今日だか昨日だか、平成22年度補正予算案が、衆議院の優位性を以って成立しました。おせーよ。たかだか5兆の補正予算を通すのに何ヶ月掛かってんだ。もうちょっとで師走だぞ、フルァ。
それはそれとして、今回の成立には、幾つかポイントがあります。一つは、社民党、新党改革以外は賛成せず、参議院では否決され、衆議院の優位性を以っての成立ということ。予算案というのは、衆参で意見が別れた時、それぞれが話し会って不調に終わると、衆議院の意見が通るものなのです。今の国会は衆参で与野党がひっくり返ってる状態なので、この話し合いというのは形式上だけのもので、ほぼ確実に決裂して終わります。つまり、究極的に言えば、予算案ってもんは、衆議院で300議席余りを持ってる民主党の意見が通るんです、最終的には。
それでは、何故、ここまで政府と民主党は野党の顔色を伺ってきたのでしょう。それは、予算以外の法案で協力して欲しいという思惑が一つ。更に予算案も、それそのものは民主党単独で押し通せますが、国債がどうだの、税制をどうするだの、避けては通れない関連法案というものもあります。これを成立させないことには予算案を機能させようがないので、結局のところ、参議院でも通過させて頂く為に野党に歩み寄るか、三分の二ルールを使って、衆議院で再可決させる道を選ばなくてはいけない訳です。
実は今回、公明党はこの関連法案には賛成をしています。まー、推察するに、たかだか補正予算でそこまで強行的な姿勢をとるのは世論の反発を買うと考えたのと、まだ菅政権の支持率が30~40%くらいはあった頃ですから、連立の可能性も潰しきらないという二点辺りからそうしたのでしょう。ジョイ君より良く落ちる支持率だなぁ。
流石に、ここまで泥船になってしまったら、公明党も乗らないとは思いますが。仙谷、馬淵両閣僚の問責決議案も賛成しましたし。来年度の本予算を議論する通常国会こそが真の決戦場になるのではないでしょうか。まあ、それまで菅政権があるのかについては、予断を許さない状態ではあるのですが。
( ・ω・) 以上、猫でも分かる政治講座、番外編でした
うわ、一番厄介な事実だけを抽出してくれちゃって。そのことだけ口にしたら、僕達、完全無欠の悪者じゃない。いや、善玉なのかって言われると、それはそれで疑問符が付くんだけどさ。
「何だって、そいつぁ、一大事だな」
それにしても何だろう、このお父さん。喋り方が、妙に芝居がかってるって言うか。この地方独特の方言みたいなものなら、ある程度は仕方ないんだけどさ。
「さて、墓泥棒の諸兄よ。何か言い逃れすることはあるかね」
うーん、ここはいつも通り、順繰りに事情を説明していくべきだろうか。だけど悪人だと疑われてる現状で、『僕達勇者の一行なんです』なんて言って信じて貰えるものなんだろうか。とりあえず、お父さんの方もそれなりの使い手っぽいけど、この距離で一瞬にして掃討される程とも思えない。ここはじっくりと喋る順番を決めてから――。
「お父様、誤解ですわ」
と、こっちが色々と逡巡してる内に、アクアさんが先に口火を切った。
「わたくし達、魔王バラモスを倒す為の旅をしておりますの。その為にこちらの緑色の宝珠、グリーンオーブがどうしても必要でして、こちらに人が住んでおられるとは知らなかったものですから、許可を取らなかったことへの非礼はお詫びしますわ」
真っ向勝負だと!? アクアさんの、こういう一本気と言うか、良くも悪くも純粋な性格は侮れないものがあると思うんだ。
「うぬぬ」
「父さん。何を考えてるんだ。こんな奴らが言うことなんて、口から出任せに決まってるだろ?」
「ぬおぉぉぉ!!」
雄叫びと共に、お父さんの振り下ろしたゲンコツが、ジョンと呼ばれた少年の頭に叩き付けられた。
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