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「わ!?」
 次いで、予期しない強烈な衝撃を脚で感じた。と言うより、全身を駆け上がる様にして頭のほふにやっへひはほー。
「着いたぞ」
「あいたたた……これが、ルーラ」
 実は、キメラの翼を持ってる僕だけど、使ったことはなかったりする。そこまで高価なものでも無いけど、理由も無く無駄遣いするっていうのも、気が引けるじゃない。
「ほらよ、あれがポルトガだ」
「は?」
 何だか、さっきから変な声ばっかり漏らしてるよね、僕。
「って、えぇぇぇ!?」
 そ、そう言えば随分と潮の香りがするし、肌に触れる風の雰囲気も変わった気がする。
「でだ、これでてめぇらと俺は、アッサラームからポルトガまで、一緒に旅をした仲間って訳だ」
「……」
 ん?
「それじゃあ、な。又、縁があったら会おうぜ」
 言って、再びルーラを唱えて大空の彼方へと飛んでいってしまう。
 え、何この見事な放置っぷり。僕達、どうしたら良いのさ。
「ツンデレさんは、いつになっても素直になれませんの」
 そう言われましても、僕にはどう応えて良いか分からない訳でして。

 何はともあれ、僕達はこうして、海洋国家ポルトガにやってきたんだ。

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