猫でも分かる戦国時代が泥沼化した理由。
応仁の乱やらが起こる→室町幕府の求心力がガタ落ちになる→小競り合いが多発する→生産力が落ちる→領民を養うために略奪をする→部下への報奨の為に土地が要る→侵略戦争する→幕府にそれを収める力はない→侵犯されてやり返す→国が千々に乱れていく。
何という見事な悪循環。まあ、世界中、どの時代でも、程度の差はあっても、戦乱の世ってのは大体、こんな感じで酷いことになっていくみたいです。現在進行形のところもありますし。中央の求心力って、大事だよね。
( ・ω・) 貴様、あのデコボクロを思い出したな!!
「いや、ちょっと待って下さい。一応、僕達にとって第一目標はバラモスの討伐なんですよ。そりゃ、旅の途中で出会った方々に関しましては色々と感謝してますし、いずれ恩返しを――バラモス倒してきた後じゃダメですか?」
「君達がやられたらどうする」
「縁起でもないこと言わないで下さい」
普通、思っても、そこは伏せるでしょうが、大人なら。
「ですが考えてみましょう。たしかに、話の流れで行っても良いかなぁみたいな雰囲気になったのは事実です。ですが僕が、はっきりと行くとは明言したでしょうか、いや、していない。しかも明日というのはあなた方二人が設定したもので、僕は敢えてここで、期日未定を提案したいと思います」
「中々、理屈の多い小僧だな」
「魔法使いだからねー」
僕って名目上、勇者じゃなかったけ。自分で言う分には良いけど、人に言われると、たまにしっくりこないんだけど。
「坊主。話を聞いてもらおうか」
あれ、ボブさん。何だか、妙に凄んでないですか。今までのが今までだけに、あんま威圧はされませんけど。
「人と人の出会いってのはな。取り返しが出来るようなもんじゃねーんだ。俺がメアリーに会えたのは、エルフの隠れ里で遊んでいた親父の子に生まれたことが前提にあって、更にたまたま旅の最中に立ち寄ったオルテガの道案内を引き受けたからだ。一生の伴侶たる嫁に会うのに、二つの偶然が重なってる。バラモスにやられちまうってのは、言い方はあれかも知んねーけど、ちょっとそういう心構えが足りないんじゃないかと思ってな」
「う……」
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