五行聖獣の知名度をざっくばらんに表すと、
青龍≧白虎>朱雀>>>(色々と残念な壁)>>>玄武>>(四神の壁)>>麒麟>>>(現役の壁)>>>黄龍
くらいだと思うのですが、どうしてこうなったんでしょうねぇ。青龍と黄龍なんて、色しか違わないのに。まあ、四神は平安京や江戸でも考慮されたらしいんで、四神と中央の壁は分からないでもないんですが。でも、じゃあ、玄武さんは何でこんな悲しいことになったのかと、色々と考えさせられます。
( ・ω・) そんな黄龍が主役な作品は、多分、『それゆけ黄龍ちゃん!』だけ
「!」
言葉の意味を、理解しかねた。
「何……それ」
何しろ、時代が時代だ。滅ぼされた町の話は幾つも聞いたことがある。だけど実際に目の当たりにしたことがない為に、声がうわずってしまう。
「まあ、私も、見た訳じゃないから、それとグリーンオーブに繋がりがあるかどうかは何とも」
それもたしかに、道理だ。少し、ここを足掛かりに、情報収集してみるしか無いかな。
「ネクロゴンド、か」
「クレインは、どうしたの?」
「俺ぁ、ちょっくら、探りを入れに行くことにするかね」
「ネクロゴンドに?」
繰り返すまでもなく、ネクロゴンドは魔王バラモス城直下の、いわばお膝元だ。徘徊する魔物もそれに見合った強さを持っているはずだから、僕としては真っ先に後回しにしたんだけど――。
「心配すんなよ。俺ぁ、バラモス以外だったら、大抵の魔物にゃ、負けやしねぇよ」
「べ、別に、心配なんてしてないんだから!」
「……んだぁ、それ?」
「アクアさん監修、正しいツンデレさん講座のたまもの」
「相変わらず、ロクなことしねぇアマだな……」
その件に関しましては、リーダーとしてノーコメントを貫かせて頂きます。
「もう少し声を震わせて、視線を外すと尚良しですの」
しまった! ノリでやっちゃったけど、これは本筋の話が進まない流れだ!
「ふむ。ネクロゴンド」
あれ、シルビーさんはどうしたの?
「これで私達の次の目的地も、ネクロゴンドと定まった」
「はぁ?」
いや、そりゃクレインじゃなくても、変な声あげちゃうよ。
「やはり、仮にも孫弟子として大師匠様が死地に赴くのを黙って見ている訳にはいかないであろう」
「勝手に殺すな!」
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