2010
某国総理が、『宇宙の真理は揺らぎ。だから私の発言が一貫していないのは仕方がない』と発言したそうです。いつものこととはいえ、こいつは一体、何を言っているんだろう。物理学を齧ってる人にだけ分かるジョークのつもりなんですかね。私はあんま齧ってないので、良く分かりませんが。
( ・ω・) 朱雀といい、鳥の名を持つ者は電波が強すぎるのだろうか
「じゃあ、まあ、とりあえず検討してみましょう」
その内、勇者としてどころか、人としてやり直しが出来ないくらいの過ちを犯しそうで怖いです。その時は、アクアさんにはまだ勝ててないと思って心を落ち着けようと思います。
「こらー、シス! さっきから何黙ってんのよ! 言いたいことがあるなら、堂々と目を見て言いなさいよ!」
トランスさんは、相も変わらず大声を張り上げてる訳で。さぁて、どうしたものかなぁ。
「海賊団のお頭なんてやってる訳ですから、当然、武闘派ですよね」
たまに街を縄張りとするマフィアの類に、頭使う方をメインにした犯罪集団は居るけど、海の上の連中じゃ、そんなことは無いだろうなぁ。
ということは、恐らく白兵戦で僕より強くて……うーん、真っ向から行ったんじゃ絶対に無理だろうね。
「消え去り草を使うにしても、ひっそりあっちに乗り込まないとダメな訳か」
キメラの翼は特殊な才能が無くても使える代わりに、ポイント指定に大雑把な面があって、狭い船体上にちゃんと移動出来るか心もとない部分がある。ちょっと間違えば、海へとドボンだろう。うまいこと乗れたとしても、海賊達のまん真ん中に降り立ったらタコ殴りは確定で――うー、頭が痛くなってきたよー。
「こういう時こそ、魔法でいーんじゃないの?
ルーラなら、ヒョイって狙ったところ行って、帰ってこれるって聞いたことあるけど」
「簡単に言ってくれるなぁ」
たしかに、ルーラは熟練次第で発動までの時間を短くして、更には移動地点を狭く指定することも可能だ。だけどそれはあくまで、腕の良い魔法使いだから出来ることであって、若年の僕にどうしろと。