何かもう、随分長いこと書いてる気がするこのドラクエ物語。だけどまあ、そろそろ伏線的なものはバラ撒ききったでしょうか。あとは回収作業をガガガっと。
ん? でも、伏線出して四割、回収に六割掛かるっていう持論があるから――。
( ・ω・) おいおいおい、後二年も書けと言うのかよ
「あぁ、成程」
「困ったモノですねー」
いや、トーマスさん、間違いなくあなたの為に苦労してる訳ですから、もう少し悲壮感を持ってみてもいいんじゃないですかね。人間じゃないから無理やも知れませんけど。
「その為には、やはり情報の収集が欠かせない。数日、ここに泊まりこんだのは、概ねはそういった理由だ」
「こくこく」
しかし、これだけ良く寝る子が、よく旅なんて出来るものだと思う。いや、逆に旅の疲れを癒す為に、街にいる間は全力で回復に充ててるのかも知れないけど。
「この人形って、量産とか出来るんですかね。あと、ちょっとした訓練で使いこなせるものなんですか?」
わざわざここに足を運んだ本題を、問うてみる。
「何だい。君は人形に興味があるのかい?」
「使いように依っては、町を魔物から守ったり、泥棒避けになりますよね」
「うげ」
何か反応した盗賊さんについては、とりあえず考えないことにして。
「基本的に俺は無学でね。そんな俺が古代遺物を参考にしたりして、試行錯誤の末に出来た訳だから、その気になれば誰でも出来るんじゃないだろうか」
ふむ。魔法の才能と学の深浅さは、必ずしも関係は無いんだけど、そこまで深い技術は必要ない可能性が高いかな。
「普通の攻撃呪文とかって使えます?」
「いや、それはさっぱりだねぇ。メラの様な火炎呪文で薪に火をつけるくらいならいざ知らず、魔物達への威嚇となると、とてもとても」
それは、ちゃんとした教育を受けてないからだけの可能性もあるかなって思う。まあ、魔法の才能と一言に言っても、僕やクレインみたいに攻撃呪文が得意な人も居れば、トヨ様みたいに予見や感応にその才能を発揮する人も居る訳で、一括りには出来ないんだけど。
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