忍者ブログ
[1668] [1667] [1666] [1665] [1664] [1663] [1662] [1661] [1660] [1659] [1658]

 十六夜という言葉があります。『いざよい』と読むのはこの業界では常識の域ですが、これは、躊躇うの類義語である、『いざよう』が変化したものなのだそうです。満月の十五夜に比べて、その翌日は、月が昇るのが遅くて躊躇っているように見えるからだとか何とか。東雲を、しののめと呼ぶのは、漢字伝来以前の大和言葉の名残なのだそうですが、十六夜は言葉遊びの域ですね。或いは、現代、巷で溢れてる無茶なルビ振りも、300年の後には、一般語化してるのやも知れませぬという、ありきたりな話でした。

( ・ω・)  朱雀(ふに)が白虎(うにゃ)に、黄龍(だよぉ)られただと?

「いやいや、おかしい。父は命を狙われる恐れがあるからと、関わりを断つ為に孤児院に入れたはず」
「でも、魔法を使えるようになることと、バラモスを含めた魔王軍に立ち向かうことに、直接の関係は無いよね。メロニーヤ様の子供だったら才能がある可能性は充分にあるし、高位の魔法使いになれば、戦いで死んだり、怪我を負う可能性も減る訳だし」
 あくまで、状況から導かれる、一つの推察だけどさ。
「そんなメロニーヤの娘より、才能のある僕って凄いと言いたいとは、良い度胸だ」
 一体、何処まで根に持ってるのさ。
「しかし、その理屈には、たしかにそれなりの筋が通っている」
 ちょっと思い付いて言ってみただけの話なんだけどね。
「成程。これが、ねじ曲がった親の愛というやつか」
 う、うーん。たしかに、結果論として何とか生き延びてきた訳だけど、手元で育てなかった以上、何を言われてもしょうがないかなとも思うよ。
「あー、それで、リオール君なんだけど」
 慕っていた幼馴染みのお姉さんが、実姉だったとか、悲劇であることに違いはない。理由に違いはあるけど、僕とトウカ姉さんも似た関係だし。初恋って、実らない為にあるのかも知れないね。
「リオールが、何か?」
「いや、ダーマで別れて以降、どうだったかなぁって」
 恐ろしいことにこの姉は、あのリオール君の露骨な情愛に、気付いていなかったっぽいのだ。一日程度しか一緒に居なかった僕ですら感知できたのに、全く以って難儀としか言いようがない。

PR

コメント
無題
 いや、ルビというか読み方以前に、どういう意味なのかいまいち理解できないのですが…。それも300年位すれば言葉の意味が変わるからということでしょうか…。(黄龍って動詞になったらどういう意味になるんだろう…。)
【2011/07/31 12:16】 NAME[taka] WEBLINK[] EDIT[]
無題
 黄龍(だよぉ)る【ラ行五段活用】
 かつてはトップにあったものが、蹴落とされ、半ば隠居すること。又はその様子。広義では、トップに限らず、追い落とされる様、全般に用いられることもある。
【2011/08/01 07:55】 NAME[美綾] WEBLINK[] EDIT[]


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
2
4 5 7 9
11 12 14 16
18 19 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[09/14 taka]
[09/10 美綾]
[09/10 taka]
[09/01 美綾]
[08/31 taka]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
自己紹介:
バーコード
ブログ内検索