2024
鶴翼の陣と呼ばれる陣形があります。カクヨクノジンと読みます。本陣を中心に部隊を横長に配して、左右を前方に押し出すように組む戦法です。鶴が翼を広げている様に見立てて命名されました。古来から中国に伝わる八陣の一つです。その中でも一塊になって進軍する魚鱗の陣と共に、基本中の基本と言える配置です。形状を見て分かる通り、最大のメリットは敵を包囲しやすいことです。中央突破に対して最大効力を発揮し、全方位から集中砲火を浴びせることが可能です。逆に層は薄くなるので、被害を厭わず強行されると破られるリスクがあります。兵が少ないほどペラペラになるので、多勢側向けの戦術です。かの三方ヶ原の戦いで、徳川家康は寡兵でありながら鶴翼の陣を敷きました。定石と真逆で家臣達にも止められましたが、押し切ったとされています。結果は生きて帰れたのが不思議なくらいの大惨敗で、危うく日本史が大幅に変わってしまうところでした。やはり奇策は、たまにしか成功しないから奇策なのです。とまあ語ってきましたが、鶴翼の陣がV字型ではないという説も根強いのだとか。八陣の概念が日本に入ってきたのは遣唐使の頃で、千何百年もの歴史があります。言葉だけ引き継いで変化していった結果、時代ごとに違う作戦を指していたのかも知れません。乱世で軍事機密をホイホイ記録しておくとは思えませんし、新たな史料が出てくる可能性は低いんでしょうね。
(・ω・) この手のは、後世に編纂されたパターンが多い
【諸説あるのでどちらも誤りという解釈は可能】
月:大根役者に大根足、大根切りと、
何ゆえ大根は微妙にネガティブなのだろう。
黄:身近だからイジり易いのかも知れないんだよぉ。
月:ちなみに大根役者は滅多に腹を下さないことから、
当たらないイコール売れないに掛けたのが通説だ。
黄:舞台で棒立ちって意味だと勝手に思ってたけど、
知見を得たから何だというネタではあるんだよぉ。
【それはそれで正道から外れてるけど】
月:日本には数多の大根料理が存在するけど、
大根尽くしは何日で飽きるのか誰か試して欲しい。
黄:自分でやるとは言わないんだよぉ。
月:頭脳労働者だから身体を張るのは任せる。
黄:世には自らを被験者化する医学者も居るのに、
姿勢の違いが垣間見えるんだよぉ。
【別次元で変な幽霊を養ってるだけはあるな】
月:一人暮らしが長いもんで、
プリンを勝手に食べられるイベントと縁が無い。
黄:気付いてない同居人が居るかも知れないんだよぉ。
月:怪談はやめておこうじゃないか。
黄:菓子くらいなら害は無いも同然だし、
お供え感覚で貢いでおけば平和なんだよぉ。
【レシピ探しで数話は引き伸ばせる】
黄:きっとプリンを奪われた怒りで憤死したんだよぉ。
月:死因がとんでもなかった。
黄:食べ損ねたのを口にしない限り成仏できないけど、
販売店が潰れててどうにもならないんだよぉ。
月:再現しようと奮闘する流れなんだろうが、
そこまでする義理を感じない件について。
自分を実験台にしている研究者はそこそこ居るようですが、個人的には寄生虫を飼っている方が印象に残っています。無駄な栄養を食べてくれるから生活習慣病を遠ざけられますし、免疫が敵と認識するのでアレルギーを抑制できるのだとか。花粉症が治るならちょっと試してみたいとか思うのですけど、実用化されないんですかね。
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2024
涎という体液があります。ヨダレと読みます。唾液と呼ばれる口内分泌液の中でも、特に口から溢れてしまったものを指すことが多い単語です。他人の唾は生理的に嫌悪感を覚える方が大多数でしょう。しかし本人にとっては重要なものです。消化酵素を含んでいてデンプン質の分解を促す他、食事の補佐や虫歯予防など様々な役割を担っています。個人差はあるものの一日に500から1000mlほど作り続けているので、油断したら滴り落ちるのも致し方ないと言えます。しかし絶えず均等に生産し続けている訳ではありません。何かを口に含んでいる時はもちろん、食欲を刺激する情報を感知した際は活発になります。美味しそうな料理を目にしたり、香ばしい匂いを嗅いだ時などが一例です。ここから食べたくて仕方がない様を垂涎と称するようになりました。更に発展させて、欲しがっているのを隠せていない状態にも用います。喉を鳴らす程度ならともかく、実際にダラダラ垂らすことは稀のはずですが例えとして定着しています。絵的に分かりやすいのは、浸透するのに大事なのかも知れません。
(・ω・) 二次元では頻出だけど三次元では珍しい最たるものでは
【私的な恨みが籠もってませんかね】
月:聖剣と魔剣の違いってなんだ。
霊的な力が付与されてるのは変わらんし、
聖剣だからノーリスクとは限らない。
黄:正義や悪と一緒で、世論が決めるんだよぉ。
月:格と知名度が釣り合わない神様も多いし、
世間ってのは本質で判断しないよな。
【客観的に見てこれといったプラス要素は無い】
月:日本にも妖刀があるけど、大体が言いがかりである。
黄:伝説なんてそんなもんなんだよぉ。
月:村正は徳川家に危害を加えるなんて風聞だが、
尾ひれを付けて面白がった結果というのが通説だ。
黄:でも強そう感があるのも分かるんだよぉ。
月:そんだけヤバいんなら半端ないだろと考える辺り、
人は昔からマニア気質なんだなって。
【ゲームは手元に残ってしまうのが問題なのか】
月:出来が悪いゲームに文句垂れていいのって、
半年に一本とかしか買えない子供だけだよな。
月に何作も手に出来る年齢なら切り替えて次に行け。
黄:残念極まりない映画を掴んだら愚痴くらい出るんだよぉ。
月:本当にヤバいのを鑑賞したら記憶が消し飛ぶので、
その例えは適切と言い難い。
【いざって時の弾除けとして飼われてる節があるし】
月:ジャンルを問わず、酷さを共有する文化は存在する。
黄:映画も笑える部分があれば、
完成度の低さはギャグになるんだよぉ。
月:私の様な教授が許されてる理由が説明されてしまった。
黄:世の中と関わる機会が乏しいだけで、
まともに評価されたら火炙りだって有り得るんだよぉ。
本当にタチが悪いのは、PVやCMは良い雰囲気を出して、掴みはそこそこなのに何一つ伸びない作品だと思います。もしかしたら化けるかもという期待感で時間を空費してしまう、悪魔のような存在です。あ、ダメだと序盤で認識させないのは、商売としては正しいんですけどね。
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トリクルダウンという経済用語があります。トリクルは滴る、ダウンは下方なので、液体がポタポタ落ちていく様を表しています。転じて富裕層が豊かになることで、中間層や下層に恩恵が行き渡る理論にも使われるようになりました。18世紀の思想家であるバーナード・デ・マンデヴィル氏の提言が雛形であるとされています。反対語にトリクルアップがあります。逆に下から経済規模を広げていくという考え方です。この二つはどちらが正しいかという論調になりがちですけど、一長一短が近いのではないでしょうか。ダウンは施策を打ちやすく短めの期間で効果を見込めます。しかし実際に浸透するかがあやふやで、貧富の差を広げるだけになりかねません。一方のアップは対象が広範な為、具体的に何をすれば効率的なのか分からないという問題があります。誤れば栓が抜けたプールに水を張ろうとするようなもので、時間、労力、予算の全てを無駄にしかねないでしょう。不勉強なので中央政府が経済対策をして当然なんて概念がいつからあるのか認識していないのですけど、正解を導き出せていない辺りまだまだ議論は続きそうです。
(・ω・) 度量衡の統一は含まれますかね
【出入り口のセンサーで管理してるとしか】
月:創作で当店百万人目の客とかやるけど、
あのカウントって正確なんだろうか。
黄:大体は勘定してるだろうけど、
下二桁辺りは適当だと思うんだよぉ。
月:レジを通す系の店なら可能かも知れんが、
モールとかが完全に把握してたら怖い。
【たかが数年の指導で手柄扱いするんじゃない】
月:あなたはこの研究室で二十人目の学生だ的な。
黄:規模がショボいんだよぉ。
月:年数人だから三十年続けてもせいぜい百だし。
黄:やっぱ教え子は質が重要なんだよぉ。
月:複数の成功者を出したら本物と言えるが、
あっちが師と認めてくれるかは別の話である。
【日頃の行いが大事だと生き様で証明していく】
月:頭打って人格変わるネタは良くあるけど、
即入院してもおかしくない案件だよな。
黄:ギャグ展開にツッコミは野暮なんだよぉ。
月:私の場合、奇行の一つと判断されかねんが。
黄:冗談めかして言ってるけど、
危険な兆候を見逃してるとも解釈できるんだよぉ。
【感性で処理するって必要なことだよ】
月:そもそもあれってどういう理屈なんだ。
衝撃で感情と記憶が封印された状態とかだろうか。
黄:まず医学的に有り得るのか知らないんだよぉ。
月:脳に損傷があるなら、マジで放置しちゃマズい。
黄:発言自体は正論の範疇なんだけど、
それで面白おかしく転がせる気がしないんだよぉ。
昭和の児童アニメでは、こうなってしまった時にショック療法とか言ってもう一度打撃を加えるなんてことが良くありました。多分ですが、現代では無理でしょう。様式美の衰退は切ないですが、面白いかと言われると微妙なので仕方ないのかなとも思います。
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パクチーと呼ばれる香味野菜があります。食材としては、セリ科コエンドロ属の葉を指します。パクチーはタイ語で、中国語ではシャンツァイと称します。英名はコリアンダーですが、こちらは種を乾燥させた香辛料に使うことが多い単語です。タイ料理など東南アジア系の食事はクセが強くて好き嫌いが分かれる印象をお持ちの方も多いでしょう。要因の一つがパクチーです。私は幼少の頃から時たま食していたせいか苦手意識が無いのですけど、ダメな方はとことんダメと聞きます。一説には日本人の半数以上が得意でないとのことです。遺伝子に起因するという見解もあるので、努力や慣習でどうこう出来ない可能性はあります。原産は意外にも東ヨーロッパです。少なくても3000年前には栽培されていました。中国には2000年くらい前に伝わったとされています。日本は平安時代の記録が最古です。風味付けや臭い消しの役割が有名ですけど、薬としても珍重されてきました。まあ、絶対にこれでなくてはいけない場面はほぼ無いでしょうし、無理なら無理で丁重にお断りするのが逆に作法かも知れません。
(・ω・) アレルギーすら理解されない世で通用するかは分からぬ
【ありふれてて美味しいものなんて幾らでもある】
月:コピー食品展に行ってきた。
黄:特定の原材料を使わず、
加工することで似せた食べ物なんだよぉ。
月:鰻など消費が追い付かない食材に有用だ。
黄:だったら食うのを自重しろと考えない辺りが、
実に人の業なんだよぉ。
【数千年足踏みしてるから無理なんじゃないかな】
月:宗教的な思想や健康上の理由で、
偏食を余儀なくされるケースもある。
黄:だから何で頑張って口にしようとするんだよぉ。
月:自分以外は問題ないと悔しいじゃないか。
黄:その価値観を他者に委ねる精神性の改善が、
人類が次のステージに進む第一歩なんだよぉ。
【世間的にはクレーマーに分類されるだろう】
月:最近のは質が良いし、
先入観が無ければ気付かない連中も多いはずだ。
黄:ブラインドテストで確信を持てないなら、
どっちでも良いのかも知れないんだよぉ。
月:九十八点の料理に文句を言う大人にはなりたくない。
黄:満点を謳ってるならケチ付けられても仕方ないけど、
微差を客観的に判断するのは難しいんだよぉ。
【アホな所業にこそ全力を尽くさないと】
月:こうやって庶民には偽物を与え、
本物は権力者が独占するつもりに違いない。
黄:捻くれた考え方なんだよぉ。
月:でもたまに『合成じゃない肉が食いてぇなぁ』、
ごっこはしたくなる。
黄:ロールプレイなら実物を使えば良いはずだけど、
リアリティの追求には必要なのかも知れないんだよぉ。
精進料理はコピー食品の元祖とでもいうべき存在です。とはいえガンモドキを雁擬きと書くように、現代人的には似てるかなぁという感想になってしまうんですけど。別物だけど美味しいよねの精神が、この業界では重要な気がします。
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カロリーと呼ばれる単位があります。英語表記はcalorieです。calと略すこともあります。エネルギーを示すものです。ラテン語で熱を意味するcalorに由来します。提唱者は19世紀前半の科学者、ニコラ・クレマン氏です。彼が提案したのは、1キログラムの水を0℃から1℃へ上昇させるのに必要な熱量でした。現代では1グラムに改められています。但し科学界隈ではジュールが主流になっていて、カロリーはあまり使われていません。我々一般人にとってカロリーと言えば、食品を摂取した際にどれだけ活動源として利用できるかでしょう。成分表を見ると、kcalと記されています。つまり1000倍です。言い換えると1kcalを完全に変換することが出来れば、1キログラムの水を1℃上げられる訳です。一日に必要な最低線が1000から1500kcal、望ましいのは2000kcal以上であることを考えると、恒温動物の燃費が伺えます。先進国では飽食が常態化し、むしろ低所得者層が糖分や油分を過剰摂取する状況になって久しいです。何ならカロリーが悪だとする風潮すらあります。2世紀前の人達からすればふざけんなと言われそうですが、価値観なんて時代と場所で全く変わるものという話なのかも知れません。
(・ω・) ヘルシーと低カロリーがほぼ同義なのは狂ってるかも
【回りくどい嫌がらせを仕込んできそう】
月:二流教授は雑務を押し付けられるが、
私の様な三流ともなると無縁だ。
黄:関わるのさえ面倒って、ある意味すげーんだよぉ。
月:報連相はせねばならんからな。
黄:裁量権を与えたら何しでかすか分からないし、
だったら自分で処理した方がマシなのは事実なんだよぉ。
【手間に見合うフグは立派なんだなって】
黄:無能な働き者が事態を悪化させるとは言うけど、
こいつは低能力って訳でも無いのが難儀なんだよぉ。
月:使いこなせる器量人が居れば状況は変わる。
黄:効率重視の現代じゃ、無理する程でも無いんだよぉ。
月:頑張って処理すれば腹は満たせるけど、
美味しくは無い食材みたいに言われとる。
【言うほど無垢な好奇心が原動力だろうか】
月:大学の七不思議って、定番が無いよな。
黄:そういうので喜ぶのが減る年頃なんだよぉ。
月:私はまだまだ大好きなんだが。
黄:精神年齢が高く見積もって中学生だからなんだよぉ。
月:この純粋なメンタリティこそが、
学者稼業に最も必要なものなのだ。
【無意味だと気付いて撤去する学校も増えてるらしい】
黄:高校までと違って各々が好き勝手やってるから、
共有できる感覚が少ないのはあるんだよぉ。
月:音楽室の肖像画みたいなのは減るわな。
黄:今更だけど、飾ってある理由が分からないんだよぉ。
月:偉人ではあるんだから教材の一環と言えるけど、
クラシックに偏ってるのは問題な気がする。
あの肖像画は、楽器のおまけにカレンダーを付けたのが始まりなんだそうです。そして後追いで当時の文部省が飾るよう推奨したのだとか。こんなノリであるあるネタになったのは、巡り合わせの妙だと思います。