昨日の話の続き。まあ、人生のセーブアンドリセットシステムは色々と取り沙汰されてますが、羽柴秀吉の人生は、これを活用したとしか思えない上り詰めっぷりだと思うんですよ。晩年の迷妄っぷりは、モチベーションの低下で、やり直すの面倒になったということで纏まっています。
( ・ω・) 尚、俺はこのシステムを搭載していても天下人に上り詰める自信はない
「まあ、嫉妬の炎を燃え上がらせるのはこれくらいにして」
そうして下さい。半ば時間潰しって言っても、話に発展性が無いので。
「不本意ながら、クレインとリオールが私を上回る才を持っていたのは事実。となると、やはり不可解なのは、その様な能力の持ち主を集めて一体、どうしようと――」
「それは僕も考えたんだけど、サッパリで」
結局のところ、動いて情報を集めないと、こっちとしても手の打ち方が思いつかない。
「もしやバラモスというやつは、老若を問わず、人間の男が好きなのではないかと――」
「無いと思うけどね」
たしかに、今のところ囚われてるらしいのはメロニーヤ様、クレイン、リオール君と、男ばっかりだけど、だったらもうちょっと世間的に男性限定の失踪事件が起きていても良い訳で。少なくても、僕達が巡った地方ではそんな噂、欠片も聞いたことないから、やっぱりこの線は無いよね。
「ありがとう」
「はい?」
いきなり謝辞を口にされたものの、それが何に対してのものか分からず、頓狂な声を漏らしてしまった。
「恐らく、ここ以外に飛ばされていたら、何をしていいものか判断できず、頭に血がのぼったまま、ネクロゴンドに乗り込み、すぐさま返り討ちにあったはず。それは犬死にに他ならず、私の生を否定するものだった」
「ん。まあ、そんなにかしこまらないでよ。僕としては、僕が思ったことを言っただけだから」
向き不向きはあるにせよ、魔法使いたる者、感情に溺れず、理で以ってことに立ち向かわないといけない。諭す様に言ってしまったけど、これは自分自身に対して言った部分もあるんだからさ。
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