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 更に更に昨日の話の続き。ここまで書いて思ったのですが、要は綾女って、全ての要素を兼ね備えた天性の政治家ってことなんですね。あくまで外面用に便利なだけで、政策云々の能力は全く語られていない辺りが、昨今のマスコミっぽくてアレですが。

( ・ω・) 七原公康(主人公)って、口先以外のスキル、何かあんの?

「自身の内なる願望を開けっぴろげにするのと、ひた隠しにするの、どっちが業が深いかって、奥深い話だよねー」
 いやいやいや。女性用水着を装備するのが僕の趣味みたいな言い方はやめてってば。普通に、シスかアクアさんが下着代わりにすれば良いでしょうが。
「ですが、不思議な話ですの」
「今度は、何?」
「鎧や法衣でしたら、先人が使っていたものを身体に合わせて仕立て直すこともありますわ」
 ふむふむ。騎士なんか、代々、鎧を受け継いでいくってのは良く聞く話だよね。
「ですが、幾ら守備に優れていても、肌に直接付けるものを使い回すというのは、考えにくいことですの」
 う、た、たしかに。洗濯して一応は綺麗になってるにしても、生理的に割り切れない人も多いんじゃないだろうか。戦闘用の武具に、そんな甘い考え持つのもどうかって言われればそうなんだけどさ。
「でも、水着とか下着って、身体に密着してる分、着回しが難しい様な」
 特に女性は、体型の種類が男より遥かに多いしさ。
「ちょっと思ったんだけど、男用の軽装防具って無いの?」
「着たいの?」
「うんにゃ。ちょっと気になっただけ」
「うーん、どうだったかなぁ。水着じゃないけど、まんま下着の防具があるとかないとか……だけどそっちは、大した力は無いって話だったかな。せいぜい、旅人向けの服くらい?」
 え、何その、露骨な男女差別的な話。ひょっとして僕、ちょっと怒って良いところ?
「ま、いーや、休憩、終わり」
 ヒャドで生み出した氷も水溜まりになっちゃったし、頃合だろう。すくっと立ち上がって、お尻の埃を叩いて払う。
 それにしても、水着や下着みたいな防具ねぇ。こうも暑いとちょっと着てみたくもなるけど、やっぱそのまま戦闘は感覚的にやだなぁ。大体、加護の力で守られてるにしても、大王ガマや腐った死体の汁が肌にかかる訳で……うん、何でその手の防具が殆ど流通してないのか、今、ちょっと真理を見た気がするよ。

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