【秘書逮捕で絶体絶命!? 小沢一郎は何処へ行く!?】
茜:四月までの政治ニュースで、一番、話題になったって言ったら、やっぱりこれだよね。
遊:結局、あれだけ騒いで、何の説明もしてない気がするんだが。
茜:んー、まあ、難しいところなんだけどね。
仮にも公設秘書が逮捕されたんだから、
相応の連帯責任があるっていうのが、常識的な見解かな。
遊:少し待て。公設秘書って、そもそも何だ?
一般の政治家秘書とは何か違うのか?
茜:公設秘書っていうのはね、一言で言うと、国会議員にだけ認められた、
国費で給料を賄うことが出来る秘書のことだよ。
一人の国会議員に付き、政務を補佐する公設第一秘書、公設第二秘書、
更には政策補佐を受け持つ、政策担当秘書の三人まで持つことが出来るの。
遊:つまり、国民の税金で飯を食ってる訳だな。
茜:身分は、国家公務員特別職に相当するね。
遊:もしかしなくても、大事じゃないのか?
茜:だからあんなに、大々的に取り上げたんだよ?
しかも、当時、野党第一党代表にして、かつては自民党の幹事長でもあった大物、
小沢一郎氏の公設第一秘書だけに、政界的には大激震だよね。
遊:そんな中、鳩山民主党幹事長(事件当時)は、『与党に依る陰謀論』を唱えていた訳だが。
茜:本当、あの人はユーモアのセンスに溢れてるよね。
遊:貴様が言うと、皮肉にしか聞こえんな。
茜:実際問題として、これが麻生総理を始めとする与党執行部の謀略だったとしても、
私には何が悪いんだか、さっぱり分からないんだけどね。
政争なんて、騙し合い、化かし合いでしょ?
遊:貴様が言うか、貴様が。
茜:そもそもの話になるけど、一体、どういった理由で逮捕されたか知ってる?
遊:ん? 政治資金がどうたら……悪いことをしたんだろ?
茜:世間一般の認識はそんなもんだよね。
遊:何だか、バカにされた気がする。
茜:すごーく分かり易く言うと、政治家に献金する場合、色々な細かいルールがあるの。
その取り決めを、政治資金規正法って法律で定めてるのよ。
遊:越後屋と、黄金色の饅頭の話だな。
茜:流石に、二十一世紀にそんな真似したら、即議員引退だね。
遊:現世は、ロマンが足りんなぁ。
茜:今回、西松建設は、その社名を伏せて、
ダミー団体を経て小沢氏管理の政治団体へ献金したのが問題になったの。
遊:……ん?
茜:いわゆる、金の流れを不透明にした、って言っても良いかもね。
遊:法には、触れてるんだな?
茜:れっきとした、犯罪だよ。
遊:なら、悪者ってことでいい。それ以上は、理解できん。
茜:もうちょっと、頑張ってみない?
遊:それが嫌だから、自由人を気取って、のらりくらり生きてるんだ、文句あるか。
茜:遊那ちゃんの、良く分からないキレっぷりはさて置いて、次回に続くね。
今項目の纏め:件の騒動で、小沢一郎元民主党代表公設第一秘書、大久保隆規氏が逮捕、起訴される。その内容は、政治資金法に抵触する虚偽記載。裁判はまだの為、真相は不明だが、『説明責任』を連呼している民主党としては、歯切れが悪い対応をしたと言わざるを得ない。
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