2010
今度の日曜に投票日を迎える茨城県議会選挙が、来年の統一地方選の前哨戦として、にわかに注目を集めています。まあ、茨城の県議会の情勢がどうなってるか今一つ知りませんが、私が言った通り、統一地方選を前に、民主党内部が慌ただしくなってきたようです。ある意味、社会実験ではありますよね。そりゃ、理論上、総理が『辞めない、辞めない、絶対に辞めない』と言い続ければ辞めずに済みますが、現実的には政党の内乱で潰されるのがこれまでの常だった訳で。菅ちゃんはもうダメなのは分かってるんだから、次は何がどうなるかなぁ。
( ・ω・) また首の挿げ替えで誤魔化そうとしたら、民主党の支持基盤自体が崩壊すると思う
2010
選挙に行ったことがある方なら御存知でしょうが、日本の選挙は、候補者か、政党名を自筆で書き込む形式になっています。これはその個人や政党を特定出来れば、かなり広い範囲が有効らしく、例えば先の参議院選で、『ヤワラちゃん』と書いたら、谷亮子氏の民主党にカウントされるとのことです。まあ、その匙加減は、選管の気分一つという説もあり、明確なラインについては良く分かりません。私も面倒なので、貼り出されてる届け出通りの名前でしか記入しませんし。
一方、詳しくは知らないのですが、アメリカの大統領選挙なんかだと、用紙に書かれた候補者の横の穴を空ける手法らしいです。まあ、機械で集計するっていう理由もあるんですが、考えてみれば、アメリカの識字率って80%くらいでしたっけ、最新のは知りませんけど。基本、大方の有権者が自分で書き込んで、それが困難な人も選挙スタッフがサポートして投票できるって、すげー話ですよね。それなのに民主主義がこんなショボい形でしか機能してない日本って一体……民主主義なんて、幻想だったんだよ!
( ・ω・) もうやっぱり、革命を起こすしか、道は残されていないのではなかろうか
「て、て、てめぇ! 薪割るのに、んな全力出すとか、頭沸いてんじゃねーか!?」
あ、成程。微妙に木の目から外れて、小さく欠けた木片がジョン君に向かって飛んでいった訳ね。まあ、別に顔先を掠めただけみたいで当たってもいないんだし、そんなに怒らなくてもいいじゃない。
「ダメだよ。そんなところにボーッと立ってちゃ。この世界はいついかなる時、何が起こるか分からない戦場なんだから。一瞬の隙が死を招くなんて日常茶飯事も良いところだし」
「お前も父さんと同類か!?」
ちょっと真似してみたってのは、ここだけの秘密ね。
「何にしても、そんなとこに居ちゃ、危ないことに変わりは無いよ?」
そもそも、手伝う気も無さそうなのに、何でここに居るのかが良く分からない。
「いや、だからさ! 手斧があんだからそっち使えよ。それなら安全だろうが。その上で少し話をしようぜ」
「……」
ん?
「何、僕と話がしたかった訳?」
「まーな」
視線を合わさず、ジョン君はちょっと照れた風にそんなことを口にした。素直じゃないお年頃なのかねぇ。まあ、もうすぐ十七歳になろうかって言うのに、僕も大概、子供っぽいまんまだって気がしないでもないけど。
「俺、この村から遠くに行ったことねーからな。父さんと母さんは何か良く分からない遠くから来たって話だし、他の場所がどうなってるのかとか聞いてみたいんだ」
「あー、分かる分かる」
やっぱり、年頃の男の子って自分の知らない世界に憧れるもんだよね。大分世間ズレしてると思われる僕でさえ、そういう気持ちが無かった訳じゃないしさ。まあ、実際に旅立つことが出来たのは、何だかんだで今回が始めてなんだけど。
2010
最近、狂言の和泉元彌氏が、戦国武将、竹中半兵衛の子孫であると聞き及びました。まあ、この手の話は何処まで本当か怪しいもんですし、そもそも著名な戦国武将の子孫が何人居るんだって話なので、割とそれ自体はどうでも良いんですが。胡散臭いのでいいなら、私もマムシこと、斎藤道三の子孫らしいですよ。あんま信じてませんけど。私が黄龍ちゃんを書くのは、必然だったんだよ!
それはさておき、竹中半兵衛の子孫と言えば、桜井姉妹ですなぁ。欠片として生きてない設定ですが。空中元彌チョップなんて生み出す面白キャラですし、案外、遠戚同士、話が合うやも知れません。茜の次の目標は、ワイドショー制覇か!?
( ・ω・) 適当なことを言わせたり書かせたら、私に勝てるのは高田純次氏くらいだと思います
「やっぱり、只、素振りするよりは、物を切ってみた方が修練になるよね」
イヅナを手にした今でも、兄さんの剣を扱う野望を捨て切った訳でも無い。ここは一つ、『一振りで二匹のスライムを叩き切る』って諺通り、一挙両得を狙っていこうと思うんだ。
「お、おい、なにする気だよ?」
「え、薪割りだけど」
幾ら幼いって言っても、話の流れで分かるよね?
「たかだか木を割るのに、何でんなばかでっかい剣を振るう必要があんだ!?」
「中々、哲学的な問いだよね。たしかに、僕が剣術の鍛錬も兼ねようと思って兄さんの剣を抜いたって口で言うのは簡単なことだよ。だけど、何故、そんな発想に思い至ったかと言われると返答に困るし、そもそも結論に過ぎない。人間の閃きっていうやつの奥深さを感じ入らせてくれる良い質問――」
「な、何訳分かんないこと言ってやがんだ!?」
うーん、実はずっと大上段に構えたまんま会話してたんだけど、微動だもせずに居られるって、流石に少しは筋力が付いてきたみたいだね。あ、それと僕が変なこと言い出すのはいつものことだから、あんま気にしなくていいよ。そもそも、シスとアクアさんの方がよっぽど変なこと喋ってるし。
「あらよっと」
まあ、重量感は遥かに上だし、切れ味に関しては折り込み済みだ。大は小を兼ねるって言うし、むしろサクサクと割れてくれるよね。
「うぎゃ!?」
「あ、あれ?」
勢い込んで振り下ろした後に感知したのは、手に残る微妙な衝撃と何かが弾かれる音。それに、ジョン君の叫び声だった。果てさて、一体、何が起こったと言うんだろうか。
2010
ふと思ったんですが、内閣支持率って20%が一つの壁になってますよね。自民主体から民主主体に変わり、ミスの方向性も違うのに、いつも20%が一種の下限……はて、何か似た様な話を何処かで聞いたことがあるような。そういえば、働き蟻って、三割は事実上のニートってか、無能社員らしいですね。何でも、緊急時に普段以上の力を出せる様に、遊びの部分を残してるんだとか。もしかして内閣支持率も似た様なもので、社会がとんでもない変容を遂げた時にも対応できる可能性を残しておく為の、余白的なものなんじゃないでしょうか。今はまだ、ギリギリ平時ですし。逆説的に言うと、森内閣、鳩山内閣辺りは、社会から完全に要らない子とされたとも言うんですが。あれ、このネタって、学部レベルなら卒論に出来そうな感じじゃないですか?
( ・ω・) 苦しゅうない。ネタに困っていたら、使ってもよいぞよ
「いやぁ、ジョンは男だというのに、まだまだ虚弱でね。もう少し肉を食えと思うんだが、どうかね」
「アハハ……」
ごめんなさい。僕もどちらかっていうと、余り肉は食べない虚弱寄りの男の子です。
「俺はハーフエルフなんだから、肉がそんなに好きじゃないのは当たり前だろーが」
言われてみれば、その理屈も充分筋が通ってる気がする。
「ジョン。いつも言ってるだろう。両親が別種族だからって卑屈にだけはなるなと。むしろその自分を貶めて見る心こそが、遠ざけられる要因になるんだぞ」
「これはそういう問題じゃねーだろうが!」
何となく、父子漫才の様相を呈してきた気がしないでもない。
「それで、割る薪ってのは、これですか?」
「ああ」
小屋の裏には、大雑把に伐り出された木材が、無造作に転がっていた。近くには、それらしき手斧と、切り株で出来た台もあるし、問うまでも無い様な気はしたんだけどね。
「適当に、ある分を割っておいてくれ。俺はちょっと、妻を手伝ってこようと思うんでな」
「あ、はい」
ざっくばらんな指示だけを出して、ボブさんは小屋の中に入っていってしまった。よぉし。この際だし、ちょっと頑張ってみちゃおうかな。
「ん?」
いや、待てよ。このまま、普通に手斧で割って良いんだろうか。そりゃ、薪割りを手伝うという、本来の趣旨からすれば至極当然の流れなんだけど、仮にも僕は剣士だ。そして僕の背中には、未だ使いこなせていないとはいえ、あのヤマタノオロチの首さえ刎ね飛ばした兄さんの剣がある。これらから導きだされる、必然の結論といえば――。
2010
スカウターってあるじゃないですか、スカウター。ドラゴンボール世界の、戦闘力を測れる便利グッズ。あれって、測量限界を超えると、ボンッとか言って壊れる仕様になってますけど、何であれを作った科学者はそんな設計にしたんですかね。いや、エラー表示にすれば済むはずなのに、どういった理由で物理的に粉砕してしまうのか。機密保持でしょうか。でも、旧型スカウターでさえ、測れなくなる限界点は二万オーバー……宇宙に数える程しか居ないというのに、わざわざそんな想定をするものなのでしょうか。やはりここには、何か深い理由が隠されてると考えるのが妥当だと思う次第です。
( ・ω・) 貴様一体、何を真面目に語ってやがるという反応は常識的です
やれやれ。クワットさんの奥さんもそうだったけど、あのほわほわぼけぼけした空気を持った人がお嫁さんとお母さんをやってるって、凄い世界だよなぁ。うちの母さんも、若干、その気が無いとは言い切れないけどさ。
あれ、そういえば、アクアさんが所属するアリスト派って、女性僧侶の結婚、出来たっけ。え、記憶が定かじゃないからあれなんだけど、アクアさんがあの立ち位置に収まる可能性がある訳? うーわ、世の中、気付くべきではない真理っていうものが、そこら辺に転がってるものなのやも知れないね。
◇
「ここが、お住まいですか?」
「ああ、そうだ」
三人に連れられてやってきたのは、村の中心地からは少し外れた、森の入り口に程近い場所にある一軒家だった。一言で言うと、丸太で組まれた、普通の小屋って感じだ。ああ、そうか。大きさは違うけど、この親父さんのお父さんが暮らしてたほったて小屋に、ちょっと似てるかも知れない。やっぱり奥さんがエルフで、旦那さんが人間という特殊な家庭事情だと、森の近くで自然に囲まれつつ、人間らしい生活もしたいという妥協点として、こういったものになるのも必然の流れなのかもね。
「うーん、あんま金目のものの匂いはしないなぁ」
さりげなく、シスがとんでもなく失礼なことを言ってる気もするけど、もうここまで来たら失礼合戦で、行くところまで行っちゃってもいいと思うんだよ。
「アレク君、だったか。済まないが、少し薪割りを手伝って貰っていいかね」
「あ、はい」
特に大した御礼が出来そうもない状況で泊めて貰うんだし、お手伝いくらいはむしろ進んでやりますよ。