのは、僕の宿命なのかなぁ。同時に、それなりに齢を重ねた大人に対して、あんま優しく無いのも事実だけど。
「ま、これ以上、否定を続けても何の生産性も無さそうなんで、適当にやってきます」
 もう、この人達と関わるのには疲れたよ。こちらとしては、最大のカードであるアクアさんを切って、精神の消耗戦をして貰おうかなとも思う訳で。
 ややもすると灰掛かっている蒼天を見上げ、僕は投げやり気味に、その場で大の字になった。

 

 小沢氏一派が、『代表選負けたら離党するかも知んねぇぞ、ゴルァ』って叫んでいるとかいないとか。冷静に考えてみれば、政策面で譲れない面があるならいざ知らず、猿山争いで揉めての離党って、政治家として相当に恥ずかしいですよね。

( ・ω・) 全局面が恥ずかしすぎて、気付くのに時間が掛かっちゃったよ!

「ゆーしゃ……すごい」
 だーかーらー。こう、一人の純真無垢な子に、変な固定観念を植え付けて、誰が得をするって言うんですか。夢があるのは良いことだけど、希望こそが絶望を生み出すって、どっかの偉い人が言ってたでしょうが。
「そ、それじゃ、お勤め頑張って下さい」
「陰ながら、応援させて頂きやす」
 まあ、あの大人達が今後、どう絶望しようと、僕の知ったこっちゃない訳なんだけど。
「ゆーしゃ、ばんざーい」
 そして、それは確実に方向性が違うから。そんな間違った持ち上げられ方しても、実力以上のものは出せないし。
 名乗ってみて初めて考えさせられる勇者という職業の重さ。ん? 勇者って、職業なのかな? 色々と難しすぎて、僕には良く分からないや。

「野郎共! 次の目的地はポルトガだ! 久方振りに故郷に帰れるぞ!」
「俺、今度陸に上がったら、幼馴染みのあの子と結婚するんだ……」
「父ちゃんや母ちゃんに散々苦労掛けてきたからなぁ。帰ったら、少しは親孝行しねぇとなぁ」
「こんな長いこと家を空けるなんざ、カミさんと子供にとっちゃ、悪い父親だぜ。だが、亭主元気で留守が良いとも言うしな」
 うわぁ。何だか知りませんけど、この船員達、微妙に不吉極まりませんよ。
「それにしても――」
 波に揉まれて、幾らか揺れるハン・バークを見て、ふと思う。僕はこの街で、何かを残せただろうか。唯、何の覚悟もなく歩き回って振り回されただけだった気がしてならない。
「で、それはそれとして」
 他にも、個人的にどうしても言いたいことがある。

 

 無能を極めているということで有名な政府民主党ですが、円高ノンストップのこの状況で、未だ、さしたる対策を打っていません。今日なんか、野田財務大臣が会見を開いて、『状況を注視するよー』と言ったとか何とか。だから馬鹿に政権をやらせるなと、去年から言い続けているというのに。

( ・ω・) 責任は日本国民全員で取る。これもまた民主主義だよ

「ゆーしゃって、それだけで凄いもんだったっけ?」
「いや、僕みたいに世襲で肩書きが先行する人も多いし、何をやったかが大事だと思うよ」
 王族みたいに、生まれた時からその地位がそれなりに確定してても、悪名ばっかり残すどうしようも無い人がたくさん居た歴史を鑑みれば、そういう結論になるよね。
「ですけどまあ、握手をするだけで帰ってくれるなら、やることもやぶさかではありませんが」
 勇者という職業について考えることは多いけど、プライドとかはあんまし無いから、この程度の安売りは気にしないよ。
「おおぉ、わ、悪ぃな」
 しかしこういう時、手が汚れてるんじゃないかってズボンでゴシゴシとする人って居るけどさ。衣服の中に入れておいたハンカチの類ならともかく、外の埃に塗れてるズボンじゃ大して意味無いよね。
「それじゃ、これから大変でしょうけど頑張って」
「う、うむ。色々と済まなかったな」
「俺達も仕事だったんだ、分かってくれ」
 しかし勇者の肩書きを出しただけでこの豹変振りって。父さんや兄さんを含めた先人達の功績のお陰と考えるべきなのか。又しても、勇者って何なのか考えさせられたよ。
「ゆーしゃ?」
 あれ、ジュリ、いつからここに居たのさ。
「ゆーしゃって、何?」
 う、子供の純粋な眼差しで見詰めながらそういう質問しないでよ。僕自身がその答を見付ける為に旅をしてる部分があるんだからさ。
「勇者というのは、世界を救う力と意志を持った、不世出の英雄のことですわ」
 そしてアクアさん、何、ハードルを上げる真似をしてるんですか。軽く僕を牽制してませんか。

 

 ここのところの民主党御家騒動。余りのレベルの低さに相手をする気も失せていたのですが、支持率が停滞しているのを見てふと思う。まさか、リメンバー・ハンオザワの演出で、内閣の浮揚を狙う演技では無かろうか、と。
 冷静に考えてみて、そんな演技力があるなら、去年からこんな体たらくを続けたりはしませんよね。やっぱりあれは、素でやってるんでしょう。野党が追い込むまでもなく、内部崩壊しそうな空気になってきましたな。

( ・ω・) 五月から、何一つ政治的な進展が無いって、むしろ凄いよね

「何だ、何だ。またあんた達かい。よっぽどやることが無いんだね」
 おっと、宿のオバちゃん。中々鋭い。彼らはちょうど失職したところらしくて、本格的にやることが無いみたいですよ。
「折角だし、ここの宿で雇ってあげたらどーかな。犬よりは役に立つ気がするよ」
「犬を馬鹿にするんじゃないよ。あいつらは下手な人間より遥かに忠義深いし、有能なんだ。こんなゴミクズみたいな奴らを一緒にしちゃ、失礼ってもんだよ」
 しかし、追い打ちを掛けろって意味で、『陸に上がった痺れクラゲは火で炙れ』なんて格言があるけど、今はまさにそういう状況だなぁ。
「泣くぞ、おい」
「つーか、俺は既に泣いた」
「見苦しいねぇ。美人の嬢ちゃんならいざ知らず、あんたらみたいな男二人の涙なんざぁ、何の価値も無いんだよ」
 さりげなく、このおばちゃん、かなり良い性格してるよね。内心では、ほぼ同意してるんだけどさ。
「まあ、就職の斡旋は勇者の仕事じゃないよね」
 その気になれば、アクアさんのお爺さんとか、クワットさん辺りに頼んで、何らかの仕事を回してあげられるかも知れないけど、この人達の為に動く気にはなれない。
「ゆ、勇者、だと?」
 はいはい。もう、その類の反応は見飽きましたから。どうせ威厳や風格っていった、勇者らしいものは何一つ持ってませんですよーだ。
「すげー、俺、勇者なんて生まれて初めて見たぜ」
「あ、握手とかして貰っていいか?」
「……」
 何だろう。この人達、職が無くなって落ち込んでたんじゃ。これだけ前向きというか、何も考えてないなら、何だかんだで生きていけそうだよね。

 



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