2010
以前、玄武と月読の掛け合いを読んだ-keighさんに、『お前ら、酒も飲まずに酔ってるのか』と言われたことがあります。
( ・ω・) 世の中、酒も飲まずに迷走してる奴が、一番怖いんだぜ
『しかし、いつしか二人との連絡が途絶え、後に行方不明になったと知った。このままでは、バラモスに対抗する人物が居なくなってしまうと悟る。又、私に何かがあった時、意志を継ぐ者が必要であるとも判断し、弟子をとることを決意した。
そんな折、知り合いの傭兵団に、素晴らしい素質を持った若者を見出す。私は恥も外聞も無く団長を口説き落とし、その若者、クレインを譲り受ける』
「……」
『彼はすさまじい勢いで私の魔法技術を吸収し、こと魔法使いの能力に関してはほんの数年で追い抜いたと言っても良いだろう。これで、万一のことがあっても、私の意志が絶たれることは無い』
「何という、ベタボレ状態」
「茶化すな!」
えーと、続き読んでも良いですか?
『心残りがあるとすれば、やはり二人の子供達についてだ。妻は、リオールを産んだ折に産後の肥立ちが悪く、逝ってしまった。四歳と零歳の子供が、親の愛を知らずに育つというのは、良いこととは言えないだろう。
分かってくれとは言わない。この文章が、子供達に触れられることを、必ずしも望んでいる訳でもない。だが、何処かに想いを吐露したい情動を抑えきれず、ここに書き記す。
我が弟子、クレインよ。これをお前が発見した場合、私がこの世に居ない公算が強いだろう。その時は、この事実をお前の心の内に秘めておいて欲しい。だが二人に対し、何か気を配ることを、勝手ながら望む』
「……」
えーと、思いっきり縁者二人に対して読んじゃったんだけど……こういう大切なことは、最初に書いて欲しいかなかって思ったり。構成や文章の散逸さから言って、本当、勢いだけで書いた雑記に近いんだろうけどさ。
2010
幾つかの新聞、テレビ局の世論調査を一通り見ました。調査日や調査方法にバラツキがあるので、一概には言えないのですが、どうも、先週の段階で、内閣支持を内閣不支持が上回ったようです。支持層がマイノリティに転落した訳ですが、まあ、見方に依っては、まだ無党派層が離れただけですからね。選挙に於いては、それが致命傷とも言えるのですけど。
( ・ω・) ここから民主党支持層が離れていけば、致命傷に釘を打ち込むような話になるのです
「っていうか、シルビーさんとリオール君って、血は繋がってないんでしょ?」
「まー、それはあくまで、孤児院の人にそー言われただけという話で、何らかの確証がある訳でもない」
仮に本当の姉弟だった場合、リオール君の恋慕はどこに向ければ良いんだろうか。
うわ、ひょっとして僕、すごーく厄介なことを知っちゃったんじゃないのかな。これって、伝えるのと黙ってるの、どっちが親切なのか、さっぱり分からないんだけど。
「続きを読め」
「え?」
「先に進まなきゃ、何も分からねぇだろうが」
それも、そうか。何だか怖くてしょうがないんだけど、それでも読みたい感情は消えないから、人間ってのは厄介だよね。
『最初に、実の子でありながら、私が育てられないことを、深く謝っておく』
うわーい、めくった瞬間から、随分と絶望的な情報だよー。
『あれは、何年前になるか。ことは、バラモスという輩が、世界を支配せんがために動いているという噂を聞いたに端を発する。真偽は定かでないが、人の世の為にあるべき賢者として、見過ごすことは出来ない。
アリアハンの勇者オルテガ殿や、サマンオサの戦士サイモン殿と連絡を取り、情報を収集した。どうやらバラモスは実在し、イシスの南方、ネクロゴンドの山奥に住んでいるらしいことを知る。
この時点で私はバラモスに相対する決意をし、同時に、お前達に迷惑が掛からないよう、その辺りを含ませて孤児院に預けたのだ」
な、成程。筋は通ってる様な気がしないでも無い。ってか父さん、メロニーヤ様と知己だったんだ。
まあ、一応、どっちも世界的に名が知られた人だし、自然と言えば自然な接点なんだけどさ。
2010
名護市市長選で辺野古移転反対派の稲嶺氏が当選しました。これで鳩山政権は辺野古以外の移設先を、連立的にも支持率的にも、『絶対に』模索しないといけなくなった訳です。
あれ、でもこれってむしろ窮地なんじゃないか? アメリカの方は、辺野古案自体からは一歩もひいてないわけですし、代替案は、グアムとか硫黄島とか下地島とか、現実性が無いものばかりですし。アメリカが、沖縄の一市長選で判断を変える訳ないですし。
( ・ω・) 下は国民、上は大国、これなーんだ
「何してんだ?」
「いや、何か変な感じだから――」
言いながらひっくり返してみると、ギギギと妙な音がした。
成程、薄い板で二重底にしてた訳ね。今の音は、それがズレて出たみたい。何か引っ掛けられるものは――作業用のナイフで良いかな。隙間に差し込んで、引き抜く形で外しに掛かった。
「本?」
板に挟まっていたのは、紙を綴って作られた、手製の本だった。何か日記っていった感じだけど、読んでもいいのかな。
「ほほぉ、こいつは面白そうなもんが隠されてやがったな」
「早く読んで、早く読んで。むしろ私が読もうか」
この人達の辞書に、モラルとか、常識という言葉は無いんだろうか。ま、そのお陰で僕の罪悪感は減りそうだし、この際、乗っからせて貰おうかな。
『親愛なる我が子、シルビー、リオールへ』
「……」
「……」
「……」
け、ケホッ。動揺しすぎて、ツバが気管の方に入ったよ。
「はぁ!? あの爺ぃ! いい年して、いつの間にガキなんかこさえてやがったんだ!?」
「お、お、落ち着こここ――」
ダメだ,僕が平静さを失いすぎてて、言葉がうまく出てこない。
「とりあえず、ね。これを書いたのがメロニーヤ様だって確定した訳じゃないし、決めつけるのはまずいと思うんだよ」
「ここに、署名がある」
シルビーさんが指差した先には、良く似た筆跡で『メロニーヤ』と……ああ、もう何が何だか分かんなくなってきたよ。
「だけど、まあ、あれじゃない。ほら、小さな頃に面倒を見たら、血が繋がってなくても、子供みたいなもんなんじゃないのかな」
子供も居ないし、十五、六年しか生きてない僕がそんなこと言うのもどうなのかなって思うけどさ。
2010
幹事長の土地購入問題で、当の小沢氏が告発人聴取を受けた上で記者会見をしました。まあ、別段、新しい発表も無く、『分かりません』、『法には触れてません』の連呼でしたが。
ってか単純に、『国民目線』とか『庶民感覚』なんて言ってた当のトップ2が、13億のお小遣いを貰ってたり、何億もする土地を政治資金団体が購入したことがガシガシばれた上に、その対応がグダグダだったことが支持率下落の要因なんじゃないですかね。今更、無罪で不起訴だったとしても、支持率は回復しないと思います。その場合、民主党は検察を叩いて矛先を逸らそうとするでしょうが、せいぜい盛り返して5%くらいでしょう。
感情論と言えば感情論ですが、民衆は感情で動くところが民主主義最大の欠点とも言えますよねぇ。
( ・ω・) やはりコンピューターに全て決定して貰う、電脳未来の登場だな
「……」
「シルビーさん、どうしたの?」
いつも変な行動とってるのに、そう神妙な顔をされちゃ調子が狂うんだけど。
「何となく……懐かしい感じ」
「あぁん?」
「どゆこと? 昔、住んでた部屋に似てるとか?」
案外、ちょっと雰囲気が近いだけで、そういう感覚になったりするものだよね。既視感って言うんだったかな。
「そういった次元じゃ、ない」
言って、シルビーさんは部屋の中を探り始めた。
うーん、何を言ってるかは分からないけど、僕もちょっと調べてみようかな。
「と言っても、特にめぼしいところも無いよね」
部屋に置かれているのは、一人用の寝台に、服を収めるクローゼット、それに小さな作業机くらいだ。本当、シンプル過ぎて、生活感が無いと言えば無さすぎる。
「特に、服が入ってる訳でもないしね」
普通に、客間として使うつもりだった可能性も考えてみる。魔力で完全に封じ込めちゃえば、汚れる心配も無いとか、メロニーヤ様なら、考えたかも知れない。
でも、クレインが使ったところを見たこと無いって言ってるし、それは無いのかなぁ。単に、お客さんを泊めることが無かったなんて、寂しい話の可能性もあるんだけどさ。
「ん?」
クローゼットの下、引き戸になっている部分に、違和を感じた。何これ。厚さの割に、内側の深さが全然、追い付いて無い様な――。
「よっと」
引き抜いてたしかめてみたけど、やっぱりおかしい。この構造になる為には、指三本分くらいある板を使わないといけない。他の作りが割と安っぽいことを考えても、これは不自然だ。
2010
鳩山総理が衆議院予算委員会で朝三暮四の意味を問われ、朝令暮改の意味を答えてしまったそうです。
これは酷い。こんな不見識な輩に一国の宰相が務まると言うのか。もちろん、良識ある民主党議員の皆さんは、鳩山総理の総理としての資質を徹底追求するんですよね?
( ・ω・) 何が信じられないって、ダブルスタンダードの奴ほど信じられない奴はおらんわ
「たまには、うまい話もあるみたいだね」
「納得いかねぇ……」
うん、シルビーさんの何に反応したかは不明だけど、抵抗がすっかり消えてる。このまま、扉を開けられるかな。
「女性である私が解除の鍵だったと仮定すれば、若干、いかがわしいものの可能性も鑑みるべきではなかろうか」
「あぁ、そういう意味じゃ、中を見るのは躊躇った方が良いかもな」
なんて言いつつ、二人とも開ける気で満々な辺り、笑いの基本が分かってるよね。
「あいや、待たれい! 中身について、このアダムスがまず改めて――」
『ラリホー』
「ぐがー、ぐがー」
「若干、うるさいと感じたので眠らせた。とりあえず、反省はしていない」
僧侶系魔法って、基本的なものでも、有用なのが多いから困ったもんだよね。僕ももうちょっと力入れてみようかな。
「さて、と。んじゃ、厄介なのが眠ったところで」
「私が鍵となった訳だから、その功績については評価されてしかるべき」
「ま、俺にとっちゃ無かったも同然の品だからな。大したもんじゃなきゃ、持ってきゃいいさ」
本来の持ち主のメロニーヤ様が居ないと思って、言いたい放題だなぁ。ま、僕も見てみたいところは変わらないし、積極的に口にしないってだけで同類なのかも知れないけどね。
「お邪魔しまーす」
どうにも、後ろめたい気持ちがあるからか、何とはなしに挨拶してしまう。
クレインとシルビーさんが妙な目で見てるけど、どう考えてもそっちの方が変人なんだからね!
「ん?」
室内をざっと見渡してみたけど、実に普通の部屋だった。書棚や、宝物があるといった訳でもなく、普通に人が住む為のものっていうか。
何で、ここを封印する必要があったんだろう。