忍者ブログ
[1669] [1668] [1667] [1666] [1665] [1664] [1663] [1662] [1661] [1660] [1659]

 2011年現在、細かい小島なんかの小競り合いは大概の国にはありますが、大規模な土地で領土が確定していないのは南極大陸だけです。しかしまあ、当然のことながら、今のところ、この南極というやつは、定住には適さず、端っこに研究者や、各国の関係者が交代交代で陣取ってるだけです。とはいえ、将来的には氷が殆ど溶けることとなり、頑張れば住めて、資源も掘れる時代が来るかも知れない訳で、北極海下の資源同様、しばらくは揉めることになるとは思います。
 と、言葉にすると簡単ですが、最終的にどうやって決める気ですかね。大国同士の武力行使が難しい世界情勢で、ドンパチやって境界線を決めるって展開もないでしょうし、話し合いなんて100年経ってもケリつかないでしょうし。結局のところ、300年後も揉めてそうな気はしますが。世界市民を称する、自称無国籍人が住み着く可能性も、考えられなくもないですが。

( ・ω・) ある意味、それが一番、平和って説もある

「父があの偉大な大賢者だという事実を受け入れられなかったのか、しばらくの間、悶々としていた様な気はする。まあ、あのムッツリさんのこと、素人目には判別が難しいのだけれど」
 可哀想なリオール君。強く生きろよ。
「しかしまあ、私とは正式に姉弟となった訳で。貴様も安穏とその才能に身を任せていると、すぐさま奴に追い抜かれるぞ」
「賢者の才を持ち合わせている時点で、僕の負けって気もしますけどね」
 僕も、基本的な回復呪文は使えない訳じゃないけど、正直なところ、もう天井が見えてる気はする。若い身空で何を言っていると思う人も居るかも知れないけど、魔法の才能は、足の速さや算術に通じるものがあって、頂点に達するのは、せいぜいが青年と呼ばれる年齢辺りっていうのが一般的だ。もちろん、経験や熟達した技術が有用なことも事実だから、その頂点を過ぎた途端に魔術戦闘屋としての能力が落ちる一方って訳でもないけど、少なくても僕の僧侶系統の能力は、専門家には遠く及びそうもない。
「僕が今まで見てきた中で一番の魔法の才能を持ってるって言ったら、やっぱりクレインかトヨ様――」
 ん? 何か、凄く気にすべきことが無かった、今?
「トヨ様!?」
 深夜で、皆、寝付いてるにも関わらず、大声を出してしまいそうになった。
「出来ることなら、静かにした方が」
 ええ、ですから、口から漏れ掛かった言葉を、無理矢理に押し留めたんですよ。お陰で、ちょっと喉が痛いですけど。
「それで、そのトヨ様というのは、ナニモノ?」
「ヒミコ亡き今、ジパングで一番偉い人です」
 とりあえず、分かり易い肩書きから入ってみた。

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
2
4 5 7 9
11 12 14 16
18 19 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[09/14 taka]
[09/10 美綾]
[09/10 taka]
[09/01 美綾]
[08/31 taka]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
自己紹介:
バーコード
ブログ内検索