2010
近頃、自民党の内部がゴタゴタしてることが話題となってます。しかし深読みすると、プロレスの可能性もなきにしもあらずですよね。現状、民主党が切れる、唯一の支持率回復カードは小沢幹事長辞任なので、それの直後に自民党も若手主体に入れ替えれば、選挙には有利になります。多分、素で揉めてるんでしょうけど。
事業仕分け? あれこそ本物のプロレスじゃないですか。
( ・ω・) 宇宙人肯定派と否定派の論議ぐらい、ズブズブの関係ですよ
「シスー。賊業界って、縦関係はどうなってるの?」
敵意が無いことを示しつつ距離を詰める中で、僕はシスにそう問い掛けた。
何しろ半ば出会い頭のことなので、交渉役を誰にするかを纏めきってなかった。単純に面識があるシスにすれば良い様で、妹弟子という立場を考えると、押し切られる恐れもある。そもそもシスの場合、胆力はともかくとして、論理的な構築が出来るのかという問題があって、僕が出てった方が良いのかなとも思う訳で。
「んー、連中みたいに組織でやってるとこだったら、軍隊的な上下関係は強いけどね。
あたしにとっちゃ、元姉弟子だし、今はギルド所属の半フリー盗賊だから、どーでも良いっちゃ、どーでも良い相手かな」
だけどそれはシスの論理であって、あっちがどう思ってるかは不明だよね。
うん、とりあえず僕が全面に出て、様子見ながら考えてみようかな。
「わたくしは、如何致しましょう?」
「初対面でアクアさんは、色々と錯誤というか、刺激が強すぎるので横に立ってるだけでお願いします」
とりあえず黙ってる限りは只の美人僧侶で済む人なので、今回は華的な扱いで行こうっと。
「ん? でも、女性から見て美人って嫉妬の対象の様な気も?」
少なくても健全な青少年にとって、必要以上に格好良い男性には妬み嫉みの感情が湧き立つものだよね?
「さて、と」
十二分以上に対象船との距離も詰まり、それと思しき女性が前面に出てきた。後は話の進め方次第で、どうとでも揺れ動く。
僕は覚悟を決めて、彼女と同様に、舳先へと足を運んだ。