選挙に行ったことがある方なら御存知でしょうが、日本の選挙は、候補者か、政党名を自筆で書き込む形式になっています。これはその個人や政党を特定出来れば、かなり広い範囲が有効らしく、例えば先の参議院選で、『ヤワラちゃん』と書いたら、谷亮子氏の民主党にカウントされるとのことです。まあ、その匙加減は、選管の気分一つという説もあり、明確なラインについては良く分かりません。私も面倒なので、貼り出されてる届け出通りの名前でしか記入しませんし。
一方、詳しくは知らないのですが、アメリカの大統領選挙なんかだと、用紙に書かれた候補者の横の穴を空ける手法らしいです。まあ、機械で集計するっていう理由もあるんですが、考えてみれば、アメリカの識字率って80%くらいでしたっけ、最新のは知りませんけど。基本、大方の有権者が自分で書き込んで、それが困難な人も選挙スタッフがサポートして投票できるって、すげー話ですよね。それなのに民主主義がこんなショボい形でしか機能してない日本って一体……民主主義なんて、幻想だったんだよ!
( ・ω・) もうやっぱり、革命を起こすしか、道は残されていないのではなかろうか
「て、て、てめぇ! 薪割るのに、んな全力出すとか、頭沸いてんじゃねーか!?」
あ、成程。微妙に木の目から外れて、小さく欠けた木片がジョン君に向かって飛んでいった訳ね。まあ、別に顔先を掠めただけみたいで当たってもいないんだし、そんなに怒らなくてもいいじゃない。
「ダメだよ。そんなところにボーッと立ってちゃ。この世界はいついかなる時、何が起こるか分からない戦場なんだから。一瞬の隙が死を招くなんて日常茶飯事も良いところだし」
「お前も父さんと同類か!?」
ちょっと真似してみたってのは、ここだけの秘密ね。
「何にしても、そんなとこに居ちゃ、危ないことに変わりは無いよ?」
そもそも、手伝う気も無さそうなのに、何でここに居るのかが良く分からない。
「いや、だからさ! 手斧があんだからそっち使えよ。それなら安全だろうが。その上で少し話をしようぜ」
「……」
ん?
「何、僕と話がしたかった訳?」
「まーな」
視線を合わさず、ジョン君はちょっと照れた風にそんなことを口にした。素直じゃないお年頃なのかねぇ。まあ、もうすぐ十七歳になろうかって言うのに、僕も大概、子供っぽいまんまだって気がしないでもないけど。
「俺、この村から遠くに行ったことねーからな。父さんと母さんは何か良く分からない遠くから来たって話だし、他の場所がどうなってるのかとか聞いてみたいんだ」
「あー、分かる分かる」
やっぱり、年頃の男の子って自分の知らない世界に憧れるもんだよね。大分世間ズレしてると思われる僕でさえ、そういう気持ちが無かった訳じゃないしさ。まあ、実際に旅立つことが出来たのは、何だかんだで今回が始めてなんだけど。
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