「あれ? バハラタに行くって……」 たしか、山脈が邪魔して越えられないんじゃ。唯一の洞穴も、地震で埋まっちゃったって聞いた気がする。 「坊主が考えてることは大体分かるが……舐めんなよ。俺ぁ、世界の大陸は殆ど行ったことがあるからな。ルーラ使ぇや、大概のところは行けらぁ。まぁ、細かいとこに関しちゃ、足で進むしかねぇだろうがな」 「……」 ちょっと頭が活動中――。 「っ てことは、クレインが一緒に行ってくれれば、船、要らないんじゃない?」 「人を馬車代わりにしようとしてんじゃねぇ!」 「でも、お金も温存できる上に手っ取り早くて、悪いところが無いんだけど」 「俺の都合は完全無視か」 この際、その小さい部分は目を瞑ってみない? 「酒飲み勝負で負けたら、僕達の仲間になるって言ったじゃない」 「あれは勝負無しって言っただろうが!」 あー、もう、話が全然、進まないなぁ。 「勝負の結果をうやむやにするだなんて、ちょっと聞き逃せませんの」 「う……」 え? あの胡散臭い戒律って、実在してたの? 僕はてっきり、その場限りのものだとばっかり思ってたんだけど。 「だぁらぁ!!」 わ、わ。賭け事が人格を蝕むって一般的に言われてるけど、もしかすると本当かも知れないね。 PR |
フリーエリア
最新記事
(11/22)
(11/20)
(11/17)
(11/15)
(11/13)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ内検索
アーカイブ
|