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 最近、ブログの更新が遅延気味で申し訳ありません。いえ、とりあえず、色々と思ってしまうことはあります。締め切りって、一度破ってしまうと、あとは奈落を落ちるが如しとか。

( ・ω・) 冨樫氏の気持ちが、少し分からんでもない訳でありますよ

「くーくー……」
 ところで、この状況で眠れるシスってどういう神経してるんだろう。状況を全く理解してないだけって感じもするけど。
「何にしても、だ」
 逸れかけた思考を、強引に引き戻した。
「僕は兄さんを信じてる。僕の知ってる兄さんは、そんな判断をしたりしない」
 吐き捨てる様に言葉を言い放った途端、何か、熱いものを感じた。
 あ、あれ。何か痛いくらいなんだけど、これって――。
「――!」
 反射的に、僕は手にしていた『夢見るルビー』を放り捨てていた。あ、熱くなったの、この宝石なの? 地面がジュージュー言ってるから、間違いないと思うんだけど――。
「不可解な、魔力の波動を感じますわ」
「魔力?」
 ほんのり淡い光さえ放っていると思える宝石に、視線を向けた。
「何が起こっていると……言うのです」
「え、これって『夢見るルビー』本来の何かじゃないの?」
 も、もしかして、口伝で継承していく内に忘れ去られた力とか……だとしたら、真相を知る術がないじゃない。
「もしかすると、この熱を使えば、美味しい目玉焼きが作れるかも知れませんの」
 敢えて聞かなかったことにするって、大事なことだと思うんだ。
「!?」
「ですの?」
 瞬間、光が弾け飛んだ。宝石から放たれた、赤い、帯状の虹は、そのまま日が昇る方向へと伸びていく。

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