2010
何かすったもんだがありましたが、民主党、石川議員は結局、離党する模様です。まあ、議員辞職しても良いとも思いますけどねぇ。補選やったところで、同選挙区の自民党議員と言えば……何か、呪われてんのか、あの選挙区。
( ・ω・) 選挙に魔物は付き物だけど、ここまで来るとシャレになってない
仲間と言うほどに親密かは微妙だけど、少なくてもクレインは打倒バラモスの同志だ。良い機会だし、情報の遣り取りをしていこうと思うんだ。
「キメラの翼だと場所指定しか出来ないから、僕達みたいに旅してる人達にはどうにも不便だよね」
ちなみに、姉弟子さんからの返信は、ダーマの受付を経由して貰ったもので、シス個人宛てに出されたものじゃない。
「あぁ? 固有の魔力を篭めりゃ、そいつに向かって飛んでくぞ?」
「……」
え?
「そ、そんな能力あったの?」
「まぁ、それなりに技術が必要だから、あんま一般的にゃ知られてねぇ話かもしんねぇな。
ちょっと貸してみな」
「あ、うん」
言われるまま、道具袋からキメラの翼を取り出し、手渡した。
クレインが翼の付け根に人差し指を当てると、そこから小さな光が発せられる。
「ほれよ。三つもありゃ良いだろ。何かあったらこれを使って、手紙でも寄越しな」
「クレインから僕達にはどうするの?」
「おめぇの魔力に向けて射出してやんよ。ルーラの応用ってことになるな」
そ、そんな細かい仕事も出来るんだ。こと魔法に関しては、メロニーヤ様の言う通り、天才の領域なのかも知れない。
「さてと、俺ぁ、ガキ共のお守りだ。ちったぁ、叩いて響く鐘なら良いんだがな」
「頑張ってね」
あ、自分でも分かるくらい、他人事の空気が出ちゃった。
「そういや、どうせてめぇのことだから、勇者レベルが低いとか、どーでも良いこと悩んでんだろ」
う、図星過ぎて返す言葉も御座いません。
「勇者ってのは良く分からねぇ生き物だからな。単に剣と魔法が優れてりゃ良いって訳でもなく、人を導かなきゃなんねぇとか小難しい条件がついてきたりもする。
だけどな。そういう面倒なこと抜きにして、一発でてめぇが勇者だって認められる方法があんだろうが」
2010
先日の、鳩山総理と小沢幹事長の会談で、小沢氏は、鳩山氏が『頑張って下さい』と言ったとしたのに対し、総理はその言葉は言っていないと否定しました。単に、幹事長続投を肯定しただけだと。
え、何、どうしてそんなムキになって否定してるの? 続投を認めるってのは、精一杯やってもらうことを期待してる訳ですし、言う言わないはどうでも良いことなのでは。まさか、検察の件で『戦って下さい』をネチネチ弄られたのがトラウマになってるんじゃないでしょうね。だとしたら、泣けてくるくらい器が小さい話になってくる訳ですが。
( ・ω・) まあ、とっくの昔に、器からボタボタと問題が零れ落ちているのは事実ではありますが
「はっ! これがアクアさんの言う、ツンデレ理論!?」
「大概、毒されやがってきてるなぁ」
たまにだけど、僕自身もそう思わないでも無いよ。
「お、いたいた」
不意に、シスが廊下の先から顔出してきた。
「例の姉弟子から、手紙帰ってきたよ」
「早いね」
「お頭なんて言っても、所詮は管理職だから暇なんじゃないの。やっぱ賊は、自分で動いでナンボでしょ」
その件に関しては、同意していいものか良く分からないからノーコメントで。
「それで、何て書いてあったの?」
「うーん。文面そのまま読むね、『赤い宝石だぁ? 見たければ、こっちにこいや』」
「実にシンプルだね」
何だろう。こんな早く返事が来たのは、単に書くのに時間が掛かって無いからってことなのか。
でも、まだ保有してるって部分では間違いないとも言える。この感じなら、行くって返事すれば、それまでは売り払ったりしないだろうし。
「これで賊なんてのは体験主義者だからね。ロマンは持っても、直接に見たもの、聞いたものしか信じないってとこはあるかな」
「結局、真偽を確かめるには、見に行くしか無いってことになるんだね」
「ま、あたしにとっちゃ、そーていの範囲内って奴だね」
世界半周、か。だけどこれが一番有力と言えば有力な情報だしなぁ。
「よし、決めた。海賊の村に行こう」
基本的に、その時まではウジウジと悩む僕だけど、一度結論を出すとサッパリとしたものなんだよね。最初から出来れば心配とか掛けないで済むんだけど、生来のものだし、簡単にはねぇ。
「で、クレイン達はネクロゴンド、か。
あ、そうだ。何かあった時の連絡先って、どうすれば良いのかな?」
2010
民主党の見事とも言える自爆で、無党派層がガシガシ増殖中の模様です。この民主党を見限った層が、どれくらい民主党を嫌いなのかが、参議院選を決する重要な要素になるような気がします。それでも自民よりはと、民主に入れる層が多いのか、民主に入れるくらいなら自民に入れるのか、或いは、他党に流れるのか、選挙にさえ行かないのか。現段階では何処も決め手に欠ける状況なんですかね。
( ・ω・) まあ、政治思想をちゃんと持ってるなら、無党派自体は悪く無いとも言えますよね
「結局、ネクロゴンドの中でも、裾野の部分を探りながら奴らを鍛えるしかねぇんだろうよ。
ちっ。徹底的に調べてやるつもりだったってのに、出鼻をくじかれたな」
「クレインって、何だかんだで面倒見が良いんだね。
折角だから、僕に魔法と剣術も教えてくれない?」
「そこまで手が回るか!」
えー、名目上、弟子ってことになったんだから、そのくらいしてくれても良いじゃない。
「あ、そう言えば聞く機会が無かったんだけど、クレインってダーマ的にレベル幾つなの?」
強さの目安にしかならないとは言っても、気にならないと言えば嘘になるからしょうがないよね。
「魔法使いで三十八、戦士で二十二だが、それがどうした」
「……」
こ、心が涙を流しそうだなんてことは、無いんだからね!
ってか、魔法使いがそろそろ神域に差し掛かってるとか、分かってたつもりだけどやっぱり凄い人なんだなぁ。人間的には全く尊敬出来ないけど。
「そういうてめぇは……そうさなぁ。あのメラを見る限り、魔法使いで二十前後ってとこか。戦士はその三分の一として……勇者レベルは五に満たないくらいかねぇ」
う、何、スキャニングもしてないのにその的確な判断能力。
「もしかして、七大老の後釜狙ってない?」
「ねぇよ」
たしかに、宮廷魔術師さえドロドロしてて面倒とか言い出すクレインに、権力の巣窟であるダーマの幹部は無理かも知れないね。
「ま、所詮は参考程度の数値だからな。てめぇの魔法使いとしての才は、俺が保証してやるよ。
そこから何処まで伸びるかまでは、知ったこっちゃねぇけどな」
何だろう。第一印象が最悪で、言葉遣いが乱暴な反動か、クレインが凄く良い人に見えるんだけど。
2010
中国の、いわゆる春秋戦国時代に、覇者というシステムがありました。平たく言うと、有力な勢力が諸侯を集めて、『いざって時はてめーらを守ってやるから、貢ぎ物を寄越しやがれ』というものです。
ん? これってつまり、今の日本なんかとアメリカの関係と殆ど一緒じゃないのか?
( ・ω・) 人類、やっぱり殆ど進歩してない説が濃厚に
「やっぱり、クレインには一緒に来て欲しいけど、個人の意見は尊重しないとね」
「体の良い厄介払いだろうが!」
流石はクレイン。僕が言いたかったことを、一言で纏めてくれたよ。
「じゃ、そういうことで。僕達は自分の部屋に帰るから。
今後の身の振り方については、じっくり話しあってね」
「あ、逃げんな、コラ!」
只でさえ混沌として訳が分からなくなってきてたのに、これ以上、引っ掻き回されちゃ溜まんない。
ここは一時戦線離脱という名目で、距離を置かせて貰おうと思うんだ。
◇
「あ、クレイン、おはよう。清々しい朝だねぇ」
翌朝、相も変わらずお酒が残らない僕に対して、クレインは下手な二日酔い以上に疲弊しきっていた。
「てめぇ……良く俺の前に面ぁ出せたもんだな」
生まれた時から勇者の息子なもんで、ある意味、打たれ強さは鍛えられてるよ。
「それで、どう纏まったの?」
「ネクロゴンドには行く。が、あいつらは置き去りにする」
「成程」
「ってのを真っ先に思い付いたんだが、よくよく考えてみりゃぁ、行き先がバレてんだから後を追ってくるだろうな」
「かもね」
「あいつらの強さで、生き延びられると思うか?」
う、うーん。あんまはっきり言うのははばかられるけど、ダーマ準拠で一人前にもなってないとなると厳しいかも知れないなぁ。
「第二の方策として、てめぇらの乗ってきたっていう船に押し付けるってのがあるんだが――」
「何、その僕達の意志をきっぱり無視した発想」
「これも考えてみりゃ、あいつらが逃げ出しゃそれまでだって気付いて諦めた」
僕達を気遣った訳じゃないっていうのが果てしなくクレインらしい。
2010
横綱朝青龍が各界から弾かれるようにして引退を余儀なくされましたが、まあ、個人的な見解としては只の外国人排斥なのかなぁと。王選手の55HRを破らせない為に敬遠を指示した若菜元コーチ以来、日本のスポーツ界に、そういう真っ当な精神は求めなくなりました。けっ、何が伝統だよ。道を守りたいなら、華道や茶道みたいに、流儀を作って閉鎖的にやりやがれ。NHKで全試合中継して、優勝者を賞賛しておいて、尚且つ伝統を守るなんてことは不可能なんだよ。エンターテイメントである以上、朝青龍くらい強くて人気があって、でも素行に問題がある異端児が現れんのはしょうがないだろうが。
( ・ω・) つーか、日本の国技って、野球だと思ってるんだけどなぁ
「うん、でもクレインってこの中で一番強いのは間違いないけど、さっくり死にそうな意味でも一番だよね」
「てめぇも敵か!」
あ、分かった。更に、この中で一番、いじりがいのある性格してるんだ。
「クレイン。何処かで悟らないと、結婚どころか人間関係構築も無理だと思うよ」
「その、捨てられた子犬を憐れむような目はなんだ!?」
いや、何ていうか、境遇を理解しちゃった以上、同情せざるを得ないって言うかさ。
「何にせよ、これはお嬢様としての命令。拒否権などあるはずがない」
「お嬢様なら、それ相応の態度をとりやがれ!」
「姉さん、お嬢様って、何?」
「……」
あーあ。ついに触れちゃった。まあ、うまく誤魔化す手段も思い浮かばないし、考えてみれば僕は無関係な訳だし、静観するしか無いよね。
「聞いて驚けリオール。私達は何と、かの大賢者メロニーヤ様の、実の子供である可能性が濃厚となった」
「冗談は、笑えてこそ冗談なのだと思うんだけど」
リオール君の反応は、至極真っ当な物だとは思うんだよね。
「たしかに、今は状況証拠しか無いやも知れぬ。しかし、近い将来、法的にも親子となり、財産を全て手に入れるとここに誓おう」
「すげぇ殴りてぇ。つーか、女じゃなきゃ、間違いなく殴ってるな」
あれ、シャンパーニの塔で、シスのこと気絶させてたよね?
もしかして、シスって女として数に入ってないのかな。
「そして、僕のことも、そんな目で見てたんだね?」
「てめぇは一体、何を言ってやがる」
ゴメン。自分でもちょっと、悪乗りが過ぎたって思うよ。