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 前日分の続き。それにしても、二十一世紀になって十年程が経ちますが、二十二世紀になって、二十一世紀屈指の発明と言われそうな技術革新って何かありましたっけ。今のところ、ESP細胞辺りが候補なんですかね。歯の再生医療どうなった。

( ・ω・) 科学の終焉は何処にあるのか、そういう業の深い話にも繋がって来ますよ

「ところで、真性引き籠もりさんであるあなたが、どうしてこんな派手な町におられますの?」
「誰が引き籠もりだ、誰が!」
 いやぁ、この二人も、仲が良いよねぇ。
「只の買い出しだ。魔法の研究ってのは、色々と物入りだからな。この町にゃ、世話になってる店があんだよ」
「……」
「んだぁ? 呆けたツラしやがって」
「あんたに、専門店に一人で入る社交性なんてあったんだ」
「坊主、止めるな。このガキアマ、一発殴って教育しちゃる」
 うわー、気持ちは分かるけどちょっと待った。クレインが本気出したら、洒落にならないって。
「そ、それにしても、その手の専門店なんてちょっと興味があるかなぁ」
 は、話を普通の方向に持ってかないと。
「男の方が専門の店だなんて表現されますと、ちょっと怪しげな感じさえしますわよね」
 だ~か~ら~。少しはこっちの苦労も察してよ!
「やべぇ……頭痛ぇ……」
 大丈夫。苦い薬と一緒で、回を重ねれば慣れてくものなんだよ。
「おい、坊主」
「な、なんでしょうか」
「ちょっと店、付き合えや」
「へ?」
 そ、そりゃ、本音を言えば行ってみたい気持ちがあるけどさ。
「坊主も、このアマ共が居ない時間ってのが必要だろ。つうか、俺がこいつらから離れてぇ」
 あ、不本意ながら、ちょびっとだけ同意かな。
「それでは、わたくし達は宿を取ってから町を見て回りますので、二刻のちに、この広場に集合ということで宜しいですの」
「あ、あー、じゃあ、それでお願いします」
 かくして、僕は旅に出て以来、始めてと言っていい、女性陣との別行動を経験することになった。

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