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 聞くところに依ると、政府が追加経済対策の一環として、杉の伐採を公共事業として始めるそうです。良いぞ、もっとやれ。

( ・ω・) 奴は悪魔の樹。むしろ燃やすくらいの勢いでお願いします

「このままじゃいけないと思うんだ」
 件の眠りの町騒動から、一週間程が経過したある日のこと。僕達は、ロマリアに帰還していた。
 休養と情報収集を兼ねた滞在が続いた数日目、僕は悠然と言葉を吐いた。
「あ、あたしのお腹回りは標準だよ?」
 この子は、一体、何を言っているんだろうなぁ。
「まあ、帰ってきてから甘いものばっかり食べてるシスはさて置いて」
「スルーはスルーで傷付くから!」
 本当、一体、どう扱えば気が済むのさ。
「ノアニールで思ったんだ。僕はまだまだ、勇者としての資質が足りない、って」
「資質、ですの?」
「うん、資質」
 大事なことだから、強調しておいたよ。
「父さんは、各地で武勇を誇って名を残した。兄さんも、形はともかく、自分の意思で考えて、結果を残せる行動を取っている。僕は、僕の意志でちゃんと何かを残せるんだろうか」
「うーん、良く分からないんだけどさ。要するに、有名になってウハウハしたいってこと?」
 シスの発想は、どうしてそう、俗世に塗れてるのかなぁ。
「いや、でも、それに近いものがちょっとはあるかもね。名前を残すこと自体は割とどうでも良いけど、結果としてそれだけの能力が無ければ、成すべきことも成せないじゃない」
「一つ良い?」
「今度はどしたの」
「つまり、問題を解決する力とか技術みたいな、そういうのが不足してるかもっていう話だよね」
「そうなるね」
 シスにしては、随分と冷静な分析だなぁ。
「あたし、その意識って、アリアハンを出た時には持ってたと思ってたんだけど」
「……」
 あ、ちょっと勇者として以前に、人間として挫けそうな気分になってきた。

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