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【これはあくまで国策捜査! 私は何も悪くない!】
茜:前の項目でちょっと出てきたけど、悪代官と越後屋って居るよね。
遊:ああ、時代劇最大のロマンだな。
茜:ものすごーく端的に聞くけど、あれって、何で悪いことなの?
遊:んあ?
茜:いや、あれって勧善懲悪の基本っていうか、
 分かり易い敵役として描かれてるけど、それってどうしてなのかな、って。
遊:それは、あれだ。商人でやる越後屋が、
 役人である代官に袖の下を渡して、色々と便宜を図って貰おうとするからだろ。
茜:そうそう。本来、民衆全ての奉仕者であるべき役人が、
 お金で極端に肩入れする相手を決めるのが悪いんだよね。
遊:政治腐敗の基本だな。
茜:尤も、何処かの暴れん坊も、副将軍も、町奉行も、
 感情で一方に肩入れしすぎな面があると思うけどね。
遊:時代劇、全否定か、貴様。
茜:それはさて置いて、時代は変わっても、行為自体は悪のままなの。
  その為に日本では政治資金規正法って法律があって、
 不明瞭なお金の流れは許さない方向になってる訳。
遊:だが、釈然としないんだが。
茜:ん?
遊:法律があろうが無かろうが、民間人、或いはその集合である会社なんかから、
 現代の国家守護者、政治家に金が流れてるのは事実だろ?
茜:遊那ちゃんにしては、的確なこと言うね。
遊:一言余計だ。
茜:良い子、良い子。
遊:頭を撫でるな! そして話を進めろ!
茜:うん、まあ、その是非は難しいところだよね。
  政治にはお金が掛かるものだし、政治家に権力があるのも事実だから、
 綺麗事を幾ら言っても、色々と渦巻くよね。
遊:生々しいな、おい。
茜:でも、考えてみてよ。政治家にとって、政治資金は生命線。
  その取り扱いを間違えれば、国家に対する反逆と言われる程に釣るし上げを食らうのは、
 親分である田中角栄氏や、兄貴分である金丸信氏を見てきた小沢氏なら、
 骨身にまで染み込んでるはずでしょ?
  それを、『献金が違法ならば返金する』とか、『政治団体が出す金の素性までは調べない』
 なんて言い訳で逃れられると考えてると思う?
遊:つまり、明確に悪意がある、と?
茜:うーん、政治家なんて、大なり小なりそんなもんだけどね。
  どういった理由か分からないけど、民主党としては、
 自党を『清廉潔白な政党』として売り出してるみたいだから。
  自民党の落ち武者と、社会党の残党、それに元官僚で概ね構成されてるのにね。
遊:自民党より内部が混沌としてるとさえ言われてるところだしな。
茜:まあ、小沢さんクラスの大物が、
 秘書が逮捕、起訴されたくらいで裏事情をペラペラ喋ってたりしてられないとも言うけどね。
遊:最後の最後で、そんな締めか!?

今項目の纏め:何はともあれ、良く分からない金の流れがあったのは事実。全てをぶっちゃけられないなら、『そういうことがあった』と勘繰られてもしょうがないのは、民衆心理という奴である。

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