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 オバマ大統領がノーベル平和賞受賞の式典で、『戦争は正当化されることもある』と演説したとか何とか。まあ、一部で失望したという意見もある様ですが、私は予想の範疇というか。はっきりと口にするかどうかはともかく、『アメリカ大統領』ですからねぇ。戦争しなきゃ、支持率を維持出来ない不思議国家。オバマ氏自身、支持率と不支持率が拮抗してきたらしいですし、来年辺りは何をしでかすことやら。

( ・ω・) ノーベル平和賞自体、格がガシガシ、下がってきたってことですかねぇ

「第二に、姉さんとヤマタノオロチが一体化している以上、命を絶ってしまった時、連動して姉さんが死ぬことが考えられる点。どういった経緯でこうなったか分からないから、安易なことは出来ない」
「良い判断だ」
 姉さんが、小さく呟いた。
「アレク、お前が私やアレルと比べて優れている点は、その明晰な頭脳と、論理的な判断力だ。今は経験不足で全てを発揮出来ないだろうが、いずれは強大なものとなり、アレルの力となるだろう」
 姉さんはそう言って、少しの間を取った。
「だが、賢明さは一つ間違えば、小賢しさとなり、お前自身の枠を決め付けてしまう。ここより広い世界を見てこい。余り私に囚われるな」
「それは、無理だよ」
 溢れ出て止まらない涙や鼻水を拭いながら、僕は言葉を搾り出した。
「僕にとって姉さんは、兄さんと同じくらい大事な人だから。心の隅に置いておくとか、ましてや忘れたり気に留めないなんて、出来やしないよ」
 僕は今日という日を忘れない。シスやアクアさんと出会えたあの時と同じくらい、大事な一日として心に刻みつけておく。
「でも、僕は行く。ここでこうしていても、姉さんを救うことは出来ない。だったらその手段を見付ける為にも、旅は続けないといけない」
 一つの探し物が見付かって、すぐさま新たな探し物が見付かる――旅をするっていうのは、本質的にそういうものなのかも知れない。
「それも、一つの答か」
 姉さんは両目を閉じると、しばらくの間、口を閉ざした。
「アレク。ヤマタノオロチの左足近くに、剣が刺さっているはずだ」
「剣?」
 言われて気付いたけど、たしかにその場所には、それと思しき棒状のものがあった。

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