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 神奈川参院補選に行った時の話。前回の衆議院選と同じ会場で同じ時間に行ったのですが、前は行列があったのに、今回は私一人。これだから、熱しやすく冷め易い国民は……とか思ってたら、投票率は何と30%を下回ってたそうな。幾ら雨降ってたからって、アホらしい話どすなぁ。

( ・ω・) それはさておき、十人余りの職員に注視されて投票するの、怖かったよ、ママン


「十三歳以前は――えー、何と言いますか、魔法使いを、あわよくば賢者になれたら良いなと精進していました」
「あぁん?」
「いえ、ですから、剣の修行は、全くと言って良いほどしていません」
「何じゃそりゃぁぁ!! てめぇ、んな肝心なこと、今更言うたぁ、どういうことだぁ!」
 うわーん。たまたま、言う機会が無かっただけですってば。そもそもおじさん、毎日剣を振るのを見てポルトガ流の型を教えてくれただけで、特段、経歴を聞いたりしなかったじゃない。
「しかし、やっぱり腑に落ちねぇ。初めて剣を握ったのが十三だったとしても、それから二年、アリアハン流の剣をやってきたなら、身体には染み付いてるはずだ。何で又、こんな訳の分からないことになってやがんだ」
 さりげなく、訳の分からないとか言われてるんだけど、聞こえなかったことにしようと思うんだ。
「幼いガキの頃に何か手ほどきを受けて、それが抜けないままアリアハン流の剣を一から仕込まれたってんなら、理屈も合うんだがな」
「いえ、本当に特にはやってません」
 何だか、堂々巡りの回廊に迷い込んでる気がしてならない。
「強いて挙げるなら、チャンバラで遊んだくらいならありますけど、そんなの数には入りませんよね」
 言って、兄さんとトウカ姉さんの顔を思い出す。あの頃は無邪気に遊んでるだけだったけど、実際、自分が剣を振るう立場になると、二人が如何に天賦に恵まれていたかを実感する。例え参倍、いや、五倍の努力をしても、あの領域に辿り着けるとは思えなかった。

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