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 にゃにゃにゃおーん。-keighさんに、桜井岬さんを描いて頂きました。猫耳でも良かったそうなんですが、寅年だから虎耳なんだそうです。



 まあ、あれですね。虎には動物園以外で会ったことありませんが、多分、でっかい猫という認識で合ってると思うんですよ、遠目に見る限り。唯、体重200kgとかあるからじゃれられるだけで命懸けというか、マジギレされたら死ぬというか。体重5kgくらいしかない猫ならともかく、人間とそんなに変わらないヒョウと素手で戦って勝てる気しませんし。何が言いたいって、見た目に騙されんな。この虎っ娘は、にっこり笑ってとんでもない毒を吐くぞ、と。

( ・ω・) むしろそっちの方が良いという、病んだ患者もここに存在する

 ここは人間社会が生み出した最終兵器、問題先送りでお茶を濁しておこうよ。余り長居すると、村人達の反感を買うかも知れないしさ。
「私も、目的は達せたし異存は無いわ。一刻も早く、鍛冶屋にヒヒイロカネを渡したいしね」
「そうだな。俺達も次なる目的地への準備をしたいところだ」
 この状況で、何事も無く話を進められるモロゾフさんの精神構造も、少し羨ましい。
「ああ、そうそう、村長」
「は、はい?」
 立ち去り際、クリスさんが声を掛けた。
「好き勝手やってる私が、敢えてルドヴェン侯の所業を断罪しようだなんて言わないけどね。一冒険者として、謎の失踪なんてことが起こるようだったら、ことを大きくせざるを得ないとだけ言っておくわよ」
「へ、へぇ、そこのところは、重々理解させて頂きました」
 そう言えば、根本的に鉱山の体質が治った訳でも何でも無かったんだっけ。まあ、ここまで脅しておけば、当面は大丈夫かな。城下町に帰ったら、クワットさんにも一声掛けておいた方がいいかも知れない。むしろ腐敗貴族を叩きのめしたい人だから、嬉々として重箱の隅をつつきそうな気がしないでもないけどね。

「それじゃ、お疲れ様でした」
 大きな街道に差し掛かったところで、僕はクリスさんにそう声を掛けた。クリスさんが目指す刀鍛冶が居る方向は、ポルトガ城下から見れば真逆の方向にあるから、ここでお別れだ。アクアさんと会わせてあげられなかったのは残念だけど、素性は知っちゃったし、同じ旅人だ。生きてさえいれば、いつか又、会えるんじゃないかな。
「結構、面白かったわよ。心残りというか、あのモグラがどうなるかは気になるけど、うまいこと生き延びて欲しいものね」

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 基本、暴動や騒乱が国内で起こった場合、それを鎮圧するのは国軍や地方軍の役目だというのが、歴史的な流れです。むしろこれを出来るのが政権が安定している証で、出来ない場合は治安が最悪、暴徒と化した住民が略奪を行って、更にそこの住人が略奪を行わざるを得ないという悪循環が繰り返される訳です。その為、上に立つ者は出来うる限り善政を行ない、民が不満を覚えない様にし、何か起こった場合は速やかに鎮圧するのが正しい流れです。まあ、現実は前者がほったらかされて、国軍が鎮圧ばっかりしてることが多いんですが。

( ・ω・) 21世紀にもなって、まんまこのパターンの中国は、ぶっちゃけどうかとは思う

「でもこれって、どうやって服に加工するんですか?」
 剣が刺さらないってことは、並大抵の力じゃ、切ったり縫ったり出来ないってことじゃ――。
「それはこちら、専用のハサミや針、糸も作っております」
 もしかしなくても、その技術で剣を作ったら、相当のものが出来上がるんじゃなかろうか。
「この布を作った防具が流通すれば、同時にこのハサミなんかも売れていく訳で、二重三重の経済効果を見込めるのでして」
 商売人としても、案外、抜け目が無かったよ。
「これは使えそうですね。折角ですから、頂いていきます」
 唯まあ、無条件で全て信じる程にお人好しでも無いんで、徹底的な品質検査をしてから正式採用すると思うけどね。
「で――」
 村長に対する賠償請求は、これくらいで良いとして、残る難問は、隣に座ってる良く分からない生き物達だ。
「ドウシマしたい。そんなに見詰めてクレやがって」
 ここで、あけっぴろげに聞いて良いものなんだろうか。一応、隠したい様な節も見え隠れしてたし、後でこっそり聞くのが正しい対処やも知れな――。
「しっかし、モロゾフのオッサンが人形だってのは流石のあたしも驚いたよねー。こうして動いてる分には、気配が人間と変わんないし」
 シスのこの自由気まま加減が、羨ましいだなんて思わないことも無いよ。
「ん……ん……」
 一方のジュリは、戸惑っているのか、返答に詰まっていた。えーと、ひょっとして、ここで間に入って取り持つのって、立場上、僕の役目だったりする?
「それじゃ、まだ陽も高いし、早いところポルトガ城下に帰ろうか」

 野球をそれなりに長いこと見てる方なら思ったことがあると思うのですが、打順のセオリーってここ二十年、特に進歩してませんよね。古いデータ漁ると、下手すれば50年変わってないかも知れません。一番は出塁率の高い俊足、二番は小細工の出来る小兵、三番は出来れば足も使える中距離砲、四番は生粋の長距離砲、五番はチャンスに強いクラッチヒッター、と。何かこう、新しい戦術ってないんですかね。こんな○番、見たことねぇぜ、HAHAHA、的な。
 四番サブロー? 他に居ないだけじゃないですか。

( ・ω・) この件に関しては、マリーンズスキーの-keighさんも、特に否定はしていない

「へー、こりゃたしかに、ちょっと面白いかも」
 最初に反応したのは、お宝検知器と一部で名高いシスだった。 
「何が入ってるの?」
「違う、違う。この布自体が面白そうだって言ってるの」
 シスの言語の翻訳をしてくれる装置を開発してくれる人が居たら、男女間の行き違いは激減すると思うんだよね。
「おぉ、気付かれましたか。実はこの布、鉱物を掘るだけでは産業が行き詰ると思い、開発中のものなのです。金属繊維を特殊な技術で織り込み、耐衝撃、耐刃、そして耐攻撃呪文仕様と、冒険者の皆様方には重用頂ける逸品かと」
 この立板に水の喋りっぷりを見てて、このまま行商に行っても良いんじゃないかって思えてきたよ。村長なんて、名産を宣伝する営業屋的な側面があるって言われればそれまでだけどさ。
「――!」
 風を切る音がした。
 それが、クリスさんの放った小型の剣であると気付くのに数拍の間を要してしまう。
「へえ。本当に頑丈ね」
 小剣は、村長が差し出した布の束に弾かれて、床に刺さっていた。たしかに、今の触れ込み通りだったら突き刺さる心配は無いんだけどさ。変な方向に跳ねてたらちょっとした惨劇になってたよね。
「ど、ど、どうですか、この耐久性。ま、まさに匠の技の粋を尽くしたと言っても過言では、な、ないかと」
 そのどもりが、単にいきなり攻撃されてビックリしただけなのか、或いは自信が無かったせいなのかが分からない辺りが遣る瀬無い。
「メラとか試してみてもいいですか?」
「生憎、家の方には耐久加工を施しておりませんもので」
 冗談を、真正面から捌かれると、ちょっと寂しいものがある。

 こう、ハイファンタジーって良いですよね。剣と魔法と、策謀と陰謀みたいな感じで。前世紀はそこそこ流行っていたんですが、ここんところは、学園ファンタジーが強すぎる感じです。一因としては、FFの科学分が増えたのもあったりするんですかね。そういう意味では、ドラクエは頑固に西洋ファンタジーの世界観を崩しませんよね。7以降はやったことありませんけど。

( ・ω・) お前が書いてるのは、ふにたじーとか言うな

「そう言えば、防具は無いんですか?」
 元を辿ると、人形の核と剣の材料だっただけに、発想が偏ってた。良質の金属があるなら、当然、良質の防具があってもおかしくはないよね。
「生憎と、そちらもめぼしいものは特には」
「あらら」
 もういっそ、金属のまま貰って、ポルトガ城下町で加工出来る人を探して――いやいや、それじゃ何日掛かるか分かったもんじゃないし、そもそも普通の防具屋で買うのと大差無いし。
「唯――」
「ん?」
 何だか、思わせ振りな物言いで、思わず意識を集中してしまった。
「あくまでも試作品ですが、興味を持って頂けるやも知れない素材なら御座います。取って来ても宜しいでしょうか」
「全速力でなら、許します」
「は、はい!」
 しがない中年とは思えない俊敏な動きで土下座姿勢から立ち上がると、ガルシア村長は凄まじい速度で部屋を飛び出していった。呆気に取られたのか、取り残されたヤーゴさんが、随分と滑稽に見えてしまう訳で。
 いや、嫌がらせじゃないよ。特に交渉戦術を展開してる訳じゃないから、一貫性を欠くのもどうかと思っただけなんだからね。
「お待たせ致しました」
「早っ!?」
 こっちが、気持ち逡巡してる間に、息せき切りながら舞い戻ってきた。多分、隣の部屋に置いてあったからとかなんだろうけど、もうちょっと掛かると思ってたもので、反射的に声が漏れちゃったよ。
「こちらが、その品になります」
 言って差し出してきたのは、布の束だった。え、何これ。この布の中に、何かが入ってるの?

 ネタが無いぞー、ふにふに~。そういや誕生日をすっかり忘れてたー。たすけてお願い、ふにえもん~。

( ・ω・) やっつけ仕事って、素敵やん?

 メロニーヤ様がどういった理由でこれを作らせたかは知らないけど、今となっては本人が直接取りに来ることは望めない。ちょっと差し出がましいけど、ここは運び屋をしても文句は出ないところだとは思うんだよ。
「それで、僕達には何を貰えるんですかね」
 何だか、まだ余裕がありそうだし、もう少し引っ張ってみようかな。
「ええ、僕とシスは他の四人とは別パーティでしてね。ヒヒイロカネも別に要りませんし、それ相応の見返りはあって然るべきかな、と」
「あー、それもそだねー。こんだけドタバタして何も無しじゃ、沽券に関わりかねないかも」
 こういう図々しい提案となると必要以上にシスと連携が取れてしまう辺りは、人としてどうなんだろうとは思う。
「と申されましても、ここは鉱山で成り立っている山村。それなりの賃金や税収はありますが、その殆どは酒の様な娯楽品に費やされ、物資の類はそんなには有りませんもので」
 あー、まあそりゃそうか。この村はあくまでも鉱物を採取して、精製するまでが仕事で、それを換金したり、武器やなんかの実用品に転化するのは、ここの外が基本なんだ。話の流れから察するに、この杖は例外なんだろうけど、一本くらいなら、技術者が一人居れば出来る話だろうしね。
「でも、ヒヒイロカネや他の鉱物を貰ってもなぁ。見ての通り、僕、剣持ってますし、シスの主武器は鞭ですし」
 イヅナは、単純に武器としての能力が優れてるだけじゃなくて、僕との相性が抜群に良い。副武器として小剣を持つくらいならいざ知らず、そんじょそこらの剣で、主武器の座を譲り渡す気は無い。



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