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 昨日だか一昨日だか、北朝鮮で、日本の総選挙に相当する選挙が行われたそうですが、もちろん、金総書記の信任率は100%中の100%だったそうです。

( ・ω・) だから、民主主義国家でそれは有り得ないと、何度言わせる気かと……

 物凄い、違和を感じた。
「兄さんが、その言葉で引き下がったの?」
「ええ、勇者と言えど人の子。出来ることと出来ないことの差はわきまえているということでしょう」
「冗談じゃない」
 自然と、口が動いていた。
「兄さんの口癖は、『勇者ってのは、勇気ある人って言うけど、俺はそう思わない。勇者は、見も知らぬ他人に勇気を与えてこそ勇者って呼べるんだと思う。だから、一見、不可能なことにも臆せず挑戦して成功させないといけない』だ。そんな兄さんが、ちょっと困難なくらいの状況で諦める訳がない」
「身内を贔屓されるのは自由ですが、それが真実です。こんなところで偏った脚色を加えても、私達には何の益も無いでしょう?」
「う……」
 たしかに、それも正しい理屈だ。ノアニールの人達を元に戻すつもりが無いのなら、素直にそう言えば良いだけで、兄さんを出汁にする必要はない。
「分かりましたか。今の私に、かの者たちを世界に戻す術はありません。そのことを理解し、この地より立ち去りなさい。贖罪は、我々が請け負います。あなた方は、あなた方の進むべき道をお行きなさい」
 高慢にさえ思える物言いの裏側に、重さを感じた。彼女は、自分の侵した罪を、死という単純な罰で償おうとはしていない。生きて全てを見届けて、その上で成すべきことを模索している。そんな心持ちを、感じ入ることが出来た。

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