2015
歴史上、ほぼ世界中の上流階級に於いて、政略結婚は普通のことでした。人間の情として、家と家が結び付いて子供ができれば、協力的にならざるを得ないからです。乱世では嫁や養子を供出するイコール人質みたいな側面が強く、裏切れば即座に命を落とすことに繋がっていたようです。ただこの姻戚による同盟関係、二国や、三国くらいなら機能するんでしょうが、戦国時代の東北地方の様に、ほとんど全ての領主が近い親戚になってしまうと、かえって混沌が増すパターンもあるようです。秀吉が関東制圧のついでに遠征しなかったら、永遠に解決しなかった可能性も指摘されているとかなんとか。というか、東北は今でも旧藩単位で仲が悪いとも聞きますが、それはそれとして。
創作では、政略結婚は当て馬というか、恋愛結婚を目指す主人公サイドの敵役として扱われることが多いようです。物語としてはそっちの方が盛り上がるのでしょう。ですが最近の未婚率の高さを見るに、人間って世間体とかがないと、案外、結婚に踏み切れない生き物の様な気もしています。生物として、子孫を残すことより、煩わしさやなんかが上回るってのも、変な話ですが。
(・ω・) 子孫は欲しいが結婚はやだってのが、一定数の本音なのかもね
【まだボールが届きません】
朱:ふに!
黄:この無軌道な球に合わせるのは、至難の業なんだよぉ。
月:どうせスイングブレブレなんだから、適当に振ったら運次第で当たるだろう。
黄:ナチュラルに挑発できるのが凄いんだよぉ。
月:しかし、野球漫画で投球中に解説が入る無茶なシーンはよくあるが、
こうして実際に会話できるのは朱雀くらいのものだろうな。
【落ちる前に掴めばアウトだね】
黄:こんにゃろめ、なんだよぉ。
球:ふにっ!
月:今、バットに当たった瞬間、ボールから変な音がしたような。
黄:朱雀なら、驚くには値しないんだよぉ。
月:フルスイングに近かったのに、打球が投球同様、
超低速でふにふに飛んでることもかね!
【当事者は超必死なのに】
朱:ほ、捕球しようと思っても、逃げるんですけど~。
月:ルールに則ると、これ、いつまで経っても試合が進まないのか。
マ:なんちゅう欠陥競技や。
黄:誰が、ボールが宙に浮いたまま落ちてこないとか想定できるんだよぉ。
月:しかしあの朱雀は、野良猫がトンボを追い掛けているかの様に牧歌的な光景だな。
朱:ふ~に~!
【そこで別次元宇宙との邂逅ですよ】
月:朱雀体質は、どんどんその有効範囲を広げていくという可能性について。
黄:まーた新しい言葉が生まれてしまったんだよぉ。
月:思ったのだが、最終的に地球全体があのボールの様に自分勝手に動き出し、
惑星軌道から外れる可能性はないだろうか。
黄:何かおっとろしいことを言い出したけど、
最終的の話なら、宇宙自体がフラフラ動き出さないか心配なんだよぉ。
月:想像が追いつかなさ過ぎて、逆に全然怖くないな!
何かこのままもう一話分くらい書けそうですが、所定の数に達したら終えるスタイルです。次の野球回は五年後くらいになりますかね。ネトゲ回といい、引っ張れそうなところを敢えて引っ張らないスタイルです。
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2015
一部で圧倒的な存在感を示しているアジアインフラ投資銀行(AIIB)が、何かまた面白いことを言い出したようです。重要事項に関しては、中国当局が拒否権を発動できる方向で調整を始めただとか。理事会も形だけみたいな報道もありましたし、始まる前から、堂々と私物化宣言するってのも凄いですよね。本当に二十一世紀なんでしょうか。自由主義、民主主義より新しい、世界最新鋭のシステムとして始まったはずの社会主義、共産主義なのに、中身は中世封建主義並です。昔の中国は王朝を形成すると、朝貢と称して地方領主から搾取をしていたのですが、その感覚が未だに抜けないんでしょう。心の底から、参加を見送ってよかったなと思います。バスに乗り遅れるなと言っていた方々は、まともな感性をしていたら、頭の血管ブチ切れて憤死するくらいの展開なのですが、今日ものうのうと生きているようです。ま、発言に責任を持ってない彼らに、そんな人間味のあることを期待する自体、誤りなのでしょうけどね。
(・ω・) 泥舟が沈んでいくのを見るのって、こういう心境なんでしょうかね
【人はそれを無茶振りという】
マ:せやったら、ウチが審判やったるでー。
月:悪魔が審判とか、正気だろうか。
黄:信じるということはどういうことか見詰め直せという、
何がしかからの問い掛けではなかろうか、なんだよぉ。
マ:アンタら、ウチのこと、ちったぁ信用せーや。
【これ以上ないくらいの天職】
マ:知っとるかー。野球には、ささやき戦術っちゅうんがあるんやで。
黄:打者の集中を乱す為に挑発やしょうもないことを語り掛けることらしいけど、
それをするのは、普通、捕手なんだよぉ。
月:何か、すごい私に向いてる気がする。
黄:悪魔のささやきに乗せられて、ささやき戦術を習得するとか、
うまいんだかどうなんだか、誰か裁定して欲しいんだよぉ。
【打者とは常に孤独なものさ】
月:自然界では黄色って警告色だけどさ。
黄龍からは、そういう怖さとか威厳とか全く感じないよね。
黄:野球は、振ったバットが捕手に当たった場合、打撃妨害で一塁に行けるんだよぉ。
マ:なんや殺伐としてきとんなー。
黄:どの口がほざきやがると言いたいところだけど、
これもささやき戦術の一環だとすれば、怒ったら負けの気すらしてくるんだよぉ。
【遅延能力に一定の評価】
朱:そろそろ投げてもいいですかね~?
月:おう、時間短縮の為、テンポよく投げるのが求められる時代だぞ。
黄:月読自身が、一番邪魔してる気がするんだよぉ。
マ:ピッチャーやったらグダグダ能書きが長くて、中々投げへんタイプやな。
黄:スポーツは、本当に性格がよく出るんだよぉ。
月:君達、いい加減にキャッチャーをやらせてはもらえないものかね。
建前上、審判は絶対ですが、正義だのを名乗ってるのにロクな奴は居ないということを教えてくれる、一種の教材ですらあると思います。
2015
現状の衆議院で採用されている小選挙区比例代表並立制は、90年代半ば、細川政権が誕生するなどして、政界が軽い混乱期だった時期に成立したようです。当時は政治とかに興味が無かったのでよくは知らないのですが、広い範囲ではあるものの、二割もがっちり票固めをできれば当選確実な中選挙区より、半分くらいはとらないといけない小選挙区の方が民意を反映するとかなんとかいう理屈なのだとか。だけど死票も増えるし、弱小政党が死ぬから比例もつけてバランスをとりましょう、みたいな感じなんですかね。どっちがいいのかは、未だに結果は出てない気もしますけど。小選挙区を中心とした制度は、ここ数回の衆議院選挙を見れば分かるように、勝ち負けがはっきり出過ぎます。得票で言えば五割とかしか差が無いのに、議席は数倍の差が出ることもザラになってしまうようです。当時から裏でチョロチョロしてた小沢一郎氏の理屈では、政権交代可能な選挙システムとして有効なんでしょうけど。まあ、一理はあります。民主党が政権を獲ってしまうような、しょうもない実績を残してしまいましたが。自公連立が圧勝を繰り返しているのを見るに、そろそろこの選挙システムも限界なのではなかろうかとも思います。
そこで考えたのですが、もういっそ、衆議院議員は全国比例だけでいいのではないでしょうか。参議院で採用されている、政党名と名前どっちでもいい非拘束名簿比例式です。どちらも政党の票数としてカウントし、それに比例して当選数を決定する訳です。まあこれだと知名度は低いけど、議員としては有能な方が落ちてしまう恐れがあるので、何割か、政党が決める優先枠も残して欲しいところですが。国会議員は地方の代表ではありますが、それが過ぎて地方への利益還元しか考えないような輩ばかりになってしまいました。国家国民全体のことを考えないような奴は当選しません。一票の格差問題も、一瞬で解決します。選挙カーとかいう、何の効果もない騒音も、無駄だと分かって廃止になるでしょう。ポスターのフォトショ加工合戦も、ホームページへとその戦場を移す訳です。毎回、千人以上は立候補する訳ですが、全員の主張なんて吟味出来ねーよという意見もありましょうが、日本は所詮、ガチガチの政党政治です。政党の主張さえ抑えておけば、そんなに大した問題は起きません。更には、『入れたいと思う奴が居ないから投票行かない』とかいう言い訳も封じ込められます。千人も居て、居ないとかありえないだろ、単に勉強不足なだけじゃないかと言い返せる訳です。まあ、ネット使って候補者の主張を調べられる前提なところがありますが、今時、ネットも無しに政治を語るとかいうのも、おかしな話な気もしますしね。そこはそれ、新聞各社が甲子園出場校の特集を二部で組むように、新聞に挟んでくれれば、いけるでしょう。参議院の様に有名人の奪い合いになる面もあるでしょうが、どうせ現状でも、しょうもない理由で入れる奴は幾らでも居ますから、誤差範囲です。うむ、割とマジでメリットがデメリット上回ってませんかね。保身大好きな代議士様が通してくれる訳ないのは分かっているんですが。
(・ω・) 問題は、ネットで祭り上げられたアホが、瞬間最大風速で当選しそうなこととかかな
【打撃の基本はセンター返し】
朱:ノッてきましたし、私の球を打ってみてもいいですよ~。
黄:裏の広場はだだっ広いし、物を壊す心配は無いんだけど、なんだよぉ。
朱:ふに?
月:ピッチャーライナーが飛んだ時、
せめて避けるだけの反射神経が無いと、惨劇がだな。
朱:ぴ、ピッチャーを守る、防護ネット的なものはありませんかね~。
【当時の最先端塗料に違いない】
黄:昔、どっかで使われてた、矢を防ぐ為の盾があったんだよぉ。
月:この家の倉庫すげーな。
朱:な、なんだか赤黒いシミがついてませんか~?
黄:赤なら、朱雀のイメージカラーだし、問題ないんだよぉ。
朱:そ、そういう話で、いいんでしたっけね~。
【生来の裏方体質が滲み出る】
月:それで、誰が打つ。私は、捕手業で忙しい。
黄:何でキャッチャーに軽く生き甲斐を感じてるんだよぉ。
月:よくは分からんが、やたらとテンションが上がる。
黄:基本的にキャッチャーというのは花形である投手を支える役だけど、
天照のサブとしての生まれが、こんなところにも影響している気がしてきたんだよぉ。
【ホームラン打つより難しそう】
黄:じゃあまあ、打ってみるんだよぉ。
朱:始球式の一番打者くらいの優しさでお願いします~。
黄:接待させるつもりなら、最初から立たせるんじゃないんだよぉ。
月:ヘイヘイ、バッチ、ビビってるよー。
黄:そして、そうダイレクトに野次られると、
うまいことファールチップで球をぶつけたくなるから控えた方がいいんだよぉ。
そういえば昔、麒麟の球が黄龍に当たって一触即発になったことがありましたね。私のイメージでは、二百キロ超の球が頭に当たったと思っているのですが、黄龍でなかったらほぼ確実に死んでますね。
2015
衆議院選挙の比例区は、政党が選挙区毎に比例名簿を提出して、得票に応じた人数が、番号の若い順に当選します。この番号は名簿順と称されますが、選挙区でも立候補している場合、同じ数字を割り振ることも出来ます。もし同順位の候補が全員当選しない人数だった場合、優先順位は選挙区の惜敗率によって決まります。先の衆議院選挙で最後の最後に菅元総理が復活当選を果たし、海江田代表(当時)が落選したのは記憶に新しいところだと思います。
この惜敗率が用いられる様になった経緯はよく知りません。多分、選挙区で落ちたというのに、比例で復活という、潔くない気がする議席の獲得法に対する批判をかわす狙いがあるんでしょう。ある程度の規模の政党の比例名簿単独一位を獲得さえすれば、選挙区で例えゼロ票でも当選する訳ですから。党内の地盤を固めてしまえば、民意に晒される機会が全くなくなるのです。それはイメージが悪いことを認識しているらしく、自民党も民主党も、ズラーっと比例名簿の上の方に選挙区組を並べているようです。どうしても落としたくない人材だけ、単独一位を与えているパターンもある様ですが。
そんな中、選挙区で当選すること自体がニュースとなる共産党はどうなんだろうと調べてみたら、同順位を設定することは少ないようです。まあ、共産党の選挙区結果なんて、大体が惨敗……ケフケフ、反自民の受け皿として機能するものの、票は伸び悩む感じですので、惜敗率を用いても相当、微妙な感じになるでしょう。ですが共産党の議席はほぼ比例区のものです。つまり選挙名簿の上の方の順位を獲得することが、最も有効に議員でありつづける手段なのです。共産党の名を冠してるだけあって、内部抗争こそが権力争いの真骨頂という感じもしますが、こういうところが自民党の密室政治を批判してるのだと考えると、なんだかなぁとも思う次第です。
(・ω・) 比例って本当に必要か、たまには真面目に考えてみよう
【本当にできるなら凄いけど】
月:よぉし、次は牽制だな。三塁へ偽投するとボークになるから気を付けろよ。
黄:そろそろ、キャッチボールとは何かを考えだすんだよぉ。
朱:ランナーが居ない牽制に、意味はあるんですか~?
月:無の存在を認識するのは、哲学的に考えても高等技術だから問題ない。
黄:何か深いことを言おうとしてるのは分かるけど、実際のところはそうでもない、
通常営業とはまさにこのことなんだよぉ。
【ルールがゲシュタルト崩壊を起こす】
白:何だか分からないけど、付き合おうか?
黄:最速最悪のランナーが名乗りでたんだよぉ。
月:投球技術とか、キャッチャーの肩とか関係なく、刺せる気がしない。
黄:あくまで野球の塁間は人類を基準にして作られている訳で、
下手すれば送球より速い輩は、出禁にして然るべきなんだよぉ。
【手頃なのが居なかった】
白:うにゃー。
黄:セカンドどころか、そのまま通り抜けてサードにまで行きかねない勢いなんだよぉ。
月:朱雀の球が遅いとか抜きに、絶対に無理。
則:のぉ、妾は一体、いつまでここに立っておればよいのかの。
黄:そして盗塁練習には最低五人が必要だとはいえ、
あの棒立ちのファーストにも色々と責任を感じるんだよぉ。
【刺殺練習になってねーよ】
月:作戦を、変えよう。黄龍ファーストで、武則天がセカンドに入れ。
則:何やら分からぬが、よかろう。
白:何したって無理だと思うけどね。てか武則天じゃ、送球捕らないでしょ。
黄:タッチアウト、なんだよぉ。
白:うにゃ!?
月:正直、隠し球くらいしかアウトにできる気がしないけど、
これで一勝一敗ということで、痛み分けということにしておこうと思う。
隠し球は非紳士行為とも言われますが、ランナーとコーチはボールの行方から目を切ってはいけないのが常識らしいので、間抜けなのがいけないという説もあります。
2015
かつてボス級だった敵が、気付いたら仲間になっていることは、創作の世界ではよくあります。場当たり的に人気が出てしまったキャラを、限界まで使い潰す、素晴らしい手法だと思います。作者の無計画性とアンケート至上主義が織り成した芸術とも言えるでしょう。褒めてるんですよ?
現実世界では、どうでしょうか。世の中の、倒せばとりあえず脅威を先送りできる分かり易いボスなんてものは、極悪な独裁をしている人とかになるんでしょうかね。仲間にはなりそうにありません。創作で虐殺をしてても、平然と正義の味方面するというのに、理不尽です。十年単位でいがみ合ってる個人とかはどうでしょう。それだけ長いこと敵対してるんですから、意識してる分、和解の可能性はありそうです。でも、仲良くはなれない気はします。積み重なったものは、大きいのでしょうね。共通の敵の為、一時的に手を組むパターンはどうでしょうか。創作なら敵を破った後もズルズルと仲間になりそうなパターンですが、実際は終わったらまた対立が復活しそうです。かくも難しきは、この浮世ということでしょうか。
(・ω・) ともあれ、黄龍と麒麟がタッグを組んで天帝に抗う話はまだかね
【よく前に投げられたレベル】
月:分かった、セットポジションを憶えよう。
朱:ランナーが居る時に使う投げ方でいいんでしたっけ~。
黄:胸元に利き手とグラブを持ってきて、
モーションを小さくすることで走者を動きづらくするんだよぉ。
朱:ふに!
黄:何でちょっと手順を変えただけで上がる足が逆になるのか、
誰にも分からない辺りが朱雀なんだよぉ。
【抜け穴だらけになりそう】
朱:セットポジションって、一度完全に止まらないといけないんですよね~。
月:羽がピクピクしてるのはセーフなのだろうか。
黄:身体のどこかが、少しでも動いたらボークなんだよぉ。
朱:じ、自分の意志で動かしてる訳じゃない場合でもですか~?
黄:野球のルール自体、朱雀を想定してる訳でもないし、
聖獣界は聖獣界で、特例を考えるべきなのかも知れないんだよぉ。
【動作を速くしたからという曖昧理論】
月:盗塁対策に、クイックモーションを憶えよう。
黄:また難易度の高いことを、なんだよぉ。
朱:要するに、構えてからボールを手放すまでを速くすればいいんですよね~。
月:球威とコントロールを、ほぼ落とさずにだぞ。
朱:ふに!
月:むしろ球速上がったぞ、おい。
黄:何が飛び出すか分からないという意味で、
朱雀はもしや最強クラスの素質を秘めているのではなかろうか、なんだよぉ。
【勢いだけで生きてるからなぁ】
月:キャッチャーの方も、捕球や投げ方を工夫することで、送球時間を短縮できる。
黄:何でこんなにも真面目に盗塁を研究してるんだよぉ。
月:だって盗まれるんだぞ! 腹立つじゃないか!
黄:どういう理屈なんだよぉ。
月:まあ、ハートを盗むことに掛けては、私はプロフェッショナルですがね。
黄:別にうまいこと言えてもいないのに、その自慢げな顔はなんなのか、
こっちの方を研究したい次第なんだよぉ。
野球が分からない方は置いてけぼりでも気にしない。野球回って、そういうものだから。