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 野比のび太氏のジャイアンズでの打率が一分(ヒット率1%)というのは、基礎教養として広く知られているところです。しかし、ふと思うのは、この打率が成立するには一年間に百回は打席に立たないといけないということです。無論、野比氏は人数が足りない時にだけ駆り出され、出場時も9番ライトが定位置の、限りなく補欠に近い存在であります。仮に、一試合、フル出場したとしても、四打席目が回ってくるかは微妙、平均3.5打席として、28試合を要します。ですが恐らく、彼の出場機会は半分にも満たず、仮に二分の一だとしても、56試合、妥当な線で三分の一だとすれば、84試合となります。河川敷の野球としては、かなりの強行スケジュールと言えるでしょう。
 とは言っても、この試合数に気付くと、もっと恐ろしい推察が誕生します。それは、かのチームには、ジャイアンこと、剛田武氏以外の投手が、ほぼ存在しないという点です。しかもかなりの頻度でメッタ打ちに遭っていますから、一試合平均150球はいっているでしょう。少年野球なのに、何故か七回ではなく九回システムなのです。60試合完投と仮定しても、年間9000球。ここまで酷使すれば、打たれるのも必然かと思われます。

( ・ω・) むしろ壊れない剛田氏の鉄人っぷりに、感嘆すら憶える次第であります

 あれ、ボブさんって、エルフの隠れ里に父さんを案内しただけの関係じゃなかったっけ。その短い期間でも、意気投合したら友人くらいにはなれるやも知れないけど、親友はどうだろう。人間関係に、時間は必ずしも関係ないという説もあるけど。
「ん……」
 不意に、女性の吐息に混じって声にならない音が漏れ出るのを知覚した。ソファを見てみると、シルビーさんがモゾモゾと動いて、寝返りを打っている。
「ひょっとして、起きそうですか?」
 言外に、いっそのこと叩き起こしてやって下さいと籠めてみたけど、アクアさんに通じたかは分からない。
「恐らくは、そうですわね」
 よぉし、半病人に対してアレだけど、聞きたいことが山ほどあるんだ。ここは一つ、徹底的に問い詰めようと思う。仮にも弟子だから、遠慮することはないよね。
「んく……」
 ガックリと頭を落としかけた衝撃でかなり覚醒よりになったのか、シルビーさんの両の眼がゆっくりと半開きになった。そして緩やかに半身だけ起こすと、キョロキョロと周囲を見遣って、現状を把握しようとしている。
「この三バカがここに居るということは――」
 え、むしろ三バカって、クレイン、シルビーさん、リオール君の為にある言葉だと思ってたんだけど、見解がちょっと違いすぎない?
「何だ、あの世か。美人薄命とは、良く言ったもの」
 間違いない、シルビーさんだ。たったこれだけの言葉で他人の空似の可能性を消せる人は、そんなには多くないと思う。
「残念ながら、まだ現世ですわよ」
 神職であるアクアさんが残念ながらと言っちゃうのは、深いのか浅いのか、そして不謹慎なのかどうなのか、今一つ分からない。

 

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